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第16回東日本学生ボディビル選手権大会
東日本は岩間(神奈川大学)が初優勝
団体は東大、薄氷の勝利
11月18日(日)★法政大学学生会館

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月刊ボディビルディング1985年1月号
掲載日:2021.05.06
全日本大会の代表選考会ともなる東日本学生ボディビル選手権大会には、関東地区22、東北地区1、北海道地区1の各校選手が参加。筋肉のカット、肌の焼き込みなど、学生コンテストとしてまれに見る水準の高い戦いが展開された。

優勝を争うと見られていたのは、春の関東大会優勝者・江口(東大)と前年の東日本・全日本両大会で江口に勝っている岩間(神奈川大)。6月の関東大会には岩間が欠場していたため、両雄対決はほぼ1年ぶりだったが、結果はまたまた岩間の完勝。背、胸、大腿前面、上腕三頭など従来からの得意箇所に磨きがかかり、持ち前のスケールの大きさと相まって、3年生・岩間が初のタイトルを獲得した。

2位に甘んじた江口は、岩間に匹敵する大型選手。大会のたびに前の試合を上回るバルク、カットをつけて登場するが、今回ばかりは彼自身の好調さも及ばぬほどに全体のレベルが向上。部分賞を一つもとれなかったばかりか、総合点でも3位の酒井(東大)と評価が割れる状況だった。

その酒井は後輩・江口にかわって3つの部分賞を獲得。筋肉一つ一つの充実感、バランスの良さ、巧みなポージングなど、完成度では出場選手中ナンバーワンといってよい。結果的に2人の3年生にはスケール負けしてしまったが、今大会の“台風の目”ともいえる活躍ぶりを示して、4年生の意地と最終シーズンにかける心意気を見せつけた。
左から2位・江口、優勝・岩間、3位・酒井

左から2位・江口、優勝・岩間、3位・酒井

記事画像2

神奈川大の追撃ならず東大、王座を死守

戦力充実の神奈川大が王座を奪いとるか、“常勝”東大がその追い上げを振り切るか、団体戦での両校の激突がクライマックスを迎えた。

大会ごとに東大との得点差を縮める神奈川大は、出場5選手全員が決勝に進出。東大5選手との順位争いに命運をかける。しかし、江口、酒井の好調な二枚看板を擁する東大とは裏腹に、岩間を大黒柱にすえた神奈川大は、それにつづく曽根原(前年度全日本7位)、梅崎(関東3位)の順位が思うように伸びず苦しい展開。結局、153対157という超僅差で惜しくも東大の牙城を崩すことはできなかった。

かろうじて王座を守った東大は、東日本大会4連覇。関東大会と通算すれば実に7回連続の優勝である。来季になると、層の厚さを誇る東大に比べ、主力のほとんどが卒業する際の戦力ダウンはまぬがれない。今大会で両校同様5選手全員を決勝へ送り込み、しかも3年生以下の陣容が充実している早大に、新たな挑戦者としての期待がかかる。

●団体成績
①東京大学 157点
②神奈川大学 153点
③早稲田大学 125点
④法政大学 68点
⑤東北学院大学 67点
⑥北海学園大学 41点
優勝●岩間 勧(神奈川大)

優勝●岩間 勧(神奈川大)

2位●江口武久(東京大)

2位●江口武久(東京大)

3位●酒井 功(東京大)

3位●酒井 功(東京大)

4位●木下正英(筑波大)

4位●木下正英(筑波大)

5位●高橋 純(東北学院大)

5位●高橋 純(東北学院大)

6位●古沢昌彦(早稲田大)

6位●古沢昌彦(早稲田大)

月刊ボディビルディング1985年1月号

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