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合戸孝二×岡田隆「執念 覚悟に潜む狂気」出版記念イベント #2

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掲載日:2018.02.26
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2018年1月28日、フィットネスショップ水道橋店にて、ボディビルダー合戸孝二氏著「執念 覚悟に潜む狂気」の出版記念イベントが行われ、合戸孝二氏と妻である合戸真理子氏、トレーニングマガジンの企画で二年間に渡ってマッスルハウスジムにて合戸氏よりトレーニング指導を受けてきた岡田隆氏によるトークイベントが開催された。
以下、敬称略にてお送り致します。

--ストリクトで重量抑えめか、フォームが乱れても高重量か

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合戸 筋にその重さがしっかりと乗せられていれば、フォームが崩れても大丈夫。重たくなってくれば当然、反動も使いはじめてフォームも乱れてくる。ストリクトのままだと重さが扱えない。筋に重さが乗っているかが重要。アームカールだと重いときは100㎏でカールするけど、一回目からもうフォーム自体は崩れている。怪我のリスクはもちろん大きい。なので、手首をストラップで固めて、ベルトは二本巻くことでリスクをできるだけ少なくしておく。

岡田 以前合戸さんから、デッドリフトで275㎏にしているのは、300㎏まで行くと背中に乗らない感じがあるためと伺いました。チーティングを行う中でも、そこを判断することが大事だと思います。アームカールの時には理論上よくわからない巻き方で肘にストラップを巻かれるのですが、なぜか非常に安定するし痛みも出ない。結構圧迫されている感じが強かったです。

真理子 色々な痛みや怪我を経験しているので、大体対処法が分かるみたいです。

岡田 痛くなくなってしまったらやるしかない。普通は痛いと言ったら違う種目ややり方を探すのですが、痛みを出さない方法を探してその種目をできるようにしてしまう。

合戸 例えば肩が痛いときにさっきのパッドを背中に入れてベンチをしてみると、肩甲骨の動きも出るようになって痛みが取れた。ただ、痛みがなくなればいいけど、悪化することももちろん考えられる。

岡田 以前、「肩が痛いときはベンチで治す」という話を聞いたことがあります。肩甲骨の動きがよくなることで肩関節に対するストレスは軽減される事自体は理にかなっています。

--痛みと怪我について

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合戸 二年前、すごく調子が良くて、フリーウェイトのベンチプレスを130㎏でやっていたら肘に抜ける感覚があって、そのまま潰れて鎖骨と背骨がずれてしまった。それで痛みはないんだけど神経が圧迫されたようで力が入らない。ずっと重いのを扱ってたから、今日は、今日こそは行ける気がすると思ってやってみても上がらない。それが数ヶ月続いた。すごくテンションは下がったし、ボディビル人生終わったと思った。でもその後、ようやく希望が見えてきて徐々に回復していった。

岡田 ベンチで180㎏まで扱っていた重量を55歳にして60㎏からやり直す。そこは本当に凄いことだと思います。神経系の怪我はすぐに筋量が落ちていきます。MRIを撮らせてもらったりもしましたが、1/3ほどまで小さくなってしまっていました。それでも一般人どころかトップアスリートよりデカかったですが。

--ケア、ケガ予防のために気をつけていること

合戸 ベルトとかギアつけてるよ。

岡田 先の怪我でMRIを撮った時に腰も撮ったのですが、全く異常なくむしろ凄く綺麗でした。大学生の柔道選手とかだと椎間板が欠けていたりする選手もいるのですが。

合戸 首の骨もいくつか潰れているかと思ったけど、凄くキレイだった。

--30代、40代でも筋肥大できますか

合戸 できる。でも、体力的なものや時間的なものに限界が来る。30代の頃は朝と夜にトレーニングしていたけど、50代に入って3時間位しか集中できなくなった。集中力もなくなってくる。自分の場合はありとあらゆる種目をやっていた。効く種目も、効かない種目も全て。それを、効かない種目を全てやめて効く種目だけにした。

--食事、栄養について

合戸 オフシーズンはジャンクフードでもなんでも好きなものを食べてる。オフの時に我慢している方がストレス。ちゃんとトレーニングして食べて増える分にはいいと思う。PFCも気にしない。

