コンパルソリー・ポーズ
月刊ボディビルディング1982年6月号
掲載日:2020.09.08
コンパルソリー・ポーズNo.1(規定ポーズNo.1)
ダブル・バイセップス――フロント(両上腕二頭筋――前面)
あらゆるポーズの中で、これほど選手にとってむつかしいポーズはない。ポーズをとるのがむつかしいというのではなく、このポーズでは、体の前面のどの筋肉もかくしようがないからである。僧帽筋、大胸筋、三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、広背筋、腹筋、大腿の諸筋、カーフ、その他の下肢の筋肉など、体の前面にあるすべての筋肉が、ありのままに全部見えるからである。
コンパルソリー・ポーズNo.2(規定ポーズNo.2)
ダブル・ラティスマス・ドルシ・スプレッド――フロント(両広背筋拡張――前面)
これは“ダブル・ラティスマス・スプレッド・フロム・フロント”と呼ばれる。
このポーズで強調されるのは、広背筋の発達の度合である。広背筋は、脇の下だけに大きく存在するのでなく、下背部まで幅広く、かつ部厚く伸びていなければならない。その次は、どれだけ腹部が締っているかである。大胸筋の長さが短い人は、このポーズでは非常に腹の部分が長く見えて不可である。腕の発達が重要な役目を果たすのはいうまでもない。
コンパルソリー・ポーズNo.3(規定ポーズNo.3)
サイド・チェスト/バイセップス/レグ――レフト(側面から見る胸と上腕二頭筋と脚――左)
このポーズで強調されるのは、広背筋の発達の度合である。広背筋は、脇の下だけに大きく存在するのでなく、下背部まで幅広く、かつ部厚く伸びていなければならない。その次は、どれだけ腹部が締っているかである。大胸筋の長さが短い人は、このポーズでは非常に腹の部分が長く見えて不可である。腕の発達が重要な役目を果たすのはいうまでもない。
コンパルソリー・ポーズNo.3(規定ポーズNo.3)
サイド・チェスト/バイセップス/レグ――レフト(側面から見る胸と上腕二頭筋と脚――左)
これは“レフト・サイド・チェスト・バイセップス・レグ・ポーズ”と呼ばれる。このポーズで強調されるのは、何といっても胸の厚さである。単なる大胸筋だけの厚味でなく、極度に拡張せられ、奥行の深くなった胸廓の上に、最大限に収縮してもりあがった大胸筋が見えるという、胸全体の厚味である。
また、三角筋が巨大な帽子のように肩を覆っているのが見える。腕には上腕二頭筋と上腕三頭筋、手首にある多くの屈筋と伸筋が見える。脚は大腿のカットと発達したカーフを見せる。
また、三角筋が巨大な帽子のように肩を覆っているのが見える。腕には上腕二頭筋と上腕三頭筋、手首にある多くの屈筋と伸筋が見える。脚は大腿のカットと発達したカーフを見せる。
コンパルソリー・ポーズNo.4(規定ポーズNo.4)
ダブル・バイセップス――バック(両上腕二頭筋――背面)
これは“ダブル・バイセップス・フロム・ザ・バック”と呼ばれる。最初に足を適当な位置にしっかりと踏みしめて立つ。それから両腕を肩の高さまで上げて、肘を曲げ、手の指をギュッと握り、手首を内側へ折りまげる。背面のすべての筋肉を収縮、屈曲せねばならない。僧帽筋、広背筋、三角筋、前腕、上部及び下部背筋、大腿二頭筋、腓腸筋などである。
肩では、三角筋の3つのヘッド(尖端)を完全に見せねばならない。背中は、広背筋を緊張させてV字型の胴体をつくる。僧帽筋全体の形を見せる。
肩では、三角筋の3つのヘッド(尖端)を完全に見せねばならない。背中は、広背筋を緊張させてV字型の胴体をつくる。僧帽筋全体の形を見せる。
コンパルソリー・ポーズNo.5(規定ポーズNo.5)
ダブル・ラティスマス・ドルシ・スプレッド――バック(両広背筋の拡開――背面)
これは“ダブル・ラティスマス・ドルツ・スプレッド・フロム・ザ・バック”と呼ばれる。両手先を前方へ向けて、ヒップの両脇におく。腕は肘をまげ、かつ胴体から離して、拡げている。それから両手でウェイストを押さえながら、広背筋を最大限に左右に拡げる。
この姿勢では、腕の内側、及び後背部の諸筋肉が見える。上腕ニ頭筋、上腕三頭筋をはじめ、腕の撓骨筋とか尺骨筋なども見える。肩では三角筋の後部が見え、首のよこに僧帽筋、背中には脊柱直立筋が見える。脚で強調されるのは大腿二頭筋と腓腸筋である。
この姿勢では、腕の内側、及び後背部の諸筋肉が見える。上腕ニ頭筋、上腕三頭筋をはじめ、腕の撓骨筋とか尺骨筋なども見える。肩では三角筋の後部が見え、首のよこに僧帽筋、背中には脊柱直立筋が見える。脚で強調されるのは大腿二頭筋と腓腸筋である。
コンパルソリー・ポーズNo.6(規定ポーズNo.6)
サイド・チェスト/バイセップス/レグ――ライト(側面から見る胸と上腕二頭筋と脚――右)
これは“ライト・サイド・チェスト・バイセップス・アンド・レグ・ポーズ”と呼ばれる。これは規定ポーズ№3と左右がちがうだけで全く同じである。
月刊ボディビルディング1982年6月号
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