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ニュース 1982年3月号

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月刊ボディビルディング1982年3月号
掲載日:2020.08.31

■JPA国際部ニュース…………国際部長・吉田進

1.第11回世界パワーリフティング選手権大会 1981年11月5日~8日 インド・カルカッタ

 今回の世界選手権は,前回のアメリカはアーリントンのIPF総会で決定されたドーピング・テスト(ただし,今回はアンフェタミン・テストのみ)が実施されたため,選手団が持ち帰った記録・成績は,あくまでも仮のものであるという変則的な大会であった。軽量級のドーピング・テストの結果は大会中に発表されたが,重量級は選手団の帰国までに結果の発表が間に合わず,各国あてに文書で通達されるという形をとることになった。このようないきさつから,先月号のニュースで発表された選手権大会の成績には一部誤りがあるので,以下に正式な成績を発表する。

 いま私の手元にあるIPF本部から送られてきた正式大会結果によると,実に17名がドーピング・テストで陽性と判定され,アメリカのブラッドレー,ブリッジズ,キャッシュらの選手が金メダルを剥奪されたのを始め,スウェーデン,フィンラン|ぐ,カナダなど,多くの国も失格者を出している。

 次に,アンフェタミン・テストの結果,失格となった選
手を全員リスト・アップしてみる。記録はトータル,☆印
は世界新記録(ただし失格により公認記録とはならない)
 伊差川浩之   56kg級1位  577.5kg 日本
 ランペラ    60kg級3位  550.0kg フィンランド
 ブラッドレー 67.5kg級1位 ☆732.5kg アメリカ
 ランプ     75kg級5位  677.5kg オーストラリア
 ウェルズ   82.5kg級7位  662.5kg カナダ
 ブリッジズ  82.5kg級1位 ☆945.Okg アメリカ
 アテンボロー  90kg級4位  7g2.5kg カナダ
 ウェスト    90kg級3位  832.5kg イギリス
 キャッシュ  100kg級1位  922.5kg アメリカ
 イバンダー  スクワットで失格    スウェーデン
 ニルソン   100kg級2位  892.5kg スウェーデン
 ダテニー   100kg級5位  717.5kg フランス
 ブルロワ   110kg級9位  765.Okg フランス
 ウォルバー  110kg級3位  870.0kg アメリカ
 キビランタ  110kg級1位  920.0kg フィンランド
 マギー    125kg級2位  927.5kg カナダ
 アンダーハーグ125kg超級5位 765.Okg ノルウェー

 上記の選手は,①大会結果から除かれ,②記録は公認されず,③1年間の国際試合出場停止と決定された。これによって,アメリカは大量に得点を失い,イギリスが1976年以来2度日の団体優勝を遂げた。

 ドーピング・テストについては今回が始めてでもあり,。また,その詳細については何の報告もないので, JPAはIPFに対して,今回のテストでは具体的に何の薬がテストの対象になったのかを現在問合せ中である。来年度からはステロイドのテストも加わるため,アメリカが王座にあった世界パワーリフティングの勢力図もここ2~3年で大きくぬり変えられる可能性もあるのではないだろうか。

 次に,世界選手権と同時に開かれたIPF会議で決まった事項のうち,リフターの皆さんに直接関係のあるものをいくっか記します。

 ①スーパー・スーツのももの部分の折り目は3cm以下とする。
 ②ベルトの内側にはリフターの名前を書いてもよい。
 ③女子に90kg級を新設する。
 ④1982年女子世界選手権大会は,5月,イギリス
  世界選手権大会は,11月,西ドイツ
 マスター(40才以上)世界選手権は,9月,アメリカ
 ⑤1982年以後の世界選手権では次のテストを行い,違反
  のあった選手は1年間活動停止する。
  男子=アンフェタミン(興奮剤),ステロイド
  女子=アンフェタミン,ステロイド,セックス・チェック