岡田 逆にPFCを気にしていても増えないことも多々あります。本当にそこは大きな個人差がある。

合戸 あと、サプリはKentai。プロテインは体重1㎏当たり4g摂ってる。サプリで必要量をすべて摂っておいて、そこから計算する。食事だと吸収率の問題もあって、それらを入れると計算がすごく難しい。年齢的に量を食べにくいというのもあるから、サプリで栄養摂取するほうが楽。

岡田 シェーカーの8割位まで粉を入れて混ぜていました。

合戸 オンシーズンの時に体重が落ちなくて、蛋白質を減らしたことがある。そしたら逆効果になっちゃって失敗した。有酸素のほうが落ちやすい。ここ二、三年でやりだした。エアコンも止めちゃうのでだいぶ汗もかく。立って入る用の日焼けマシンにエアロバイクを入れて日焼けしながら有酸素もやった。あれは最高。理想。ただ、有酸素の疲労でトレーニングに影響が出ないように気をつけてる。

--若いうちにやっておけばよかったと思うもの


合戸 若いうちにどれだけ密度の高いトレーニングができるか。若いうちにしっかりやっておけば、歳をとっても強度は下がらない。若いうちにしっかりやっておけばと思うには思うけど、いざ若いそのときにはそれは思わないからね。

--ボディビル中心の生活で一番苦しい事

合戸 ・・・ないなぁ。

真理子 ボディビルの代わりに何かが犠牲になるという考え方ではなくて、ボディビルに必要なことしかやらないんです。どこかへ遊びに行ったり旅行をするにしても、スキーだったら骨折するかもしれないからやらないとか。トレーニングが最優先で、トレーニングしている時間が一番楽しいみたいです。

合戸 旅行に行くより、温泉に行くよりトレーニング。温泉入ったら疲れちゃってトレーニングに支障が出るから行かない。

--一番印象に残ってる大会

合戸 やっぱり、世界大会にはじめて出場して4位になった時。その時に左目の視力を失ってしまったけど、犠牲にしているつもりはない。
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岡田 私の場合は、大会というよりはそれに向かう過程で印象深かったのが、社会人選手権に出るとき。雑誌の企画で合戸さんと腹筋のトレーニングをしたのですが、合戸さんにとって腹筋のトレーニングはオフの日にやるものでトレーニングではないんですね。ケーブルを持ってシットアップベンチで500回やらされるんです。30回くらいしかできない重さにしろと言われてそれで500回。理論的に合わない。
上がらなくなって途中で休んでも、「下まで降りるな」と。数もキッチリとカウントされました。最後の方はもう上がらなくなって、10回やったら休む事を繰り返して亀のように進んで行くのですが、妥協したのがバレるんです。「今妥協しただろ、まだやれるな」と。

そこで気づいたのは、雑誌の企画で来ているけど試合に勝ちたいのは自分自身。もっと頑張らなければいけないと奮起してやったら、10回しかできなかったのが30回できた。つまり単純計算で、合戸さんは人の3倍の強度でやっているんだなと。そういったこともあって刺激をもらい、社会人選手権で優勝できました。

真理子 岡田先生がトレーニングで唯一弱音を吐いたのが、その腹筋でしたね。もうやめさせてくださいって。

岡田 本当きつかったです。40分位ずっと腹筋してたので滝のような汗になってて。次の日は大腿直筋のダメージも半端じゃなかった。でも、その次は心が強くなっていたようで、20分くらいでやり終えることができました。

--日々のモチベーションを保つコツ

合戸 やっぱりトレーニングをすること自体が好きで、その先に大会があるだけ。

岡田 私も一緒です。トレーニングを通じて身体を変えるのが好きで。丁度そのあたりに関しては「執念」にも収録されていますのでぜひ読んで頂きたいです。

合戸 いい感じにまとめてくれたね笑 もう終わりにしよう。

最後に---2018年の目標

合戸 ミスター日本。

岡田 私は今年は大会出られるかわかりませんが、引き続きトレーニングはしっかりとやります。大学院の指導も始まるので、新しい筋肉の情報を皆様に広められるよう頑張ります。
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