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競技選手に履かれないリフティングシューズはプラットフォームの夢を見るか

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掲載日:2019.08.21
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有象無象のトレーニング情報が錯綜する昨今、いかがお過ごしでしょうか。

こんにちは、せきぐちです。
埼玉の片隅でキャッサバやヤムいもなどを食べて、晴耕雨読で生きております。
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なにぶん照れ屋なものでして、バランスボールの陰よりご挨拶とさせて頂きます。

過去には日焼けローションで腕に文字やハートを描いたりなどしました。
さて、私めも日頃ワッセワッセとウェイトトレーニングに励んでいるわけですが、この度奇遇にもアディダス社製のリフティングシューズをお借りする機会がありまして、今までリフティングシューズを履いた事がなかったためぜひとも一度使ってみようではないかという運びになり今に至ります。
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わたくしせきぐちはリフティング系種目の競技選手ではありませんし、ジムではお気に入りの運動靴を履いて元気にトレーニングしていますので、リフティングシューズに深く興味を持たずにいました。

しかしいざ目の前にリフティングシューズがあるとなれば話は別です。
噂には聞いていましたが果たしてどれほどのものなのか、普通の運動靴とそんなに違うのか。
好奇心を煽るには十分すぎる要素です。

そういったわけで他の靴との差を検証すべく、下記の条件で比較を行いました。
リフティングシューズ
・お気に入りの歩きやすい外用靴
・ジムで使ってるシューズ
・革靴
・裸足

色が偏っているのは私が緑色愛好家のためです。

色が偏っているのは私が緑色愛好家のためです。

それぞれを履き、60kgのバーベルスクワットにてボトムでの足部の観察と主観で評価を行っていきます。

それでは手際よくやっていきましょう。
タイムイズマッスル、時は筋なり。早速検証開始です。

裸足

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地面とゼロ距離密着の裸足こそ至高よ。
やはり運動の基本は裸足ですな、器具や道具に頼ってはいけませんな!
構図的に足が短く見えますが本当はそんなことはないと思いたいです

構図的に足が短く見えますが本当はそんなことはないと思いたいです

そう思っていた時期が私にもありました。

裸足でバーベルスクワットをやる機会があまりなかったのですが、いざやってみると思いのほか不安定に感じました。

画像を見ると、両方の踵が内側に転がってしまっていることがわかります。これが・・・私・・・?
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突然ですがここで模型をご覧下さい。
スネと踵は地面と垂直ではなく互いに少しズレて配置されていて、力の伝わり方を示す互いの荷重線は交わることなくすれ違っているのです。

これによりスネの荷重は踵の内側へとかかり、その結果土踏まずや内側アーチと呼ばれる部分が低くなりやすいのです。

方向性の違いとはまさにこういうことを言うのですね。
ヒトにおいては怪我のリスクやパフォーマンスを十分に発揮できない要因になりますし、アーティストだったら解散するリスクが高まります。
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さらに踵の骨自体がそもそも丸いことで、左右どちらにも転がる可能性があります。
そのため、踵を何かしらの方法で抑えなくてはなりません。

足部の安定感を高める要因として下記の点が非常に重要です。

・いかに踵の骨の転がりを抑えるか
・靴に踵の骨が転がるのを防ぐ機能が備わっているか


これらはリフティング系種目に限らず、日常生活でも各スポーツ競技でも応用できる非常に重要な要因です。
もちろんそれら以外にも足裏の筋肉の状態等も大事です。
話を元に戻しまして、踵がしっかりとサポートされている運動靴は荷重がかかったときに踵の転がりを抑えてくれる役割があるのですが、靴を履かない事でこのサポートの一切がなくなり、非常に不安定な状態になってしまいました。

誤解を招かぬように申し上げますと、決して裸足でのトレーニングを否定しているわけではありません。
例え裸足の競技であっても、スクワットを行うときには靴を履いた方がやりやすいかも、ということを申しております。

自分は裸足の競技なので裸足でトレーニングするぜ!
という方も、大いにアリだと思います。

しかし、何のために裸足でトレーニングをするのか、何のために靴を履いてトレーニングをするのか。
目的をしっかりと持つことが大事です。
目的も重心もぶれずに生きて行きたいものです。


