第14回1985年度全日本パワーリフティング選手権大会(兼世界選手権大会、アジア選手権大会日本代表選考会) ~最優秀選手に伊差川選手[56kg級T600kg日本新で優勝] 団体優勝は地元・沖縄県チーム~
団体優勝・沖縄県チーム
今大会から都道府県対抗になった団体戦は地元沖縄県が優勝、文部大臣賞を獲得した。2位は香川県、3位は東京都。また、昨年度最も活躍したパワーリフターに与えられる年間最優秀選手には前田都喜春選手が選ばれた。
52kg級は因幡英昭選手が優勝。昨年痛めた肩の故障が治りきらず、練習不足で記録的には物足りなかったが、さすがは“世界の因幡”トータル565kgで独走。
56kg級はこの大会のためにアメリカから一時帰国した伊差川浩之選手が、デッドリフト237.5kgトータル600kgの日本新を出して優勝。今大会の最優秀選手に選ばれた。
60kg級は鳥沢英夫選手がトータル565kgを出し、1982年につづいて2回目の優勝。
67.5kg級は西村正浩選手がベンチプレスで日本新の167.5kgを出し、トータル637kgで3年連続優勝。
75kg級は出場選手が8名、その中6名が600kg台にひしめくという激戦区だったが、3種目にバランスのとれた植田英司選手がトータル657.5kgをマークして初優勝を飾った。右脚障害のハンディを克服して全日本の栄冠を手にした根性と努力はパワーリフターの鏡といえよう。
52kg級1位◆因幡英昭選手S225.0 B107.5 D232.5 T565.0
60kg級1位◆鳥沢英夫選手S225.0 B120.0 D220.0 T565.0
左から因幡、伊差川、鳥沢、西村、植田、中尾、前田、金城、吉田
★第14回全日本選手権大会成績表★
56kg級1位◆伊差川浩之選手S212.5 B150.0 D237.5 T600.0
90kg級は前田都喜春選手がトータル800kgを出し、2位に80kgの大差をつけての楽勝だったが、さすがのミスター・スクワットも脚の故障で、記録的にはいまひとつ物足りなかった。また、昨年度の世界選手権2位と、数々の日本記録更新が評価されて、1984年度の年間最優秀選手に前田選手が選ばれた。
100kg級は全日本選手権初出場の金城忍選手がベンチプレスで日本新の220kgを出し、トータル740kgで優勝した。このクラスの優勝候補と見られていた吉田進選手は、デッドリフトの第1試技で一発逆転の272.5kgに挑戦したが、バランスを崩して負傷するというアクシデントがあり、残念ながら2年連続優勝はならなかった。
110kg級は優勝まちがいなしと見られていた仲村昌英選手が不調で、吉田善明選手と同記録のトータル745kgにとどまり、体重差で吉田選手が念願の初優勝を飾った。
75kg級1位◆植田英司選手S245.0 B167.5 D245.0 T657.5
82.5kg級1位◆中尾達文選手S287.5 B182.5 D275.0 T745.0
67.5kg級1位◆西村正浩選手S230.0 B167.5 D240.0 T637.5
100kg級1位◆金城 忍選手S290.0 B220.0 D230.0 T740.0
90kg級1位◆前田都喜春選手S320.0 B170.0 D310.0 T800.0
110kg級1位◆吉田善明選手S290.0 B185.0 D270.0 T745.0
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