1985年度第20回全日本学生ボディビル選手権大会
全日本学生チャンピオンに本田(法政)
12月1日★関西外国語大学体育館
デフィニッションの本田(法政)とバルクの野間(東大)、両雄の優勝争いは熾烈を極め、東日本大会と全く同じ展開となった。
完璧な仕上りの本田ではあったが、ほとんどの部分賞を野間にさらわれまたもや大苦戦。しかし、決勝のフリーポージングに入ると、本田は持ち前のカットをうまく生かした心憎いばかりのポージングでリードをうばい、僅差で野間を押えて優勝をもぎとり、法政大学から高西、松山に続く、3人目の学生チャンピオンが誕生した。
関西学院の田中は、スケールは大きいが、関東勢の上位2人と比較すると今ひとつキレが甘く、3位にとどまった。しかし、来年は優勝を狙える位置にあり東日本勢にとっては驚異となるであろう。
今回は西日本勢の健闘が目につき、一昨年は2人、昨年は1人しか10位内に入れなかった西日本勢は、3位の田中(関学)を筆頭に4人の選手が10位内に名を連ねている。このことは東日本勢の不振とも受けとられ、"東高西低"状態はかなり弱まってきているといえよう。
表彰式、左から4位・道田、2位・野間、1位・本田、3位・田中、5位・古澤
1位・本田昌裕(法政大)
2位・野間信護(東京大)
3位・田中宏明(関学大)
4位・道田泰三(早稲田大)
5位・古澤 登(京都大)
6位・亀山幸弘(早稲田大)
7位・平野行治(近畿大)
8位・宇山雅浩(明治大)
9位・木下正英(筑波大)
10位・高橋裕城(名城大)
部分賞審査・胸の部。左から2位・野間、8位・宇山、5位・古澤
部分賞審査・腹の部。左から14位・田尻、1位・本田、8位・宇山
モストマスキュラーマン獲得をかけて激突!左から1位・本田、4位・道田、2位・野間
ポーズダウン。左から2位・野間、1位・本田、4位・道田、3位・田中
念願の優勝を果たした本田。この瞬間、今までの減量の苦しみも忘れてしまう
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