◎第11回世界パワーリフティング選手権大会成績
◇52kg級.          S  B・P D・L T
 ①因幡 英昭(日本)    230.0 115-0 215.0 560.0
 ②C・ダンパー(米国)   217.5 140.0 165.0 522.5
 ③A・トゥオミスト(フィ) 202.5 115.0 197.5 515.0
 ④P・ストリンガー(英国) 205.0 130.0 180.0 515.0
 ⑤D・マクピガー(カナダ)  205.0 122.5 172.5 500.0
 ⑥A・エリクソン(スウエ) 180.0 120.0 180.0 480.0
 ⑦G・カーンズ(ニュー)  195.0  95.0 185.0 475.0
 ⑧P・ヤソダーラ(インド)  175.0  95.0 200.0 470.0

◇56kg級
 ①N.バイロ(英国)    225.0 127.5 210.0 562.5
 ②Y・ハツタネン(フィ)  205.0 120.0 225.0 550.0
 ③E・ミリアン(米国)   187.5 115.0 220.0 522.5
 ④P・ジョセフ(インド)  195.0  97.5 227.5 520.0
 ⑤工藤 敏蔵(日本)    195.0 112.5 207.5 515.0
 ⑥S・カマス(インド)   185.0 110.0 215.0 510.0
 ⑦L・スキーン(オー)   150.0 102.5 190.0 ↓42.5

◇60kg級
 ①L・ガント(米国)    205.0 145.0 275.0 625、0
 ②T・ガルベツ(英国)    47.5 122.5 235.0 605.0
 ③L・ファリア(フランス )165.0 130.0 230.0 525.0
 ④G・イックス(西独)   210.0 105.0 210.0 525.0
 ⑤S・クマー(インド)   200.0 120.0 195.0 515.0
 ⑥P・ジョヤッパ(インド) 190.0 112.5 212.5 515.0
(失)服部 和彦(日本)   スクワット失政で失格

◇67.5kg級
①E・ペングリー(英国)  265.0 157.5 282.5 705.0
 ②S・ネンティス(スウエ) 260.0 155.0 280.0 695.0
 ③L・カルビネン(フィ)  247.5 140.0 265.0 652.5
 ④P・ヒュータラ(フィ)  240.0 157.5 245.0 642.5
 ⑤L・ペドラッチ(スイス)  235.0 127.5 270.0 632.5
 ⑥C・コレイロ(オース)  250.0 127.5 220.0 597.5
 ⑦こうろぎ公吏(日本)   245.0 112.5 220.0 577.5

◇75kg級
 ①S・アレクサンダー(英国)290.0 175.0 297.5 752.5
 ②L・バックランド(スウエ)270.0 190.0 272.5 732.5
 ③S・オスカーソン(アイス) 285.0 125.0 290.0 700.0
 ④B・ワデル(オース)   277.5 152.5 252.5 682.5
 ⑤K・スカイバック(ノル) 257.5 145.0 270.0 672.5
 ⑥O・ウイケン(ノル)   255.0 142.5 267.5 665.0
 ⑦P・デロヘン(フランス) 200.0 135.0 255.0 590.0
 ⑧I・サイ(インド)    192.5 150.0 240.0 582.5
 ⑨M・ヒリアー(フランス) 230.0 120.0 230.0 580.0
 ⑩植田 英司(日本)    205.0 150.0 210.0 565.0
 ⑪・マット(インド)    210.0 115.0 220.0 545.0

◇82.5kg級
 ①M・スタム(西独)    310.0 175.0 295.0 780.0
 ②v・クンプニェミ(フィ)  265.0 155.0 330.0 750.0
 ③J・ニセーネン(フィ)   305.0 185.0 260.0 750.0
 ④K・ジョノハンセン(ノル)260.0 165.0 275.0 700.0
 ⑤中尾 達文([|本]    265.0 170.0 260.0 印5.0
 ⑥v・ベルナスコニ(スイス)250.0 142.5 255.0 c47.5
 ⑦M・ジョーズ(インド)  222.5 130.0 247.5 600.0

