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1982年度第11回全日本パワーリフティング選手権大会

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月刊ボディビルディング1982年7月号
掲載日:2018.12.01

ベテラン(因幡・中川、中尾・前田)健在

団体優勝・アスレティックせき
最終秀選手賞・伊差川浩之
 1982年度第11回全日本パワーリフティング選手権大会は全国から標準記録を突破した28選手が参加して、5月30日、神戸市立中央体育館で開催された。

 今大会も依然としてベテラン選手が健在で、新人の割り込むすきは全くなかった。すなわち、52kg級は世界チャンピオン、因幡選手が独走。56kg級は、アメリカ在住の伊差川選手がこの大会のために一時帰国して実力どおり優勝。60kg級は伊藤選手がデッド・リフトを3回失敗して失格。スクワットで237.5kgの日本新を出した鳥沢選手が優勝。67.5kg級は3種目に安定した力をもつ原田選手が優勝した。なお、ベンチ・プレスで165kgの日本新を出した普天間選手はデッド・リフトで失格。

 75kg級は、2種目が終った時点で西村選手が僅にリードしていたが、最後のデッド・リフトに強い中川選手が逆転優勝。90kg級は、スクワットで333kgの日本タイ記録を出した前田選手が楽勝。90kg超級はこれまた吉田選手が2位に110kgの差をつけて楽勝した。

 団体戦では、選手層の厚いアスレティックせきチームが6年連続優勝。また最優秀選手賞には56kg級の伊差川浩之選手が選ばれた。

 なお、今年でJPA(日本パワーリフティング協会)創立10周年となるため、記念祝賀パーティーが大会前夜、神戸タワー・サイド・ホテルで開催された。この席上、後藤武男(東京)、関根重治(茨城)、吉田忠男(兵庫)の3氏に感謝状が贈られた。また、昨年度の年間最優秀選手として前田都喜春、吉田寿子の両選手が表彰された。
JPA創立10周年記念祝賀会にて。前列左から感謝状を贈られた関根重治氏、後藤武男氏、吉田忠男氏。

JPA創立10周年記念祝賀会にて。前列左から感謝状を贈られた関根重治氏、後藤武男氏、吉田忠男氏。

56kg級優勝・伊差川浩之選手S200kg、B140kg、D220kg、T560kg

56kg級優勝・伊差川浩之選手 S200kg、B140kg、D220kg、T560kg

第11回全日本パワーリフティング大会成績

第11回全日本パワーリフティング大会成績

52kg級優勝・因幡英昭選手S215kg、B110kg、D225kg、T550kg

52kg級優勝・因幡英昭選手S215kg、B110kg、D225kg、T550kg

60kg級優勝・鳥沢英夫選手S237.5kgkg、110kg、D210kg、T557.5kg

60kg級優勝・鳥沢英夫選手S237.5kgkg、110kg、D210kg、T557.5kg

67.5kg級優勝・原田 勲選手S225kg、B152.5kg、D240kg、T617.5kg

67.5kg級優勝・原田 勲選手S225kg、B152.5kg、D240kg、T617.5kg

75kg級優勝・中川幸雄選手S250kg、B152.5kg、D260kg、T662.5kg

75kg級優勝・中川幸雄選手S250kg、B152.5kg、D260kg、T662.5kg

82.5kg級優勝・中尾達文選手S302.5kg、B180kg、D265kg、T747.5kg

82.5kg級優勝・中尾達文選手S302.5kg、B180kg、D265kg、T747.5kg

90kg級優勝・前田都喜春選手S335kg、B165kg、D290kg、T790kg

90kg級優勝・前田都喜春選手S335kg、B165kg、D290kg、T790kg

90kg以上級優勝・吉田 進選手S280kg、B180kg、D270kg、T730kg

90kg以上級優勝・吉田 進選手S280kg、B180kg、D270kg、T730kg

67.5kg級・普天間元広選手デッド・リフトで惜しくも失格したが、ベンチ・プレスで165kgの日本新記録樹立

67.5kg級・普天間元広選手デッド・リフトで惜しくも失格したが、ベンチ・プレスで165kgの日本新記録樹立

月刊ボディビルディング1982年7月号

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