ポージング・クリニック
1980年度ミスター日本
朝生昭雄
①朝生照雄君(30歳)1980年度ミスター日本。身長165センチ。コンテスト時の体重は77キロ。トレーニンク経験年数12年。ここ数年間の進境が著しいヒルターの1人である。上体と下体のバランスもずいぶんよくなった。彼の脚の凄さは当然だか、広背筋の発達も目立ち出した。欲をいえば、もう少し腕が太くなった方がいいだろう。
②前の写真でもそうたったが、この写真でもカット不足を感じさせる。この日のコンテストではこれが審査員の間では問題になったかも知れない。折角のバルクをこれが影響して活かしきれなかったのは惜しい。あとで耳にしたことたが、彼はコンテスト1週間前から風邪をひいて体調をくずしていたそうだ。これで優勝できたのだから、貫禄十分というわけだ。ポーズはいうことなし。
③両腕をこの位置にもっていってアフドミナル・バキューム(腹をひっこます)をするのはなかなかむずかしい。これを朝生君は楽に行なっているところが見所だ。前鋸筋のテフィニッションかすばらしい。
④これは一連のボージンクの動きの中でとらえられたためか、顔の位置がよくない。むしろ顔を左やや上に向けておく方が様になるのではないだろうか? それに上体をもう少し左に捻って右腕の一部を見せた方が力強さを誇示てきたように思うれにしても、彼の下腿の発達は群を抜いている。
⑤このポーズでは朝生君の上体のカットがよく出ているこれまでにみてきた1、2、3、4、あるいはその他の何葉かの写真のボースがすべて上体を起しているものに限って、カット不足が目立っている。上からのスポット・ライトに対する彼の立った位置関係か悪かったのかも知れないその証拠に、上体をこのようい
⑥そのことはこのボースてもいうことができる上体の諸筋、とくに大胸筋のカットに迫力がある。
⑦背中のV字型の広がりはよいのだが、胸や腹に比して迫力に欠ける。に前にやや曲けたポーズではテフィニッションとセパレーションがかなり明確に出ているのだ。ポーズもよ前にも記したように、このポーズでも上体を前に曲け気味にしているので、ライトの効果が出せなかったようだ。平凡なポースに終っている。
⑧このポーズでは右背面の諸筋がくっきりと浮き出ているので、前の写真とは一変した逞ましさを見せている。しかし欧米のビルターと伍して戦うためには、もっと背筋の発達を目指すべきだろう。ポーズはよい。
⑨とり馴れたポーズでたいへん安定している。強いていうならば、右肩をもう少し前に出して広背筋を見せた方が上体のV字型を強調できるのてはないたろうか?
⑩朝生君お得意のポーズだけあって、よくおさまっている。最近、彼は三角筋が充実してきたたが、これに匹敵する腕と僧帽筋つくり、そして固有背筋の発達を目指すことが、今後の課題になりそうである。今年の層の活躍を祈って止まない。
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