◇90kg級
 ①w・トーマス(米国)   350.0 227.5 352.5 930.0
 ②K・マットソン(スウエ)  337.5 220.0 310.0 867.5
 ③前田都喜春(日本)    305.0 167.5 290.0 762.5
 ④s・ニハス(ノル)     272.5 172 5 302.5 747.5
 ⑤G・パント(ニュー)   290.0 155.0 300.0 745.0
 ⑥D・トシー(オース)   260.0 155.0 300.0 715.0
 ⑦G・ディマン(インド)  225.0 137.5 232.5 595.0

◇100kg級
 ①T・スティーブンス(英国)330.0 215.0 320.0 865.0
 ②R・エリクセン(ノル)  290.0 180.0 290.0 760.0
 ③H・ビエルクラー(西独) 220.0 150.0 250.0 620.0

◇110kg級
 ①H・サーレライネン(フィ) 350.0 240.0 330.0 920.0
 ②A・ホワイト(英国)   320.0 190.0 345.0 855.0
 ③R・ダジット(カナダ)  305.0 232.5 300.0 837.5
 ④J・マクゴーワン(オース) 312.5 195.0 317.5 825.0
 ⑤R・ダーネル(カナダ)  317.5 205.0 2g0.0 812.5
 ⑥J・カレバーグ(ノル)   295.0 177.5 330.0 802.5
 ⑦C・デブロア(西独)   275.0 190.0 300.0 765.0
 ⑧K・ツィンク(西独)   290.0 165.0 250.0 705.0
 ⑨L・ボラー(インド)   262.5 157.5 245.0 665.0

◇125kg級
 ①E・ノヽケット(米国)  375.0 230.0 357.5 962.5
 ②J・シグマーソン(アイス) 337.5 220.0 855.0 912.5
 ③エクストローム(スウェ) 335.0 227.5 350.0 912.5
 ④A・ネバンパー(フィ)  350.0 217.5 310.0 877.5
 ⑤K・ウアイェン(ノル)  337.5 192.5 322.5 852.5
(失)仲村 日英(日本)   スクワット失敗で失格

◇125kg以上級
 ①R・レン(米国)     427.5 235.0 365.0 1027.5
 ②A・カピカ(オース)   350.0 215.0 310.0 875.0
 ③R・リグビー(オース)   300.0 187.5 342.5 830.0
 ④R・レンツェッチ(カナダ)305.0 215.0 j05.0 825.0

◇団体成績
 ①英国(73点)②フィンランド(68点)③米国(65点)④オーストラリア(45点)⑤ノルウェー(45点)⑥スウェーデン(40点)⑦インド(3g点)⑧日本(37点)⑨西独(34点)⑩カナダ(27点),以下略

2.第2回ストロングボウ・スーパーマン・コンテストーイギリス・ルートン

 アメリカでは地上最強の男を決めるため,毎年,多くの有名選手と観客を集めでワールド・ストロングストマン・コンテストが行なわれているが,イギリスでも,競技方法は違うが,最強の男を決めるための大会が開かれている。第1回大会ではアメリカのパワーリフター,ガズマイヤーが優勝しだストロングボウ・スーパーマン・コンテストがそれである。

 今回行なわれた第2回大会には,カズマイヤーがケガのため不参加であったが,パワーリフティング界からはヨーロッパ・スーパーヘビー級チャンピオンのマンディ・ケアー(英),ハワイのスーパーヘビー級チャンピオン,ガス・レズウィッシュ,そして125kg級ベンチ・プレスの世界記録保持費,トム・ハートマン(米)らが参加。ウェイトリフティング界からは,ルドルフ・ストレジェック(チェコ),ロバート・スコリモースキー(ポーランド),アントニオ・クラステフ(ブルガリア)らが参加した。

 競技方法は,パワーリフターとウェイドリフターとの間で,どちらにも不利にならないよう,パワーリフティングからはデッド・リフト,ウェイトリフティングからはジャーク,そして昔ながらの力くらべの方法の1つであるダンベル・プレス(50kgのダンベル2つを,それぞれの手に持って,何回プレスできるかを競う。記録は回数×50kgで表示する)という3種目で行なわれた。

