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限界はない! パワーリフティング界のレジェンド、三土手大介さんのノーリミッツウエイトトレーニングジム #1

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掲載日:2017.08.14
記事画像1
三土手さんは20年以上現役の選手として活躍してきた日本パワーリフティング界のレジェンド。
日本人で初めてBIG3でTotal1トン以上の重量を上げた人です。

パワー系の種目の選手で、これほど長く第一線に居続けるのは驚異的といってもいいかもしれません。
今でも120kg超級の日本記録を保持している三土手さんが経営する、
府中にあるノーリミッツ ウエイトトレーニングジムにお伺いしてきました。
入口にはジムロゴと案内が貼られており、一目でわかります

入口にはジムロゴと案内が貼られており、一目でわかります

ジム内は外観のイメージ以上に、奥行きがあって広い!

ジム内は外観のイメージ以上に、奥行きがあって広い!

パワーリフティングのレジェンド、三土手氏の現在

トロフィーや盾がさりげなく置かれています。

トロフィーや盾がさりげなく置かれています。

■数々の記録を打ち立ててきた三土手さんですが、今は試合には出ていないのですか?


2014年に日本選手権V20を達成しました。それを最後に、今は試合には出ていません。
20連覇を達成して、その先の目標を見出せないというか、取れるタイトルは取ったというやりきった感を感じてしまったんです。

選手としては記録に納得してしまうとそこで終わりなのかなと思います。
納得していないからこそ向上していけるし、続けていけるのでしょう。

13歳からウエイトトレーニングをしていて、高校3年生から試合にも出続けましたから。
長年やってきて、パワーリフティングとしては自分の中では一区切りがついた感じです。
ただ、ウエイトトレーニングは、続けていくつもりです。

ジムを経営する者として、まだまだたくさんの選手を育てていきたいですね。
また、パワーリフティング以外のボディビルやフィジークの選手、競輪・ラグビーといった広い世界のアスリートを育てていくことに力を入れています。

空手好き、運動神経抜群だった少年時代

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■三土手さんがパワーリフティングの世界に入ったきっかけは?


私は子供の頃からすごい太っていたんですけど、ジャッキー・チェンとかアクロバティックな動きが好きだったんです。
だからたくさん練習をして、バック転を何回もクルクルと回れる、俊敏な子でした。
それを見て友達が「やればできるんだな」と言ってくれたことがとても嬉しかったのを覚えています。

10歳から空手を始めて、13歳くらいから空手のために自己流で家で簡単なウエイトトレーニングをやっていました。
初めてのベンチプレスで65kg×10回上げられたんです。
それがトレーニングを始めて3ヶ月後には100kgあげられるようになり、
高校2年生では165kgと右肩上がりに重量が増えていきました。

スクワットは始めて1ヶ月後には200kg。目に見えて結果がわかるので面白いと感じるようになったんです。

始めて大会に出たのは高校3年のときです。
競技としてのパワーリフティングについては初心者でルールもあまりよく知りませんでした。
デッドリフトはやったこともなくて。

付け焼き刃でとりあえず上げてみたら200kgは上げられました。そこで自分が上げている重量を計算すると、当時の大会チャンピオンは狙えるはず、ということで出場したんです。

結果は3位でした。
まず、ベンチプレスは一度胸元で止めなきゃならないということを知らなかったんです(笑)。
大会当日に知って、大会の雰囲気に押された部分もあったと思います。とても悔しかったですね。

最初は空手の補強で、ちょっと力試しするか、くらいの気持ちだったんですけど、このままでは止められないと。

その後、空手からパワーリフティングに完全に移行しようと決心したのは、20歳のとき。
最年少で110kg級全日本で優勝したんです。この道を究めていこうと思い、空手はそこであきらめました。

日本人初の記録を目指して

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■三土手さんは今も120kg超級の日本人の記録保持者でいらっしゃいますね。


アミノ酸を中心とした栄養補助食品の会社、MUSASHIの福田さんが私のスポンサーになって応援してくれたことが大きいです。
“日本人初のスクワット400kg”とか“日本人初のベンチプレス300kg”といったポスターを作ってキャンペーンをしてくれました。
それがものすごく明確な目標になって頑張ることができましたね。

今は大会には出ていませんが、各種セミナーの際にはシニアアドバイザーという形で参加させてもらっています。
また人が集まるときはサンプルを配布させてもらったりして、
今も良い関係を続けさせていただいています。

たくさんの良い出会いがあって、今があるんです。
人と人との出会いに感謝ですね。

選手の誰もが経験するであろう怪我との戦い

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■20年以上の選手生活を続けるには苦労もあったと思いますが。


限界を追求する種目なので怪我はどうしても多いです。腰椎は全部潰れて、蓄積された怪我や痛みがありました。

そして24歳くらいのときにひどい椎間板ヘルニアを患ったんです。2年間、世界大会に出場できませんでしたね。

今の時代は理論的なトレーニング方法やサプリメントなども確立されているので、きちんとやれば力がついていくでしょう。でも20〜25年前までは本当に体の丈夫な人しか強くなれなかったと思います。

