なんでもQ&A お答えします 1985年5月号
月刊ボディビルディング1985年5月号
掲載日:2021.05.27
トレーニングに適した時刻と頻度は?
Q
私は大学2年の時からボディビルをやっていましたが、今年卒業して某電気メーカーに就職することになりました。今は別居している兄2人がやはりボディビルをやっていて、器具はおおかたそろっています。
学生時代は比較的時間がありましたので、きちっとしたスケジュールをたてずに、気が向いたときに1~2時間トレーニングしていました。そんなわけであまり効果もあがりませんでしたが、就職を機に本格的にボディビルをしようと考えています。
そこで、トレーニングに最も適した時刻とトレーニングの週間頻度についてお教えいただきたいと思います。それと合わせて、超回復についても詳しく教えていただきたいと思います。
私は大学2年の時からボディビルをやっていましたが、今年卒業して某電気メーカーに就職することになりました。今は別居している兄2人がやはりボディビルをやっていて、器具はおおかたそろっています。
学生時代は比較的時間がありましたので、きちっとしたスケジュールをたてずに、気が向いたときに1~2時間トレーニングしていました。そんなわけであまり効果もあがりませんでしたが、就職を機に本格的にボディビルをしようと考えています。
そこで、トレーニングに最も適した時刻とトレーニングの週間頻度についてお教えいただきたいと思います。それと合わせて、超回復についても詳しく教えていただきたいと思います。
A
まず、トレーニングを行う時刻ですが、これは1日のうちのどの時刻に行なってもかまいません。あくまでも自分の1日の行動に合わせて適当な時刻を定めればよいでしょう。
世界のトップ・ビルダーでも早朝トレーニング(朝6時半から8時半)を実行した人もいますし、ミスター日本になったある選手は、会社へ出勤する前に自宅で1時間やり、夕方、今度はジムに行って2時間トレーニングしたという人もいます。
これらの例は、からだがそれに馴れさえすれば、たとえ起床してから僅かな時間しか経過していなくてもトレーニングに移れるということを示唆しているといえます。
一般的には、サラリーマンの場合、退社したあとの自由時間を適当に見はからって、これに当てています。特に体力にすぐれていて、しかも大きなコンテストなどの入賞を狙っているような人の場合は、1日に朝・晩2回のトレーニングを実施してもさしつかえありません。
まず、トレーニングを行う時刻ですが、これは1日のうちのどの時刻に行なってもかまいません。あくまでも自分の1日の行動に合わせて適当な時刻を定めればよいでしょう。
世界のトップ・ビルダーでも早朝トレーニング(朝6時半から8時半)を実行した人もいますし、ミスター日本になったある選手は、会社へ出勤する前に自宅で1時間やり、夕方、今度はジムに行って2時間トレーニングしたという人もいます。
これらの例は、からだがそれに馴れさえすれば、たとえ起床してから僅かな時間しか経過していなくてもトレーニングに移れるということを示唆しているといえます。
一般的には、サラリーマンの場合、退社したあとの自由時間を適当に見はからって、これに当てています。特に体力にすぐれていて、しかも大きなコンテストなどの入賞を狙っているような人の場合は、1日に朝・晩2回のトレーニングを実施してもさしつかえありません。
次にトレーニングの週間頻度ですが、トレーニングの着実な効果は、その練習者の疲労回復能力に応じたトレーニング頻度で行うことによって生み出されることを忘れてはなりません。ある人には週3回の隔日的なトレーニングが合っているかも知れないが、別の人には週2回、あるいは毎日連続したトレーニングが適しているということもあります。要は、その人のもつ疲労回復能力によるものです。
また、トレーニングによる疲労・疲労回復・効果の関係で“超回復”ということが大きく影響をしてきます。
トレーニングを行うと当然、そのあとで疲労が起こります。その結果、身体機能の水準は、一時的にトレーニング開始時の水準に較べて低下します。
ところが、このあとで休養をとるとこの水準は前回のトレーニング開始時のそれを上まったところまで伸びるのです。この現象を“超回復”と呼んでいます。〔上の図参照〕
図からもわかるように、的確に効果をあげていくためには、超回復を起こした時点をとらえて次回のトレーニングを実施していくのがいいことになります。
ところが、練習者はどうしても、レーニングはやればやるほど効果があがる、といった錯覚を抱き易いものです。そして、トレーニングのあと充分な休養をとらず、まだ開始時の身体機能の水準に復帰していないにもかかわらず、次回のトレーニングを実施することがよくあります。
その結果、ときとしては一層の疲労を招きかねないし、さらにこれが長期にわたって続いた場合は、当然、機能低下が起こり、トレーニングをやればやるほど挙上記録は伸びず(あるいは若干低下)、筋肉が肥大しない(あるいは萎縮する)という、いわゆるスランプに入ってしまいます。
また、トレーニングによる疲労・疲労回復・効果の関係で“超回復”ということが大きく影響をしてきます。
トレーニングを行うと当然、そのあとで疲労が起こります。その結果、身体機能の水準は、一時的にトレーニング開始時の水準に較べて低下します。