 マンディ・ケアーは,元イギリスのウェイトリフティングのオリンピック選干で,ひざのケガのためパワーリフティングに転向したのだが,第1競技のジャークでは,彼の昔のベスト200kgから見ると,なんとも情けない145kgしか挙げていない。

 テクニックを要するジャークでのパワーリフティング選手たちの記録は,みなひどいもので,レズウィッシュ147.5kg,ハートマン127. 5kgと,軽量クラス並の記録であった。これに対して,専門のウェイドリフターの活躍はさすがに素叶らしく,弱冠1g歳のクラステフは,非公認ながらジュニア世界記録の230kgに成功したのを始め,全員200kgをこえている。

 第2競技のデッド・リフトでぱ餅屋は餅屋”やはりパワーリフターは強く,ケアーの355kgを始め,レズウィッシュの345kg,スウェーデンのエクストロームの340kgと全貝が300kg以上を出したのに対し,ウェイドリフターはクラステフの325kgを最高に,ストレジェックの320kgと2人が300kgをこえただけであった。

 勝負は最後のダンベル・プレスに持ち越されたが,ケアーが最後のバカカをふりしぼって11回でストレジェックを逆伝で破って初優勝を決めた。それまでトップであったクラステフは,不思議なことに1回もダンベル・プレスをすることが出来ず失格となってしまった。

 成績は次のとおりであった。

 氏名・国名,専門競技    J  D・L D・P T
 ①ケアー(英,P)     145  355  11回 1050
 ②ストレジェック(チ. W) 210  320  10  1030
 ③スコリモースキー(ポ,W) 210  2g0  10  1000
 ④レズウィッシュ(米, P)   147.5 345  10   992.5
 ⑤ハ一ドマン(米,P)   127.5 325   6   752.5
 ⑥エクストローム(ス, P) 142.5 340  3  632.5
 ⑦ルツコウスキー(ポ,W) 220  2g0   1   560
 ⑧クラステフ(ブ,W)   230  325   -   -

〔註〕チはチェコ,ポはポーランド,スはスウェーデン,ブはブルガリア,Pはパワーリフター,Wはウェイトリフター,Jはジャーク,D・Lはデッド・リフト,D・Pはダンベル・プレス,Tはトータルを示す。

3.カズマイヤーまたも世界記録

 ワールド・ストロングストマン・コンテストで大胸筋をひどく痛め,トレーニングが出来ず,一時は145kgもあった体重が125kgまで落ちてしまったと伝えられたカズマイヤーぱ当分の間,世界記録更新は無理だろう”との大方の予想をうらぎり,今度はデッド・リフトで世界記録を更新した。

 アメリカはジョージア州アトランタ市で行なわれたアメリカン・フィットネス・センター・オープン選手権大会に於いて彼は,デッド・リフトの第1試技で402.5kgを引きラインボルトが5年前につくった400kgを2.5kg上回る世界新を出した。彼はこの余勢をかって,第2試技で地球上で始めて900ポンド(408kg)以上を引き上げることの出来る男となるべく,901.29ポンド(40gkg)に挑戦した。しかし,ヒザまで引いた時,彼のグリップがこの巨大重量に耐えきれずバーを落としてしまった。

 自信満々で40gkgの重量に挑んだ彼は,この失敗が非常にこたえたようであるが,次は,今年2月,ガス・レズウィツシュの主催するハワイ国際招待大会で410kg以上引くと息まいているそうである。ちなみに,彼は10週間のトレーニングで,体重を147kgまでもどしている。

4.カナダからスーパーヘビー級のスター誕生か

 昨年,インドで行なわれた世界パワーリフティング選手権の125kgクラスで2位に当たるg27. 5kgを出しながら,ドーピング・テストで失格となったカナダのトム・マギーは次のスーパーヘビー級を荷なう有望な選手として関係者の注日を集めている。

