フィジーク・オンライン

Ad by J SPORTS

Weekly Monthly Shopping

合戸孝二×岡田隆 合同セミナー 効率の良い体づくり#1

この記事をシェアする

1
掲載日:2018.08.27
記事画像1
2018年7月 フィットネスショップららぽーと立川立飛店にて、”狂気の男”合戸孝二選手×各メディアで活躍中”バズーカ”岡田隆先生による「夏に向けての効率の良い体づくり」をテーマにしたトークイベントが開催され、会場周辺の気温が上がることとなった。

合戸孝二氏の妻でありサラリーマンと結婚したかったという”補助職人”真理子氏も同席し、トレーニングマガジン編集長の森永祐子氏の司会により進められた当日の様子をレポート!

ここは見られるぞという部分

岡田:とりあえずは全身を鍛えておいてほしいです。でもフィジーク等の大会を参考にすると肩とか胸とか腹とか、前から見たときにパッとわかりやすい部分を中心に鍛えていくのがいいのではないかと思います。

私も合戸さんのところでやれるところは全て鍛えさせてもらいましたが、体全部への刺激を入れるのが合戸さんのやり方だと思います。

合戸:厳選するならば肩と背中。パッと見でぜんぜん違う。

岡田:合戸さんとのトレーニングで感じたのは、全ての部位にストレッチ刺激を入れていくこと。
肩でストレッチ種目は難しいと思うのですが、それも徹底的にやっていく。
それとネガティブのサイドレイズも印象的でした。軽めのダンベルでサイドレイズをして合戸さんに押してもらうのですが、力を入れて耐えているのに「もっと力を入れろ」と言われます。
私としては頑張って力を入れて止めているのですが、合戸さんとしてはそんなに力は落ちないだろう、もっと入るだろうと。この動きに対応しにくくて、動きを止めるということへの慣れも大事だと思います。

合戸:自分の場合は最初に結構重いのを1~3発やるのですが、バックプレスとかは肩も直接効きますが広背筋や肩甲骨周りにも刺激を入れるためにやっています。
岡田先生のやっていたサイドレイズは、重いものを振り回しても筋肉の外側にばかり刺激が入ってしまう。なので、軽めの止められる重量でネガティブをかけると奥の方まで刺激が入る。

岡田:ボディービルダーのトレーニング方法は、通常のトレーニングの本等にも載っていないことをやっていて、感覚だろうと思うところもあります。
自分は元々どちらかと言うと研究から入っているので、わりとトレーニングに対して既成概念が出来上がっていたんです。それを完全に、粉々にぶち壊してくれたのが合戸さんです。
少々懐疑的になりながらやっていた部分もありましたが、確かにそういう感覚が起こったんです。
それに関して勉強していくと、遅筋線維と速筋線維が表層と深層で分かれているということがわかり、それと一致する部分もあります。

少し補足をさせて頂くと、合戸さんのバックプレスはUバーを使い、ストレッチがかかっているので深いんです。合戸さんは肩甲骨周りや胸の可動域が硬いイメージがあるかもしれませんが、実際はすごく柔らかい。このことは丸々とした筋肉を作る上でも重要だと思います。

効果の出るネガティブとは

記事画像2
岡田:ネガティブに関しても、よくトレーニングの本などで「ゆっくり降ろしましょう」というように書いてありますが、自分で止められるような重さでのネガティブにはそこまで意味がなくて、自分で止められないネガティブに意味がある。
それを止めようとするからポジティブのときでは出せないような力を出すことができて、普段使わない筋肉も使えてストレスに強くなる。

だからサイドレイズだったら、自分で上がる重さで止めてもネガティブの効果は薄い。自分で上げられる重さで丁寧に下げるというのは効果的なネガティブではないということです。ベンチプレスだったら一回一回潰れなければいけない。

合戸:自分一人では基本的には難しいのでやはりパートナーが必要。

ストレッチをかけて丸くなりたい

岡田:合戸さんはベンチプレスの時、かまぼこ型のハーフポールみたいなものを背中の下に敷くので、扱える重量は下がりますが強烈なストレッチ刺激が入ります。

初めてやるととんでもない筋肉痛が起きて、一週間くらい大胸筋に力が入らなかったです。そこで思ったのは、そういう刺激を入れていくと筋肉がたるんで形が丸くなってくるんです。
タイトな筋線維だと角ばってくるのですが、丸いほうが形がいい。全部の種目でストレッチをかけていったら全体的に丸くなっていって、最終的には丸になるかもしれません。

合戸:みんなそうでしょ。丸くなりたい。結局、ヨーロッパの選手とかは丸いんですよ。
アジアの人って角ばっている感じがあるけど、世界大会とかで見るヨーロッパの選手は丸い筋肉を持ってる。丸い筋肉を持ってると見た目の迫力がぜんぜん違う。世界と戦うためには自分もそうするしか無いと。だからそれが基準になっている。

並んで立つと、丸みがあるのと角ばっているのでは多きく見劣りしてしまう。普通に立っただけでも丸みがあると迫力があるので、そこで差がついてしまう。だから、どうしたら最大ストレッチをかけられるかということを考えて今のやり方になった。

岡田:合戸さんは70kg級ですが、筋肉が丸いと見た目が体重を超越するんです。丸は全てを解決するんです。肩の丸、胸の丸、丸、丸… これがやはり究極系だなと思います。

むやみに体重を増やさなくても身体が大きくなっている人はやはり丸いですし、しっかり伸ばしてしっかり縮めるということがうまくできているんだと思います。そのためには、例えば肩甲骨周りを伸ばすためには胸椎の動きも大事だし、そのためには呼吸を合わせることも大事。そこにネガティブをかけていく。自分の考えですが、しっかり伸ばした後に縮めていくべきだと思います。