私はやや丈夫くらいかな。若かったですし、勢いでただがむしゃらに、ひたすら重い重量を上げようとしていました。
大会に出るために体を酷使するので、満身創痍という状態でした。

ヘルニアを患っているパワーリフティングの選手は多いんです。職業病みたいなものです。
ヘルニアになったから選手としてダメ、ということはなくて、いかにうまく付き合っていくかなんですよ。

当時はいろいろな治療法や整体などに通いましたね。でもそのときは快くなってもすぐ悪くなってしまいます。

今になって考えてみれば、ヘルニアって自分の筋肉で補強したりしながら治していくものだと思うのですが、そのときはいろいろ試しましたね。

もっと計画的な体づくりのためにサイクルトレーニングを

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■サイクルトレーニングを確立したのは三土手さんだと伺いました。


これは有名な話なんですが、21歳のとき世界ジュニア選手権でデッドリフトのウォーミングアップをしていて、220kgのバーベルを滑らして落としてしまって。
足の親指骨折に裂傷。とても大きな怪我をしたんです。

それでも1試技だけデッドリフトを行い、なんとか優勝できました。
この大きな怪我をきっかけに、もっと効率よくトレーニングする方法はないかと
思い、きちんとトレーニングし直そうと思うようになりました。
フォームを研究するようになり、実際に記録も大きく伸びたんです。

もっと効率的で計画的に重量を上げていくトレーニングとして、サイクルトレーニングをパワーリフター用に作り直し、実験して、
検証して世に出したのが私です。

廣戸総一氏との出会い

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■三土手さんが実践されている、レッシュ理論はどのようにして知ったのですか?


ヘルニアの治療のためにいろいろな方法を探していた中で出会ったのが廣戸氏です。
彼が提唱している理論がレッシュ理論。4スタンス理論はその中の考え方なんです。

2000年に世界チャンピオンになれたのも、その後も長い間第一線で活躍できたのも廣戸先生のおかげだと思っています。
私の人生を変えたと言っていいほど、廣戸氏との出会いは大きかったですね。

先生は他の治療とはアプローチの仕方が全く違いました。
だいたいどこへ行っても「大丈夫です、治します」って言われるんですが、
廣戸氏は私の体を触ってみて、すぐ「これはダメだね。すぐには治らないよ」って言われたんです。
その日はアイシングをするだけ。

「炎症が治まるまで治療できないから、しばらく休んで炎症が治まってからまた来て」という言葉を信じて、しばらく練習を休んで落ち着いてから通うようになりました。

治療を続けるうちに、うまく言えないんですが、体が良く動くと感じるようになっていったんです。

廣戸先生がやっていたことはヘルニアの治療ではなく、体のセッティングだと思います。
F1で言ったらメカニック。壊れたところはもうしょうがない。
壊れたところに負担が来ないように、他の部分で体をうまく使えるように、セッティングしていくというものでした。

全てが繋がった4スタンス理論

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■廣戸総一氏の提唱する理論についてお聞かせください。


治療を受けると重量も上がるようになるので、続けて通って3〜4年ほど経った頃でしょうか。

まだその頃は4スタンス理論という言葉はなかったのですが、
廣戸先生から私の重心はつま先の外側にあると言われました。
フォームも見ていないのにどうすれば力が出るのかを言い当てるので驚きましたが、話を聞くととても筋が通っているんです。

例えば、
スクワットの場合、股関節から動かし始める人もいれば、膝から動かし始める人もいたります。
このように、人によって身体の使い方が違ったりします。歩き方ひとつ取っても違うし、力の出るフォームも違うんです。

自分は指導もしていたので、自分の感覚を伝えてもそれが上手くできる人と、できない人がいるということは気がついていました。
それが、廣戸先生に重心の位置によってタイプがあるという話を聞いたときに全てが繋がったんです。
「あ、だからか!」とストンと腑に落ちたんですね。自分とタイプが違う人は体の使い方も違う。

コップの水を飲むときに、肘から動かす人もいれば肘はあまり動かさずに手首を動かす人もいます。
体の使い方は人によって違うということを知り、興味を持って学ぶようになりました。
今から19年ほど前のことです。




文:Aya Wada




▼【街ジム訪問】ノーリミッツウエイトトレーニングジム編
・限界はない! パワーリフティング界のレジェンド、三土手大介さんのノーリミッツウエイトトレーニングジム #1
・それぞれのレベルに合わせた指導を #2



今回取材にご協力頂いた
ノーリミッツウエイトトレーニングジム の情報はこちら


ノーリミッツウエイトトレーニングジム HP


■住所
〒183-0021 東京都府中市片町2-9-5 ベル片町1F
(JR南武線、京王線分倍河原駅より350m徒歩4分)
■TEL
042-360-2455 (FAX兼用)
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月~金 14:00~23:00
土曜日 14:00~20:00
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毎週木曜日、年末年始、GW、夏季等の一定期間、その他特別休館日
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三土手大介Twitter

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