 マギーは,インドから帰国して2~3日後のアメリカの地方大会の125kg級にオープン参加し,普通なら世界選手権と長旅の疲れから十分な力を出せない所を,彼はスクワット362.5kg,ベンチ・プレス237.5kg,デッド・リフト357.5kg,トータルg57.5kgと,逆に記録を伸ばしている。

 この大会で彼は,同記録ながら体重が0.1kg軽かったアメリカのデイブ・ショーに敗けてはいるか,まだまだ新人の彼は,ここ2~3年の間にどこまで力をつけるか楽しみである。しかも長身の彼は,来年からスーパーヘビー級に穆ると言っており,いまのスリムの体にカズマイヤーなみの筋肉をつければ,当のカズマイヤーをけじめ,ワディングトン,ケネディ,レンとスーパーヘビーエ国のアメリカを脅やかすに十分な新しいスターの誕生となりそうである。

5.世界マスター・パワーリフティング選手権大会 アメリカ・イリノイ州1981年10月24, 25日

 1昨年(1980年)アメリカで全米マスター・パワーリフティング選手権大会としてスタートした,マスターのための大会,すなわち40歳以上の人を対象としたこの大会は,昨年10月24,25日の両日,さらにその規模を広げて,世界マスター送手権と名づけられ,全世界のパワーリフティングを愛するマスターに呼びかけて盛大に行なわれた。

 こうして,第1回大会であるにもかかわらず,9カ国から選手が集まり,中には世界記録保持者も加わったレベルの高い大会となった。

 試合は,40歳以上と50歳以上の2つのグループに分けて行なわれたが,40歳以上グループには,毎年の世界選手権で上位入賞のカナダのジム・モイヤーや,アメリカのアーニー・フランツ,また75kg級でベンチ・プレス217.5kgの世界記録保持者,ジム・ローズなど,そうそうたる選手の顏が見うけられる。

 実はこの大会,日本にも参加の呼びかけが来たのだが,それは,大会の3週問前であったため参加を断念したいきさつがある。今年は9月に第2回大会をアメリカのノースカロライナで開くことがすでに決まっている。日本のマスター・リフターの方,世界の檜舞台で戦ってみませんか。

 各グループの優勝者は次のとおり。

◇40才以上グループ       S  B・P D・L T
 56kg級 F・ホーファー(米) 147.5 97.5 165.0 410.0
 60kg級 A・ライ(ノ)   185.0 107.5 202.5 495.0
 67.5kg級J・モイヤー(ヵ) 270.0 170.0 267.5 707.5
 75kg級 J・ローズ(米)  252.5 207.5 270.0 730.0
 82.5kg級B・ラーセン(ノ) 255.0 145.0 250.0 650.0
90kg級 E・フランツ(米) 310.0 215.0 340.0 865.0

100kg級 N・フォスター(米) 287.5 162.5 295.0 745.0
110kg級入賞者なし
125kg級 K・フランシス(米) 300.0 207.5 275.0 782.5
125kg超級C・ブラクストン(米)310.0 205.0 352.5 867.5

◇50才以上グループ
52kg級 T・ジェナロ(米)  97.5 67.5 127.5 292.5
60kg級 P・ネーヤー(米) 152.5 82.5 197.5 432.5
67.5kg級R・コーテス(米) 187.5 142.5 232.5 562.5
75kg級 K・スカイバック(7) 247.5 142.5 2g2.5 682.5
82.5kg級J・レム(米)   285.0 165.0 280.0 730.0
90kg級 入賞者なし
100kg級 E・ナジー(米)  227.5 185.0 257.5 670.0
11Dkg級 C・コッター(米) 227.5 135.0 250.0 612.5
125kg級 B・ロス(米)   272.5 182.5 290.0 745.0
125kg超級B・オヤングン(ノ) 270.0 160.0 280.0 710.0
〔註〕ノはノルウェイ,力はカナダを示す。

