ボディビルの基本⑱ 初心者のための基礎知識と実技【 実 技 編 】
[ 月刊ボディビルディング 1973年3月号 ]
掲載日:2017.10.08
竹内 威(NE協会指導部長 ’59 ミスター日本)
◇フロント・プレス
フロント・プレス
フロント・プレスは肩の基本種目である。
<かまえ> バーベルをオーバー・グリップで持ち、クリーンして肩の前に保持する。このときの標準的なグリップの間隔(スタンダード・グリップ)は、両肩の端にそれぞれの親指がくるぐらいである。(写真参照)
<動作> バーベルをかたむけないように真上に挙上する。このとき体を極端に反らさないように留意し、両腕をまっすぐ伸ばす。腕が伸びにくいときは、バーベルを挙上したときに、両肘を内側へ寄せ入れるようにすれば腕が伸びる。(写真参照)
<呼吸> バーベルをおろしながら息を吸う。
<回数> 初級者の段階では低回数は不向きである。8〜10回が適当である。
<注意事項> 初級者の段階では腰の鍛練が不充分なので、重い重量を使用して低回数行うことは慎しむ。ましてや、重量挙競技をマネると腰を痛めるおそれがあるので絶対にやってはいけない。倒れてバーベルで胸部を強打し死亡した例もあるので、くれぐれも注意されたい。また、挙上するとき息ばりすぎると、立ちくらみを起こすことがあるので、この点にも留意する。
<かまえ> バーベルをオーバー・グリップで持ち、クリーンして肩の前に保持する。このときの標準的なグリップの間隔(スタンダード・グリップ)は、両肩の端にそれぞれの親指がくるぐらいである。(写真参照)
<動作> バーベルをかたむけないように真上に挙上する。このとき体を極端に反らさないように留意し、両腕をまっすぐ伸ばす。腕が伸びにくいときは、バーベルを挙上したときに、両肘を内側へ寄せ入れるようにすれば腕が伸びる。(写真参照)
<呼吸> バーベルをおろしながら息を吸う。
<回数> 初級者の段階では低回数は不向きである。8〜10回が適当である。
<注意事項> 初級者の段階では腰の鍛練が不充分なので、重い重量を使用して低回数行うことは慎しむ。ましてや、重量挙競技をマネると腰を痛めるおそれがあるので絶対にやってはいけない。倒れてバーベルで胸部を強打し死亡した例もあるので、くれぐれも注意されたい。また、挙上するとき息ばりすぎると、立ちくらみを起こすことがあるので、この点にも留意する。
◇ベント・オーバー・ローイング
ベント・オーノベー・ローイングは、押す力を強化するべンチ・プレスに対して、引く力を鍛練する運動種目である。この運動で発達の促されるのは背であり、逆三角形の体形をつくるのに効果がある。
<かまえ> 左右のグリップの間隔を肩幅よりも1こぶしくらいずつ広くとり、オーバー・グリップでバーベルを持ち、上体を床面と平行ぐらいになるまで前倒する。(写真参照)
<動作> 上体を動かさないようにして、シャフトがみぞおちのやや下あたりにくるように引きつける。(写真参照)
<呼吸> バーベルを引きあげながら息を吸う。
<回数> 8〜10回が適当である。
<注意事項> いくぶん余裕のある重量を使用し、正確な動作で行うのが効果的である。バーベルを軽く握り手首を巻き込まないようにして、肘で引きあげるように行う。
初級者の段階では、あまり重い重量を使用すると、腰に負担が強くかかり、ときには腰を痛めるおそれがあるので注意されたい。
<かまえ> 左右のグリップの間隔を肩幅よりも1こぶしくらいずつ広くとり、オーバー・グリップでバーベルを持ち、上体を床面と平行ぐらいになるまで前倒する。(写真参照)
<動作> 上体を動かさないようにして、シャフトがみぞおちのやや下あたりにくるように引きつける。(写真参照)
<呼吸> バーベルを引きあげながら息を吸う。
<回数> 8〜10回が適当である。
<注意事項> いくぶん余裕のある重量を使用し、正確な動作で行うのが効果的である。バーベルを軽く握り手首を巻き込まないようにして、肘で引きあげるように行う。
初級者の段階では、あまり重い重量を使用すると、腰に負担が強くかかり、ときには腰を痛めるおそれがあるので注意されたい。
◇カール
カールは腕をまげる力を強化する運動種目であり、いわゆる腕の力コブが鍛練される。そのほか前腕の強化にも効果がある。
<かまえ> バーベルをアンダー・グップで持つ。グリップの間隔は両ももの幅ぐらいでよい。(写真参照)
<動作> 肘を支点にして、ももの位置から胸の前まで巻きあげる。(写真参照)
<呼吸> 自由にしてよい。
<回数> 8〜10回が適当である。
<注意事項> バーベルを巻きあげるときに肘を後ろへ引いたり、横へ広げないように注意する。発達を促すには、引きあげるというよりも、前方へ巻きあげるように行うのがコツである。また、できるだけ反動を使わないようにする。
<かまえ> バーベルをアンダー・グップで持つ。グリップの間隔は両ももの幅ぐらいでよい。(写真参照)
<動作> 肘を支点にして、ももの位置から胸の前まで巻きあげる。(写真参照)
<呼吸> 自由にしてよい。
<回数> 8〜10回が適当である。
<注意事項> バーベルを巻きあげるときに肘を後ろへ引いたり、横へ広げないように注意する。発達を促すには、引きあげるというよりも、前方へ巻きあげるように行うのがコツである。また、できるだけ反動を使わないようにする。
[ 月刊ボディビルディング 1973年3月号 ]
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