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知っておきたい筋肉についての基礎知識①

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掲載日:2017.09.25
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ポイント2-36. 筋肉の収縮は、筋原線維内のアクチンがミオシンに引き込まれることによって発生する

脳からの命令や反射の作用によって、神経系から筋肉が刺激を受けると、筋原線維内のアクチンがミオシン側に滑走し、結果として筋繊維の収縮が起こります。
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ポイント2-37. 筋肉の収縮様式とトレーニング
静的な筋収縮によるトレーニング
 等尺性収縮(アイソメトリックコントラクション)…アイソメトリックトレーニング
動的な筋収縮によるトレーニング
 等張力性収縮(アイソトニックコントラクション)…アイソトニックトレーニング
 短縮性収縮(コンセントリックコントラクション)…ポジティブトレーニング
 伸張性収縮(エクセントリックコントラクション)…ネガティブトレーニング
 等速性収縮(アイソキネティックコントラクション)…アイソキネティックトレーニング

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ポイント2-38. 筋肉の長さを変えずに静的に力を発揮する際の筋収縮様式を等尺性収縮(Isometric Contraction・アイソメトリックコントラクション)と呼び、このような筋収縮によるトレーニングをアイソメトリックトレーニングと言う。

ウエイトを持って静止した状態や関節の角度を一定にして動かないもの(壁など)を押した時のように、筋肉が長さを変えずに力を発揮する際の筋収縮の形態を等尺性収縮(Isometric contraction・アイソメトリックコントラクション)と呼び、このような筋収縮によるトレーニングをアイソメトリックトレーニングと言います。

スポーツのさまざまな動作の中では、動的な筋収縮が中心となりますが、一定の姿勢やフォームを維持したりする際には静的な筋力が重要となります。特に腰部は、様々なスポーツ動作において、一定の姿勢を保持することが要求される場合が多く、脊柱起立筋群や腹筋には等尺性筋力が必要であると考えられます。
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ポイント2-39. 筋肉の長さを変化させながら動的に力を発揮する際の筋収縮様式を等張力性収縮(Isotonic Contraction・アイソトニックコントラクション)と呼び、このような筋収縮によるトレーニングをアイソトニックトレーニングと言う。

バーベルの上げ下ろし動作のように、ある一定の負荷がかかった状態で動作を行う場合、筋肉はその長さを変化させ、伸び縮みしながら力を発揮します。このように一定の負荷条件の下で、筋肉の長さが変化しながら力を発揮している状態の筋収縮様式を等張力性収縮(Isotonic Contraction・アイソトニックコントラクション)と呼び、このような筋収縮によるトレーニングをアイソトニックトレーニングといいます。
  • 競技スポーツのためのウエイトトレーニング2001年6月30日初版発行
    著者:有賀誠司
    発行者:橋本雄一
    発行所:(株)体育とスポーツ出版社

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