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1983年度JPA第12回全日本パワーリフティング選手権大会 ~因幡(52kg級トータル570kg)世界新、前田(90kg級トータル840kg)日本最高記録~

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月刊ボディビルディング1983年7月号
掲載日:2020.10.26

伊差川(56kg級)、伊藤(60kg級)、西村(67.5kg級)、中川(75kg級)、中尾(82.5kg級)、井上(+90kg級)優勝

団体優勝した「アスレティック・せき」チーム

団体優勝した「アスレティック・せき」チーム

 日本パワーリフティング協会(JPA)主催、文部省後援による1983年度第12回全日本パワーリフティング選手権大会は、標準記録を突破した一般29名、学連代表5名、計34名が出場して、6月5日、東京・駒場の東京大学体育館で開催された。

 ここ数年の傾向であるが、今大会も依然としてベテラン選手が健在で、新人の割り込むスキは全くなかった。8クラスのうち、67.5kg級を除く他のクラスは、すべて世界大会出場経験者が危なげなく優勝しているのを見てもそれがよくわかる。

 今大会で目立った記録としては、52kg級・因幡選手のスクワット235kgの日本新とトータル570kgの世界新、90kg級・前田選手のスクワット342.5kg、デッドリフト327.5kg、トータル840kgの3つの日本新、とくにトータル840㎏は仲村昌英選手(125kg超級)のもつ830kgを上回る、全クラスを通じての日本最高記録である。今大会の最優秀選手賞が前田選手に与えられたのもこれが評価されたものであろう。

 団体戦では「アスレティック・せき」チームが優勝し、文部大臣賞と黄金の大カップを獲得した。なお、同チームはこの賞が創設されて以来の連続受賞である。

 また、1982年度年間最優秀選手賞には、10数回にわたって日本記録を更新した中尾達文選手が選ばれた。

 全出場選手の成績は次のとおり。
記事画像2
82.5kg級優勝・中尾達文選手S300.0 B177.5 D280.0 T757.5

82.5kg級優勝・中尾達文選手S300.0 B177.5 D280.0 T757.5

56kg級優勝・伊差川浩之選手S190.0 B145.0 D225.0 T560.0

56kg級優勝・伊差川浩之選手S190.0 B145.0 D225.0 T560.0

60kg級優勝・伊東長吉選手S220.0 B137.5 D240.0 T597.5

60kg級優勝・伊東長吉選手S220.0 B137.5 D240.0 T597.5

52kg級優勝・因幡英昭選手S235.0 B115.0 D220.0 T570.0

52kg級優勝・因幡英昭選手S235.0 B115.0 D220.0 T570.0

90kg級優勝・前田都喜春選手S342.5 B170.0 D327.5 T840.0

90kg級優勝・前田都喜春選手S342.5 B170.0 D327.5 T840.0

67.5kg級優勝・西村正浩選手S220.0 B160.0 D230.0 T610.0

67.5kg級優勝・西村正浩選手S220.0 B160.0 D230.0 T610.0

75kg級優勝・中川幸雄選手S252.5 B155.0 D255.0 T662.5

75kg級優勝・中川幸雄選手S252.5 B155.0 D255.0 T662.5

+90kg級優勝・井上 操選手S330.0 B185.0 D280.0 T795.0

+90kg級優勝・井上 操選手S330.0 B185.0 D280.0 T795.0

+90kg級2位・吉田 進選手B190kgは100kg級の日本新記録

+90kg級2位・吉田 進選手B190kgは100kg級の日本新記録

+90kg級5位・小出新一選手B210kgは125kg級の日本新記録

+90kg級5位・小出新一選手B210kgは125kg級の日本新記録

月刊ボディビルディング1983年7月号

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