■日本パワーリフティング協会公認・ジュニア日本記録表
昭和56年12月1日現在

<男子の部>
◇52kg級    記録  氏 名  年齢 年月  大会名
 スクワット  105.0 佐々木光司 ―  56.11 愛知県大会
 ペンチプレス  85.0 佐々木光司 ―  56.11 愛知県大会
 デッドリフト 125.0 佐々木光司 ―  56.11 愛知県大会
 トータル   315.0 佐々木光司 ―  56.11 愛知県大会

◇56kg級
 スクワット  102.5 玉嵐 富夫 17  56.11 埼玉県大会
 ベンチプレス  80.0 小野田 真 ―  56.11 愛知県大会
 デッドリフト 130.0 太田 屋児 19  55. 4 東京都大会
 トータル   290.0 太田 健児 19  55. 4 東京都大会

◇60kg級
 スクワット  180.0 秋山 克也 19 50. 9 東京都大会
 ベンチプレス  95.0 加藤 紀正 ― 56.11 愛知県大会
 デッドリフト 170.0 秋山 哲国 18 55.10 東京都大会
 トータル   400.0 秋山 哲国 18 55.10 東京都入会

◇67.5kg級
 スクワット  212.5 秋山 克也 19 51.09 東京都大会
 ペンチプレス  92.5 山本 一郎 ―  56.11 愛知県大会
 デッドリフト 145.0 松井 良夫 ―  55. 4 全四国大会
 トータル   365.0 山本 一郎 ―  56.11 愛知県大会

◇75kg級
 スクワット  150.0 安斉 幸夫 19  55. 4 東京都大会
 ベンチプレス  92.5 村田 勝彦 18  56. 4 徳島県大会
 デッドリフト 172.5 河野 利和 18  56. 4 徳島県大会
 トータル   395.0 村田 勝彦 18  56. 4 徳島県大会

◇82. 5kg級
 スクワット  160.0 杉原 宏行 - 5G.11 愛知県大会
 ベンチプレス 105.0 和田  誠 19 56.10 大分県大会
 デッドリフト 205.0 和田  誠 19 56.10 大分県大会
 トータル   455.0 和田  誠 19 56.10
 スクワット  170.0 石田 裕二 19 56.10 東京都大会
 ベンチプレス  85.0 石田 裕二 19 56.10 東京都大会
 デッドリフト 180.0 石田 裕二 19 56.10 東京都大会
 トータル   435.0 石田 裕二 19 56.10 東京都大会

◇女子48kg級
スクワット   70.0 本多 和江 19  56.10 東京都大会
 ベンチプレス  37.5 本多 和江 19  56.10 東京都大会
 デッドリフト 113.0 本多 和江 19  56.10 東京都大会
 トータル   220.0 本多 和江 19  56.10 東京都大会

◇女子52kg級
 スクワット   97.5 上原 理美 19  55. 5 世界大会
 ベンチプレス  45.0 上原 理美 19  55. 5 世界大会
 デッドリフト  97.5 上原 理美 19  55. 5 世界大会
 トータル   240.0 上原 理美 19  55. 5 世界大会

◇女子56kg級
 スクワット  112.5 上原 理美 19  55.10 東京都大会
 ベンチプレス  53.0 上原 理美 19  55.10 東京都大会
 デッドリフト 120.0 渡辺みさ子 18  5G.11 中部日本
 トータル   265.0 上原 理美 19  55.10 東京部大会

◇女子60kg級
 スクワット  97.5 田鹿香主美 18  56.10 東京都大会
 ベンチプレス  65.0 田鹿香主美 18  56.10 東京都大会
 デッドリフト 140.0 田鹿香主美 18  56.10 東京都大会
 トータル   302.5 田鹿香主笂 18  56.10 東京都大会

◇女子67.5kg級
 スクワット  90.0 八島真理子 19 55. 6 全日本大会
 ペンチプレス  42.5 八島真理子 19  55. 6 全日本大会
 デッドリフト 107.5 八島真理子 19  55. 6 全日本大会
 トータル  240.0 八島真理子 19  55. 6 全日本大会

