1982年度第18回アジア・ボディビル選手権大会
朝生照雄(ミドル級)、石井直方(ライトヘビー級)優勝
知名(ライト級)、臼井(ヘビー級)2位、石村(バンダム級)3位
クラス別の出場人員は、バンタム級11名、ライト級10名、ミドル級14名、ライトヘビー級10名、ヘビー級4名。各クラスの選手の傾向としては、バンタム、ライトの両クラスはデフィニションにすぐれた選手が多く、イラクなどの選手が多く出場したミドル級以上はバルク型の選手が多く目についた。
その中で、日本代表選手は、入賞した選手はもちろん、惜しくも入賞を逸した選手も、各クラスのトップ・グループに入っており、とくに、上体、下体ともキメ細かにトレーニングがゆき届いているという点で、群を抜いていた。また、ポージングの面でも1日の長があった。
外国人審査員を含めた、始めてのIFBB方式によるコンテストだけに、その審査結果に興味がもたれたが、我々が予想していた順位とほとんど同じであった。今回のアジア選手権では、日本選手は規定により、各クラスとも上位1名だけが残り、下位の選手はカットされている。
コンテストのあと、7カ国、16名の女性ビルダーによる華やかな健康美の競演と、杉田茂選手、須藤孝三選手、クリス・ディカーソン、リン・コンクライトのゲスト・ポージングが披露され、大成功のうちに大会は終了した。
なお、大会演出面で気になったのは、バック・ミュージックの選曲のミスである。最近のコンテストでは、ディスコ調のテンポの早い曲を選び、選手のポージングに合わせて、自然に観客席から手拍子が起こり、それによって雰囲気を大いに盛りあげるように演出されているが、今回の大会ではポージングと音楽がチグハグで、もうひとつ大会が盛りあがらなかったのが残念だった。
各クラスの入賞者は次のとおり。(アジア選手権では3位までを入賞とし、4位以下は発表されない。なお、採点明細は本文76ページに掲載)
選手団入場
バンタム級。左からB・タハ、M・テク・ヒン、マカシアーノ・アジア連盟会長、石村勝己
バンタム級優勝●M・テク・ヒン
バンタム級2位●B・タハ
バンタム級3位●石村勝己
ライト級。左から知名定勝、P・ヤング、ポール・チュアIFBB副会長、P・アリー
ライト級優勝●P・ヤング
ライト級2位●知名定勝
ライト級3位●P・アリー
ミドル級。左からA・ハディ・アバス、朝生照雄、玉利斉JFBB会長、C・ハイ・ユアン
ミドル級優勝●朝生照雄
ミドル級2位●A・ハディ・アバス
ミドル級3位●C・ハイ・ユアン
ライトヘビー級。左からA・アバース・カデン、石井直方、玉利斉JFBB会長、A・アロキアサミー
ライトヘビー級優勝●石井直方
ライトヘビー級2位●A・アバース・カデン
ライトヘビー級3位●A・アロキアサミー
ヘビー級。左から臼井オサム、A・フセイン・ジャサン、A・ヒンダウィ・ジャバル
ヘビー級優勝●A・フセイン・ジャサン
ヘビー級2位●臼井オサム
ヘビー級3位●A・ヒンダウィ・ジャバル
ゲスト●クリス・ディカーソンとリン・コンクライトのデュアル・ポージング
ゲスト●杉田茂選手
ゲスト●須藤孝三選手
西脇美智子さん
バンタム級比較審査。左から2位・タハ、1位・テクヒン、3位・石村
ライト級比較審査。左から2位・知名、1位・ヤング、3位・アリー
ミドル級比較審査。左から1位・朝生、粟井、3位・ハイユアン、2位・ハディアバス
ライトヘビー級比較審査。中央が石井、右端が3位・アロキアサミー
ヘビー級比較審査。右から2位・臼井、1位・フセインジャサン、3位・ヒンダヴィ
ベスト・ポーザー賞●石井直方選手
モストマスキュラーマン●P・ヤング・チェウル
ABBF金賞として純金のブローチが松山令子JFBB副会長に贈られる
IFBB銀賞を贈られた玉利斉JFBB会長
マディカーソンとコンクライトは、アメリカから持参したTシャツや写真を売るのに大忙し
団体賞。左から2位のイラク団長、玉利JFBB会長、優勝した日本の金沢団長、マカシアーノABBF会長、3位の韓団団長
玉利府JFBB会長の開会挨拶
国際豊かな審判員席
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