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ポージング・クリニック
1980年度ミスター日本総合6位
塚本猛義

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月刊ボディビルディング1981年5月号
掲載日:2020.05.28
批評・窪田 登
①塚本猛義君(30才) 身長169cm、体重74kg。トレーニング歴12年。1980年度ミスター日本コンテスト総合6位。 話にきくと、彼は日本でマスキュラー・ポーズと呼ばれるこのポーズで、コンテストの名物男の1人に数え上げられているそうだ。確かに肩から腕、そして胸にかけての筋肉の盛り上がりが凄いだが、顔の表情までがいささかリキみ過ぎのようにも思うが……。あるいはそれもまた人気の的なのかも知れないが……。

①塚本猛義君(30才) 身長169cm、体重74kg。トレーニング歴12年。1980年度ミスター日本コンテスト総合6位。 話にきくと、彼は日本でマスキュラー・ポーズと呼ばれるこのポーズで、コンテストの名物男の1人に数え上げられているそうだ。確かに肩から腕、そして胸にかけての筋肉の盛り上がりが凄いだが、顔の表情までがいささかリキみ過ぎのようにも思うが……。あるいはそれもまた人気の的なのかも知れないが……。

②ともかくよく発達した上体だ。鋼を思わせるような肩から腕、そして背の諸筋。ポーズも面白いが少し腰を落し過ぎているのではないか?このために、いくぶんスマートさを欠いているようだ。

②ともかくよく発達した上体だ。鋼を思わせるような肩から腕、そして背の諸筋。ポーズも面白いが少し腰を落し過ぎているのではないか?このために、いくぶんスマートさを欠いているようだ。

③カメラの位置が悪かったようである。これがもう少し高い位置から撮ったら、もっとよくなっていたのではないか? 折角の迫力のある腕がこれでは死んでいる。

③カメラの位置が悪かったようである。これがもう少し高い位置から撮ったら、もっとよくなっていたのではないか? 折角の迫力のある腕がこれでは死んでいる。

④肩と腕(とくに右側の)が目立つが、ポーズ自体はあまり感心しない。胴体がズンドウに見えているのも、その原因の1つだろう。

④肩と腕(とくに右側の)が目立つが、ポーズ自体はあまり感心しない。胴体がズンドウに見えているのも、その原因の1つだろう。

⑤重村尚君の得意のポーズだが、塚本君もこれをうまくまとめ上げている。だが、一段と広背筋の発達が望ましい。

⑤重村尚君の得意のポーズだが、塚本君もこれをうまくまとめ上げている。だが、一段と広背筋の発達が望ましい。

⑥曽ってのミスター日本、大阪の吉村太一君ばりのポーズだ。腕・肩の大きい塚本君のようなタイプにはまことにもって相応しいポーズの1つ。 惜しむらくは、脚の諸筋の発達が上体のそれについていないようだ。

⑥曽ってのミスター日本、大阪の吉村太一君ばりのポーズだ。腕・肩の大きい塚本君のようなタイプにはまことにもって相応しいポーズの1つ。 惜しむらくは、脚の諸筋の発達が上体のそれについていないようだ。

⑦全体として非常にまとまったポーズである。何度も繰り返すが、三角筋と腕の発達が目立つ彼ならではのポーズだといってよかろう。リキみもなく、バランスもよい。

⑦全体として非常にまとまったポーズである。何度も繰り返すが、三角筋と腕の発達が目立つ彼ならではのポーズだといってよかろう。リキみもなく、バランスもよい。

⑧これもうまくポーズがとれている。だが、顔までがたいへんリキんでいるように見えるので、これをもっとリラックスさせた方がよいのでは。

⑧これもうまくポーズがとれている。だが、顔までがたいへんリキんでいるように見えるので、これをもっとリラックスさせた方がよいのでは。

⑨腕が目立つ角度である。これだけ太い腕をもっているのだから、これが多少細く見えるとしても、上体をもう少し右に捻って左胸がもっと大きく出るようにした方がよかったのではないか? その方が一段と迫力が出るように思われるのだが……。

⑨腕が目立つ角度である。これだけ太い腕をもっているのだから、これが多少細く見えるとしても、上体をもう少し右に捻って左胸がもっと大きく出るようにした方がよかったのではないか? その方が一段と迫力が出るように思われるのだが……。

月刊ボディビルディング1981年5月号

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