◇女子75kg級一該当者なし

◇女子82.5kg級
 スクワット  142.5 藤井 美恵 18  56.11 中部日本
 ベンチプレス  45.0 藤井 美恵 18  56.11 中部日本
 デッドリフト 100.0 藤井 美恵 18  56.11 中部日本
 トータル   287.5 藤井 美恵 18  56.11 中部日本

■ JPA公認パワーリフティング日本歴代5傑
   昭和57年2月1日現在一JPA技術委員

◇52kg級一一一一      ◇56kg級一一一一
 ①因幡 英昭 567.5kg   ①因幡 英昭 570.0kg
 ②槐  春治 500.0kg  ②伊差川浩之 565.0kg
 ③徳嵩 純大 480.0kg   ③工藤 敏藏 540.0kg
 ④福屋 好博 475.Okg   ④槐  春治 532.5kg
 ⑤安藤 政則 432.5kg   ⑤北原恵三郎 500.0kg

◇60kg級一一一一      ◇67.5kg級一一一一
 ①伊藤 長吉 615.Okg   ①こうろぎ公史625.Okg
 ②鳥沢 英夫 550.0kg   ②原田  勲 622.5kg
 ③今野  功 545.Okg   ③伊藤 長吉 602.5kg
 ④富永 義信 527.5kg   ④長野 武文 600.0kg
 ⑤槐  春治 525.Okg   ⑤普天間元広 572.5kg

◇75kg級一一一一      ◇82.5kg級一一一一
 ①中川 幸雄 722.5kg   ①中尾 達文 767.5kg
 ②中尾 達文 707.5kg   ②関 二三男 687.5kg
 ③植田 英司 632.5kg   ③桑原 広美 657.5kg
 ④鈴木 正之 625.0kg   ④井上  操 632.5kg
 ⑤魚好 定夫 602.5kg   ⑤ 河 賢三  625.0kg

◇90kg級一一一一      ◇100kg級一一一一
①前田都喜春 785.0kg   ①吉田 善明 752.5kg
 ②井上  操 760.0kg   ②前田部喜春 750.0kg
 ③新開 春雄 665.0kg   ③吉田  進 722.5kg
 ④桑原 広美 660.0kg   ④仲村 昌英 680.0kg
 ⑤倉  昌之 655.0kg

◇110kg級一一一一    ◇125kg級一一一一
 ①足立 重雄 775.0kg   ①仲村 昌英 815.0kg
 ②仲村 昌英 735.Okg  ◇125kg以上級  一一
 ③儀保 博幸 682.5kg   ①仲村 昌英 830.0kg

■パワーリフティング競技で亅PAと学連,合意

 日本パワーリフティング協会(JPA)と日本学生ボディビ・レ連盟(学連)は,パワーリフティング競技の真の普及,発展を計るため,競技内容,組織問題等につき,協議と検討を重ねてきたが,今般,下記4項目につき合意し,確認した。

<合意事項>

①学連のパワーリフティング競技会は,昭和58年度全日本学生選=戸権大会より,すべての競技会をI PF (国際パワーリプディング連盟)ルールに移行するものとし,JPAはこれらの条件を満たす競技会を公式競技として認定する。

②現在,学連規約による学連外競技会への出場禁止条項はJPAに対しては撤廃する。

③組織関係については,日本学生パワーリフティング連盟として設立し, J PAに正式加盟する(但し,役員については,学生ボディビル連盟役員が兼務することをさまたげない)。また,JPAは学連組織の自主性を充分尊重し,現状に即した配慮を行うものとする。

④上記各項の合意を基に,友好団体として双方が協力,交流を促進する。
昭和57年2月1日
日本パワーリフティング協会理事長 斉藤 浩
日本学生ボディビル連盟理事長 山本章裕
月刊ボディビルディング1982年3月号

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