合戸:ベンチプレスでもストレッチをかけられないで胸が伸ばせない人もたまに見かけます。重量を扱いたくて可動域が狭くなってしまっていたり、あとは最後まで絞りきらなかったり。自分は完全収縮をかけたいので肘もロックする。
記事画像3

「雑にデカい」で終わらないために

岡田:筋肉を一回切って、長めに放置しておくと長くなる。筋肉痛で実際に筋肉が切れているわけではないにしても、トレーニングにおける成長の方向性としてはよく伸ばすことを積み重ねていくしかないかと思います。

筋肉をたるませていくためにはもちろん重量も大事ですが「雑にデカい」で終わってしまわないように、外観を良くするためにはそういった部分も考えていく必要があります。
ネガティブは特に筋肉が切れそうだというところ、伸び切ったところで強い負荷をかけることが大事なのですが、痛いし怖い。それをどこまで攻めるかは個人の塩梅になってしまいますが。もちろん、間違えて攻めすぎると大怪我をしてしまいます。

以前伺った合戸さんの話で面白かったのが、Uバーのスミスをやっているときに、やばいと思うと同時にこれいいなと思う状態があって、しばらくそのままにしておいたという。

合戸:Uバーのスミスでインクラインベンチを160kgくらいでやっていた時、タイミングが狂って上がらなくなってしまって、抜けられなくなってしまった。

そうなるとバーの左右からプレートを一枚一枚外さなければならないので、それまで結構時間がかかる。これはやばいな、切れると思ったけどこれすごいいいなと思って。その状態でいた時、奥の方まで刺激が入ってきた。
完全に潰れた10~20秒間は筋肉がもがいてる感じがして、それからはあえて潰れてそれをやるようになった。

真理子:こっちは必死です。

岡田:重量だけではなくて可動域も見直さないとこういったことは難しいかと思います。

背中のVシェイプ、広がりの作り方

岡田:私のやり方は、広背筋の外側を盛って行けばいいかなと思います。
合戸さんの場合は最初のデッドリフトで広背筋全部に効かせろと言うのです。広背筋全部をそこでオールアウトしてから始まる。
自分は最初につけたい部分に刺激を入れてから他の部分をやる、かしこい系です。デッドリフトで広背筋の全部を使うのは普通は難しいのですが、とんでもない重量を乗せればそれができてしまう。

合戸:乗っちゃう。

岡田:乗っちゃう。

合戸:重さを持てばそのまま乗っちゃうから、変なテクニックはいらない。

岡田:そのへん、僕らは乗せにいく。テクニックで乗せようとしにいくから、重たいものが使えなくなっていく。
要は、乗ってしまうようなものを使えば乗る。
あとは、ボディメイクにおいてデッドでバーベルを床まで下ろすのは賛否両論あるようですが、合戸さんとしては床まで下げると背中の負荷が抜けてしまうのであまり良くない。お尻周りのトレーニングにはなるが、背中のトレーニングとしての効果が薄い。
それだったら膝上からのデッドリフトで、膝下からだと持てない重量で回数をやるという発想。
あとデッドのときに肩甲骨が内転、外転するのも特徴の一つです。広背筋も全て効くし、僧帽筋も菱形筋も効く。これで上部の僧帽筋も効くので、シュラッグはやらない。結構なメンタルが必要です。

岡田:これをやって思ったのは、弱いパーツが先に参ってしまうこと。自分は右の尻が先に疲れてしまって、細かく分けて効かせるトレーニングだとどこか弱い部分が出てくる。ベンチプレスでも左の腹筋が先に疲れてしまう。
どこか弱いところがあると成立しない。ギアの使い方に関しても、合戸さんは体を守るためにつけるのではなくてその弱い部分を補ってさらに出力を上げていくためにつける、攻めのギアです。

合戸:広い背中を作るのなら、自分はデッドリフト。重たい重さで少し幅を広げて持てば、広背筋は広がってくる。無理やり引っ張らせてしまうくらいの気持ちでやる。
初めての重量を扱う時に、背骨の中央部がブチブチ言うけど、その度にまた広がったかなと。これはいいと。

岡田:シーテッドローイングでもそうですが、筋肉量を稼ぐためには肩甲骨の外転可動域も非常に重要です。丸い筋肉はデカく見えるから恐ろしい。

合戸:見かけと体重が同じに見えるようだと世界では戦えない。世界の人達も70kg級でも75kg級とかに見える。実際に70kgで70kg級に出るのだと世界では戦えない。

岡田:ちなみに合戸さんはデッドの印象が強いのですが、上から引くパターンや前から引くパターンなど他の種目もちゃんとやられています。でもワンハンドはあまりやられていない感じです。

合戸:30代の頃はワンハンドで60kgとか70kgを引いてたときもあった。ワンハンドは見た目がかっこいいし、やってる感も出る。
ただ、最大ストレッチはかかるけど、引いたときの収縮感や乗ってる感じがわかりにくい。それから結局、それを続けてもあまり効果は出なかった。それよりは両方で引いたほうがしっかりと乗るので、ワンハンドはやらなくなった。

岡田:自分はワンハンドをやるときはハンマーストレングスのマシンでやります。ワンハンドは軌道がすごく難しいのですが、マシンは安定している。

合戸:うちの会員さんでもワンハンドをやる人がいて、効いてるかと聞くと、よくわからないと。反動を使いながら重いのは使えるので満足感は得られるけど、今考えると余分な種目だと思う。


続きは近日公開!
記事画像4