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☆第2回ミス・アジア・ボディビル選手権大会速報☆
日本チーム完全優勝!
ライト・クラス優勝・大垣純子選手
ミドル・クラス優勝・須藤ゆき選手
団体戦優勝・日本チーム
チームポージング賞・日本チーム
ベスト・ポーザー賞・須藤ゆき選手

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月刊ボディビルディング1986年5月号
掲載日:2021.12.01
 大会は去る3月30日、フィリピン、日本、香港オーストラリア、シンガポール、中華民国の6ヵ国から代表選手13名(ライト・クラス8名、ミドル・クラス5名)が参加して、台北のチャイナ・スポーツ・オーディトリアムにおいて開催された。

 日本からは役員・審査員として後藤紀久氏(チーム・マネージャー)増渕聖司氏(チーム・コーチ)、選手はライト・クラスに飯島ゆりえ、遠藤文恵、大垣純子、ミドル・クラスに須藤ゆきの4選手が参加した。また松山令子氏もアジア・ボディビル連盟女子委員会委員長として出席した。

 コンテストの結果は、別掲の成績表のとおり、2クラスと団体戦で優勝のほか、チーム・ポージング賞、ベストポーザー賞も獲得して、日本チームが完全優勝をなし遂げた。

《ライト・クラス》

1位 大垣純子(日本)
2位 飯島ゆりえ(日本)
3位 アグネス・リー(シンガポール)
4位 遠藤文恵(日本)
5位 キャサリン・イリンズワース(オーストラリア)

《ミドル・クラス》

1位 須藤ゆき(日本)
2位 ジョセフィン・チュア(シンガポール)
3位 ヤップ・メイ・チュン(香港)
4位 ウェンディー・リー(中華民国)
5位 リュー・ヴィ・ミー(中華民国)

《団体戦》

1位 日本
2位 シンガポール
3位 中華民国
4位 香港
5位 シンガポール

《チーム・ポージング》

1位 日本
2位 シンガポール
3位 中華民国

《ベスト・ポーザー》

 須藤ゆき(日本)

《モースト・ヘミニン》

 ジョセフィン・チュア(シンガポール)
〔ライト・クラス表彰式〕

〔ライト・クラス表彰式〕

〔ライト・クラス優勝●大垣純子〕

〔ライト・クラス優勝●大垣純子〕

〔ライト・クラス2位●飯島ゆりえ〕

〔ライト・クラス2位●飯島ゆりえ〕

〔ミドル・クラス表彰式〕

〔ミドル・クラス表彰式〕

〔ミドル・クラス優勝●須藤ゆき〕

〔ミドル・クラス優勝●須藤ゆき〕

〔日本チームのチーム・ポージング〕

〔日本チームのチーム・ポージング〕

 この大会の詳報は次号に掲載するが日本チームの役員、及び審査員として参加した後藤紀久氏、増渕聖司氏によれば、日本チームの4選手は、急に出場が決ったため、調整期間が1ヵ月足らずしかなく、各選手ともせいぜい80%くらいの仕上がりだった。

 最初は飯島選手、遠藤選手がライトクラス、大垣選手、須藤選手がミドル・クラスに出場する予定だったが、大会の直前になって大垣選手の体重が大幅に落ちて52kgを切ってしまったので急拠ライト・クラスに変更したが、これが逆に作用して過去最高の仕上がりになり、飯島さんと接戦の末、栄冠を手にすることになった。

 この大会で特に注目されたのは、やはり女性ビルダーの審査基準である。大会前日のジャッジズ・コミッティでも強調されたが、IFBBの考え方としては「あくまでも女性らしさを含んだ筋肉美」を基本としていることである。そういった面で、今大会における日本の選手が高く評価されたのであろう。それに、ポージングのうまさ、華麗さという点で、他を全く寄せつけず、日本の女性ビルダーのレベルの高さを見せつけた大会でもあった。

 この審査基準が端的にあらわれたのが、オーストラリアのキャサリン・イリンズワース選手である。日本の男性トップ・クラスに匹敵する筋肉をもっていたが、結果はライト・クラス5位であった。つまり、女性ビルダーとしての限界を越えていたというわけである。
〔写真提供・増渕聖司氏〕
〔日本チームのチーム・ポージング〕

〔日本チームのチーム・ポージング〕

月刊ボディビルディング1986年5月号

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