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糖アルコールは安全に使える

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掲載日:2018.08.09
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人工甘味料は使いたくないという方は、糖アルコールを使うという選択肢もあります。

人工甘味料がインスリンの分泌を引きおこす可能性について前述しましたが、例えば「ラカンカ」とエリスリトールを組み合わせた「ラカント」という甘味料は人体での実験でインスリンを高めないことが示されています。(※52)
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ラカンカはウリ科の植物で、甘みを呈するため中国ではこれ自体が天然の甘味料としても使われています。

血漿中の水分量を増やし、体内の水の量を増やす「グリセリン」も糖アルコールの一種で、かなりの甘味があります。
プロテインバーは普通に作るとタンパク質のせいでパサパサした感じになってしまうのですが、グリセリンを配合してつくると、サクサク感が出て食べやすくなります。
海外製の美味しいローカーボプロテインバーには、例外なくグリセリンが使われています。

プロテインバーのラベルを見て、どうも総カロリーの数字と炭水化物、タンパク質、脂質のカロリーの合計が合わない・・と不思議に思う方もいるかもしれません。それもグリセリンのカロリーのせいです。

基本的に糖アルコールは安全性が確立されており、問題なく使えます。
ただし犬を飼っている方はキシリトールに注意です。人間と違って大がキシリトールを摂取すると大量にインスリンが分泌され、肝障害などを起こして致命的となることがあるのです。

また少々味は悪いのですが、天然甘味料のステビアも安全に使えそうです。
ステビアにはインスリン抵抗性を改善したり、抗酸化作用によって肝臓や腎臓を護ったりする作用が期待できます。(※53、※51)南米では長年に渡って医療用として使われており、ステビアは神聖な植物であり、崇拝の対象だったそうです。


次回はカーボアップ、別名「グリコーゲン・ローディング」について解説!

※51:Sweetened Beverages,Cofee,and Tea and Depression Risk among Older US Adults
PloS One 2014;9(4):e94715.Published online 2014 Apr 17.

※52:糖尿病患者における甘味料「ラカントS」の血糖値、インスリン値に及ぼす影響 日本病態栄養学会誌12(1)

※53:Antioxidant,anti-diabetic and rental protective properties of Stevia rebaudiana.
J Diabetes Complications. 2013 Mar-Apr;27(2):103-13.doi:10.1016/j.jdiacomp.2012.10.001.Epub 2012 Mov 7.
  • 山本 義徳(やまもと よしのり)
    1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
    ◆著書
    ・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
    ・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
    ・サプリメント百科事典(辰巳出版)
    ・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
    など30冊以上

    ◆指導実績
    ・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
    ・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
    ・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
    ・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
    ・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
    その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

  • アスリートのための最新栄養学(上)
    2017年9月9日初発行
    著者:山本 義徳


[ アスリートのための最新栄養学(上) ]