ところが、このあとで休養をとるとこの水準は前回のトレーニング開始時のそれを上まったところまで伸びるのです。この現象を“超回復”と呼んでいます。〔上の図参照〕
図からもわかるように、的確に効果をあげていくためには、超回復を起こした時点をとらえて次回のトレーニングを実施していくのがいいことになります。
ところが、練習者はどうしても、レーニングはやればやるほど効果があがる、といった錯覚を抱き易いものです。そして、トレーニングのあと充分な休養をとらず、まだ開始時の身体機能の水準に復帰していないにもかかわらず、次回のトレーニングを実施することがよくあります。
その結果、ときとしては一層の疲労を招きかねないし、さらにこれが長期にわたって続いた場合は、当然、機能低下が起こり、トレーニングをやればやるほど挙上記録は伸びず(あるいは若干低下)、筋肉が肥大しない(あるいは萎縮する)という、いわゆるスランプに入ってしまいます。
食事時間と筋肉の衰えについて
Q
次の3つの質問にお答えください。まずその1つは、食事は腹がすいたら食べるべきか、それとも時間がきたら空腹でなくても食べるべきでしょうか。現在は、空腹を感じなくても時間がきたら食べるようにしています。
2つめは、フラッシング、フォースト・レピティション、スーパー・セット等のトレーニングで得た筋肉肥大は衰えるのも早い、と友人が言っておりましたが、ほんとうでしょうか。
3つめは、私は現在、呼吸循環機能の向上を目的として、毎日30分間ほど軽くジョギングしておりますが、他のトレーニングと合わせると、かなりの運動量になると思います。これが連日つづいた場合は、オーバー・トレーニングになりませんか。以上の3つについてお教えください。
次の3つの質問にお答えください。まずその1つは、食事は腹がすいたら食べるべきか、それとも時間がきたら空腹でなくても食べるべきでしょうか。現在は、空腹を感じなくても時間がきたら食べるようにしています。
2つめは、フラッシング、フォースト・レピティション、スーパー・セット等のトレーニングで得た筋肉肥大は衰えるのも早い、と友人が言っておりましたが、ほんとうでしょうか。
3つめは、私は現在、呼吸循環機能の向上を目的として、毎日30分間ほど軽くジョギングしておりますが、他のトレーニングと合わせると、かなりの運動量になると思います。これが連日つづいた場合は、オーバー・トレーニングになりませんか。以上の3つについてお教えください。
A
①の質問から順にお答えしていきます。ごく一般的な健康を考えた場合には、ある程度、食事時間、食事量を決めて規則正しく実行し、決められた食事時間には空腹感があるほうがいいと思います。
体重増加を目的とする場合は、空腹であろうがなかろうが、極力食ペることです。ただし、胃腸を悪くしないように注意することが大切です。
いずれにせよ空腹時に食べようが、空腹を感じないのに食べようが、さして大きな問題ではありません。要は、空腹を感じるときは体が要求していると思い、空腹を感じない時は、体がそれほど要求していないんだな、と思い、時に応じて食べればよいでしょう。
②の質問は、ウェイト・トレーニングで得た筋肉肥大は衰えるのも早いのか、という疑問と了解します。これはトレーニング年数の長い人は、不規則な生活をしない限り、衰える期間も長い、つまりなかなか衰えない、ということです。逆にトレーニング年数の短い人は、トレーニングをやめると短期間で衰えてしまうといえます。
③ジョギングを毎日30分程度行なったからといって、それだけではオーバー・トレーニングにはなりませんが、他のトレーニングの量、およびあなたの日常の仕事が重労働か、軽労働かによっても違ってきます。また、疲労の回復力については個人差が大きいのでよく自分の体調を見ながら、無理のない範囲でトレーニングしてください。
①の質問から順にお答えしていきます。ごく一般的な健康を考えた場合には、ある程度、食事時間、食事量を決めて規則正しく実行し、決められた食事時間には空腹感があるほうがいいと思います。
体重増加を目的とする場合は、空腹であろうがなかろうが、極力食ペることです。ただし、胃腸を悪くしないように注意することが大切です。
いずれにせよ空腹時に食べようが、空腹を感じないのに食べようが、さして大きな問題ではありません。要は、空腹を感じるときは体が要求していると思い、空腹を感じない時は、体がそれほど要求していないんだな、と思い、時に応じて食べればよいでしょう。
②の質問は、ウェイト・トレーニングで得た筋肉肥大は衰えるのも早いのか、という疑問と了解します。これはトレーニング年数の長い人は、不規則な生活をしない限り、衰える期間も長い、つまりなかなか衰えない、ということです。逆にトレーニング年数の短い人は、トレーニングをやめると短期間で衰えてしまうといえます。
③ジョギングを毎日30分程度行なったからといって、それだけではオーバー・トレーニングにはなりませんが、他のトレーニングの量、およびあなたの日常の仕事が重労働か、軽労働かによっても違ってきます。また、疲労の回復力については個人差が大きいのでよく自分の体調を見ながら、無理のない範囲でトレーニングしてください。
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