よく小さい子とかが靴の踵を踏んでいて注意されることがありますが、それはこういうことだと考えると合点がいきますね。

せきぐちは今でもたまに靴の踵を踏んでしまいますが、もう誰も注意をしてくれません。こうなったら終わりです。

善良なトレーニーの皆様、もし街で踵を踏んで靴を履く子を見かけましたら、スクワットが不安定になるから踵を踏んではいけないということをやさしく教えてあげましょう。

自分の体重をしかと支えられるようになった彼らはやがて日本の未来をも支えうるでしょう。

お気に入りの歩きやすい外履き

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さて、お気に入りの歩きやすい外履きです。
靴底は厚く硬めのゴムでできており、歩きやすい反面、走るには少し硬い印象です。
確かバスケットシューズだった気がします。この靴で雨の日に駅を歩くとバスケ部が練習している体育館の音がするのでらおそらく間違ってはいないはずです。

また、踵のサポートもバッチリです。
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構図的に足が短く見えますが本当はそんなことは(略

構図的に足が短く見えますが本当はそんなことは(略

実際やってみたところ、こちらも意外と不安定に感じました。
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裸足のときは踵が不安定でしたが、この靴は靴底に緩やかな丸みがあるため、歩きやすいのですが高い荷重を支えるには不向きなようです。

ひとえに運動靴でも向き不向きがあるのですね。

ジム用靴

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さて、いつもジム内で履いている愛用の靴。
こちらも踵のサポートがあり、靴底が厚く硬めのバスケットシューズのはずです。
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改めて足元の感覚に注意を払ってみると、先の靴と同じように踵サポートがあるにも関わらず靴や踵の転がり感を感じてしまいました。
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靴自体の丸みもあって踵が浮いた上で傾いてしまっています。
普段スクワット時は鏡でフォームをチェックしていたのですが、画像でみて初めて気づきました。これはひどい。

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靴底を見てみるとこちらの靴の踵にも丸みが。

この丸みのおかげで左右に動きやすい反面、垂直の高荷重を支えることに対してさほど向いていないのでは。

いままで何の気なしにやってきましたが、もしかしてやりにくい状態を習慣化してしまっていたのでは、、、。

革靴

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いつどこで買ったのかも覚えていない、超低価格の革靴。
しかもおそらく素材は革ですらない、ビニールとかのはずです。

これは友人より、運動靴を忘れたので革靴でスクワットをやったらやりやすかった(※24時間ジムは土足OKのところがある)ということを聞いたことがあったため、真偽を検証すべくせっかくの機会に試してみたかったのです。

早速やってみましょう、レッツビニール!
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今までにない妙な感覚です。
裸足の状態で踵だけは硬いゴムを踏んでいるような謎の感覚。

踵のゴムは運動靴よりも硬いためしっかりと踏んでいる感覚がつかみやすいのですが、踵のサポートと前足部のサポートは皆無なのでゆらゆらのガバガバです。
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ちゃんと磨り減っている靴底、そして一切のサポートを排除した踵。

この靴は運動用ではないと、地面がそう囁いてきます。
やりやすくは、ない。

リフティングシューズ

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本命のリフティングシューズ
靴底は真っ平らで非常に硬く、全くと言って良いほどしならないためなかなかの歩きにくさがあります。
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中足部に設置されたリールを捻ることでワイヤーがきつくなり、フィット感を調節できるギミックがあります。
リールを引くと一気に緩みます。

なお、このリールを巻くときにカチカチと音を立てるのですが、某人気探偵アニメに出てくるキック力を上げる靴のようでテンションが上がります。

いざ、実践!
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このやりやすさ・・・!!今までにない感覚ーーッ!

強固な踵のサポートに加えて靴底に一切の丸みがないことで、足の安定性が圧倒的に高く、足の裏全体が地面に張り付いている感覚が得られました。
すごく安定する

すごく安定する

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足の裏が地面に密着する感じと圧倒的な安定感。
重量を扱うことに特化されていることがよくわかります。

結果:リフティングシューズ、圧倒的安定感

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靴底を並べて比較してみると、リフティングシューズがいかに平らかお分かり頂けると思います。

一般的に動きやすい靴ほど緩衝に優れ、靴底は丸みを帯びて柔らかくなっているのです。
走る系の種目には通常の運動靴の方が向いていますが、リフティング系種目に際してはリフティングシューズが圧倒的に向いていることがわかりました。

最善のパフォーマンスを発揮するためには目的に合わせて道具を使い分けることが大切だと改めて思います。

聡明かつ善良なトレーニーの皆様におかれましても、スクワットやデッドなどの際にはリフティングシューズの着用をしてみることを強くお勧めいたします。

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それではまたどこかでお会いしましょう。
ご清聴ありがとうございました。


撮影協力:OOTA DOJO ANNEX
せきぐち(餌付け可):fukuroirimasen@gmail.com

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