ポージング・クリニック
1980年度ミスター日本総合3位 長宗五十夫
①長宗五十夫君(32歳) 1980年度ミスター日本コンテストのクラスIで2位、総合で第3位。トレーニング歴16年のベテラン。前年度ミスター日本であることは周知のとおり。 身長163センチ、体重73キロのコンテストの2日前にNABBAミスター・ユニバース・コンテストに出てイギリスから南回りで帰国したばかりで、全く未調整での出場だった。このポーズはたいへんよいしかしデフィニッション、セパレーション不足は否めない。
②それにしても何十回となくコンテストの場を踏んできた超ベテランだけあって、ポーズは確かだし、顔に力みが見られない。ここに掲げた十葉の写真の中では、これが上出来の部に入る。
③このポーズも②の写真と同様に.上出来の部に入る。大胸筋から腹直筋にかけての部分の発達が注目される。
④ポース自体は成功しているのだがやはりトレーニング不足は否めない。しかし腹筋のテフィニッションが目立ち、これが画龍点晴の役を果している。
⑤カットが不足とはいったものの、腹と大腿部のそれはその全部かが失なわれているわけではない。ここでは大腿部前面の諸筋が区分されている様をよく見ることができる。このポーズはわが国でよくマスキュラー・ポーズと呼ばれるものである。しかしこの写真では腕の太さが欠けていたように思われる。
⑥このポーズはここに上げた写真の中でも次の写真と共にもっとも成功したものと思う。長宗君の長所がすべて集約されているといってもよいたろう。全体のバランスもたいへんよい。
⑦このポーズもすぐれている。1940年代後半から1950年代初期にかけて世界を風靡したミスター・カナダのレオ・ロバートばりのポージングである肉のつき方も彼によく似ている。
⑧ポーズ自体はよいのだが、前二葉に比べて迫力に乏しい。
⑨わが国で背面ポーズですぐれた筋肉美を誇示できるビルダーは少ない。さすがベテランの長宗君だが、やはり背面の筋肉は弱点の一つとなっているようだ。
⑩ポーズはとりなれていて、非常に安定している。日本を征覇し、世界の桧舞台に出た自信もある。折角、ここまでに鍛え上げたのだから、もう一踏んばりして、79年のときよりも一段とシェイプ・アップしていま一度、日本のボティビルディンク愛好者に活力を与えてもらいたいものてある。
Recommend
-
-
- ベストボディ・ジャパンオフィシャルマガジン第二弾。2016年度の大会の様子を予選から日本大会まで全て掲載!
- BESTBODY JAPAN
- BESTBODY JAPAN Vol.2
- 金額: 1,527 円(税込)
-