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1983年度第1回ミス日本ボディビルコンテスト
初代チャンピオンに中尾和子選手
2位・加藤久美子、3位・大垣純子

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月刊ボディビルディング1983年12月号
掲載日:2021.01.12
 ミスター日本につづいて行われた注目の第1回ミス日本ボディビル・コンテストは、別表の採点表でも判るように、審査員による採点基準がバラバラで、従来の実業団コンテストのように健康美に重点を置くのか、ミス・ボディビル・コンテストの名称のとおり、あくまでも筋肉の発達に重点を置くのか、そのへんがかなりあいまいなように見受けられる。しかも、同じ審査員がラウンドによって極端にちがった採点をしているケースもあり、ミスターの部でも指摘したように、39名の選手をオーバーオールで審査したことからくる混乱によるものであろう。
 今回が第1回大会であり、今後、試行錯誤をくりかえしながら、選手ファンからも得されるような大会を目指さなければならないが、コンテストを目指して懸命に努力している選手のためにも、そして、これからますます増えるであろう女性ビルダーのためにも、一日も早く統一した審査基準を明示してもらいたい。
 コンテストの結果は、激しいトレーニングとダイエットでカット・アップに成功した、トレーニング歴9年の中尾和子選手が初代チャンピオンに選ばれ、夫(中尾尚志氏。1968年度ミスター日本3位、1969年度4位)の果たせなかった全日本制覇の夢を実現した。
 2位には今年度実業団の健康美コンテストで優勝した加藤久美子選手、3位には、肌を良く焼き、徹底的に脂肪をカットして筋肉質の体に改造したミス栃木1位の大垣純子選手が入った。
 4位には西日本1位の粟井幸子選手、5位には実業団3位でプロポーション抜群の須藤ゆき選手、6位にはミス京都1位で、これまたプロポーションのいい中村美也選手が入った。
 惜しくも7位にとどまったミス・アジア2位、ミス東京1位の飯島ゆりえ選手、ミス京都2位の北村知恵選手大阪協会推薦の北沢磨佐美選手の3人は、筋肉の発達という面から見れば、もっと上位に入ってもよかったのではないだろうか。
 
★ミス日本ボディビルコンテスト
1位・中尾 和子(京都、31才、163cm)
2位・加藤久美子(東京、21才、164cm)
3位・大垣 純子(栃木、29才、162cm)
4位・粟井 幸子(岡山、28才152cm)
5位・須藤 ゆき(東京、29才、160cm)
6位・中村 美也(京都、30才、165cm)
7位・北沢磨佐美(大阪、22才、160cm)
7位・三角しのぶ(大阪、21才160cm)
7位・島田 成子(東京、23才、166cm)
7位・飯島 ゆりえ(東京、34才、156cm)
7位・北村 知恵(京都、26才、153cm)
7位・人見 洋子(岡山、24才、159cm)
記事画像1
 [表の見方]第1ラウンド(リラックス・ポーズ)、第2ラウンド(規定ポーズ)、第3ラウンド(フリー・ポーズ)、以上までが予選審査で、第4ラウンド(フリー・ポーズとポーズ・ダウン)が決勝審査。7人の審査員が各ラウンドで全出場選手の中から1位と思う選手に1点、2位と思う選手に2点というように12位(12点)までを選出する。そして、その選手に与えられた最高点と最低点をカットし、残る5人の審査員の採点を合計し、4ラウンドの総合計で順位を決定する。したがって、総得点の最も少ない選手が優勝者となる。なお、第1~第3ラウンドの13点というのは、そのラウンドで12位までに入らなかったため、便宜上、13点として集計したもので、必ずしも13位を意味しない。
第1回ミス日本ボディビル・コンテスト優勝・中尾和子選手

第1回ミス日本ボディビル・コンテスト優勝・中尾和子選手

記事画像3
優勝・中尾和子選手

優勝・中尾和子選手

2位・加藤久美子選手

2位・加藤久美子選手

3位・大垣純子選手

3位・大垣純子選手

4位・粟井幸子選手

4位・粟井幸子選手

5位・須藤ゆき選手

5位・須藤ゆき選手

6位・中村美也選手

6位・中村美也選手

7位・北沢麿佐美選手

7位・北沢麿佐美選手

7位・三角しのぶ選手

7位・三角しのぶ選手

7位・島田成子選手

7位・島田成子選手

7位・飯島ゆりえ選手

7位・飯島ゆりえ選手

7位・北村知恵選手

7位・北村知恵選手

7位・人見洋子選手

7位・人見洋子選手

ゲスト●レイチェル・マクリッシュ

ゲスト●レイチェル・マクリッシュ

▲プラッツとマクリッシュのゲスト・ポージング

▲プラッツとマクリッシュのゲスト・ポージング

月刊ボディビルディング1983年12月号

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