長期プログラム作成の際には長期的な超回復(マクロサイクル)を考慮する
ポイント2-24.
長期プログラム作成の際には長期的な超回復(マクロサイクル)を考慮する
図2-14. 長期的な超回復の模式図
合宿における練習やトレーニングなどでは、一定の期間集中的にトレーニングを行うために一時的なオーバートレーニング状態になりますが、その後長めの休養をとったり、軽いトレーニングに切り替えたりすると、長期的な超回復を得ることができます。
短期的及び中長期的な超回復は、トレーニングプログラムを作成するための重要な要素であり、超回復減少を踏まえた上で、トレーニングの様々な条件を波状的に変化させることが、オーバートレーニングのリスクを減らし、効率よくトレーニング効果を得るためのポイントといえます。
ポイント2-25.
ハードなトレーニングは筋の微細な損傷を引き起こす場合があり、損傷が修復されるまで休養をとることが必要
もし、組織が十分に修復される前にハードなトレーニングを行った場合には、いったんできた損傷部をさらに痛めつけることになり、これがさらに大きな損傷へと発展し、オーバーワークやケガの発生につながる危険性があります。
図2-15.
ハードなウエイトトレーニングは筋組織の微細な損傷を引き起こす場合がある(Waterman, 1991)(図はトレーニング前後の筋原線維の模式図)
ポイント2-26.
ウエイトトレーニングの実施に伴う超回復を知る手段としては筋肉痛が有効
ウエイトトレーニングをハードに行った場合には、筋肉痛が発生することが多い為、筋肉痛が残っているときには、まだその部位は超回復に達していないと判断し、筋肉痛が回復してから次のトレーニングを行うようにすると良いでしょう。特に、トレーニング後1日~2日くらいたってから起こる遅発性の筋肉痛は、回復するまでに数日から1週間以上の日数がかかる事があるので注意してください。このような遅発性の筋肉痛は、ウエイトを下ろす動作(ネガティブの局面)の際に強い負荷をかけたり、動作をゆっくり行った時や、初めてのエクササイズやプログラムを開始した時などに起こりやすいといわれています。
トレーニングの実施予定日が来たのに、筋肉痛が回復しない場合には、その部位のトレーニング種目については、延期するか、強度や量を減らして行うようにします。初心者がウエイトトレーニングを実施する場合には、中2~3日程度の休養日を設け、週2~3回の実施を目安にするとよいでしょう。
図2-16. スポーツ選手の競技力と栄養の関連
ポイント2-27.
トレーニング部位や強度によって回復時間は異なる
表2-3. トレーニング部位や強度の違いによる回復日数の目安(マッスル&フィットネス日本語版 Vol.55 1992年を改変)
ポイント2-28.
垂直跳びの記録等が疲労回復の目安となる
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