第7回MR&MS東京クラス別ボディビル選手権
7月11日/江戸川文化センター
国内のボディビルシーズン開幕を告げる
■60kg級
60kg級1位●小久保一美
60kg級2位●小宮克己
60kg級3位●坂内一賀
60kg級4位●渡部一博
60kg級5位●菊池昭博
60kg級6位●石渡正弘
3位には90年5位の坂内一賀が入った。バランスが良く、きれいな体の坂内だが、身長で上位の2名より10cm近く高く、薄い印象を受ける。思い切って1クラス上げてみると面白いのではないだろうか。
■65kg級
65kg級1位●津田 宏
65kg級2位●石井徳久
65kg級3位●薩川通春
65kg級4位●大宮新次郎
65kg級5位●谷口 拓
65kg級6位●竜崎 隆
2位には石井徳久が入った。悪い所が無く全体にバランス良く発達しており、仕上がりも厳しかった。ただ今回は相手が悪かったようだ。3位の薩川通春は昨年の2位。今回も仕上がりが厳しく、全身に迫力のあるキレが走っていたが、脚の弱さなどバランスで石井に引けをとったようだ。
このクラスに出場した学生出身の富田太は、上腕に走る太い血管と、リラックスでの上体の広がりで会場の注目を集めたが、仕上がりが不十分で優勝争いには絡めなかった。
■70kg級
2位に入ったのは、65kg級から上げて来た野池澄男。クラスを上げたにも関わらず仕上がっていたようだ。脚が太く安定感があり、リラックスが大きい。今回は体の厚みで青柳に一歩譲った形となった。3位の泉健次は一昨年6位、昨年4位と確実に順位を上げて来ている。腕の形が良く、フロントの上体は迫力があるが、バックがやや物足りない。あとは下半身の弱さを克服したいところだろう。
70kg級1位●青柳 武
70kg級2位●野池澄男
70kg級3位●泉 建次
70kg級4位●岩崎 清
70kg級5位●北嶋利明
70kg級6位●内藤 格
■75kg級
75kg級1位●佐々木孝二
75kg級2位●武藤昌宏
75kg級3位●高橋欣弥
75kg級4位●岡 義明
75kg級5位●大嶋靖久
75kg級6位●武田知通
2位の武藤昌宏は肩幅が広く、手足が長いので上半身のスケールが大きく見える。仕上がりは佐々木よりも良かったが肌が白かったのが残念だ。ポーズも折角のスケールの大きさを生かせていないように思えた。これからが楽しみな選手だ。
3位に入った高橋欣弥は全体にバランスは良いのだが、やや仕上がりが甘く、また75kg級としては細く感じた。終始、佐々木に果敢に挑戦して行く姿勢には好感がもてた。
■75kg超級
75kg超級1位●並木敏之
75kg超級2位●新井功一
75kg超級3位●白井新一
75kg超級4位●上野克彦
75kg超級5位●植村 明
75kg超級6位●三和達平
2位には昨年の順序が繰り上がった形で、新井功一が入った。今年はしっかりと仕上げており、厳しいカットをアピールしていた。体に広がりはあるのだが、厚みに欠けるのが彼の課題だろう。ポージングも落ち着いていて、正に若きベテランといった印象であった。
3位の白井新一は、脚が形良く発達し、安定感がある。上体のフロントはやや薄い印象を受けるが、仕上がりも良く、常連出場者の中に割って入った形となった。今回はやや地味に見えたので、もっと積極的なアピールを期待したい。
■女子48kg級
女子48kg級1位●石川祐子
女子48kg級2位●浅見由理香
女子48kg級3位●中島美香
女子48kg級4位●新垣敏枝
女子48kg級5位●関谷友加里
女子48kg級6位●坂見広美
3位には昨年4位の中島美香が入った。彼女も石川に頭上を追い越されてしまう形となった。上位3名の中では最もバランスが良く、脚もバルキーで安定感がある。今回は仕上がりで差をつけられてしまったようだ。
■女子48kg超級
女子48kg超級1位●鹿間由利子
女子48kg超級2位●松岡真由美
女子48kg超級3位●行はる美
優勝した鹿間由利子は仕上がりは厳しいとまでは行かないが、脚が太く、全体にプロポーション豊かで、印象の強い選手だ。今回は敵のいない優勝であったが、今後の動向に注目したい。
2位の松岡真由美はリラックスでは腹筋が見えるのだが、ポーズをとるとぼやけてしまうのが気に掛かった。長身で見栄えがするが、まだ細く、ボディビルダーとしてのプロポーションが出来上がっていない。3位の行はる美は、昨年の6位。昨年より仕上がっていたようだが、それでも甘さが目立ってしまったようだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
女子の参加人数が少なかったようで、少々さみしく感じた。吉田由香、山本奈美子、橿棒幸子など、日本のトップレベルの選手を輩出して来たクラス別大会だけに、来年は参加選手の増加と、より一層のレベルアップを期待したい。
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