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加圧トレーニングと治療③

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掲載日:2018.09.19
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前回は「加圧トレーニングと治療②」についてコラムで書きました。
今回は加圧トレーニングと治療について、私が加圧スペシャルインストラクターとして現場で実践している事をお伝え致します。

①加圧トレーニングで深部の筋肉まで血行を良くする。

治療の前に、簡単な体操程度の加圧トレーニングを行います。
加圧をすると普段使っていない末梢血管にも血液が巡ります。
加圧と除圧で人工的に血管の拡張・収縮を繰り返すことで血管が刺激され、筋肉の深部まで血行が良くなり、部分的に硬結していた筋肉の弾力が増します。この後に治療を行うと、格段に患部まで手技が届きます。

②パンプアップによるホルモン分泌を狙う

加圧トレーニングで分泌する成長ホルモンは、身体の成長と新陳代謝を促進させ、怪我からの回復に大きな効果を発揮します。

怪我の状態にもよりますが、重量の負荷は自重などの軽量で、20~30回位のREP数で、筋肉をパンプアップさせるようにトレーニングします。パンプアップすると血中乳酸濃度も上がり、大量の成長ホルモンが分泌します。

人は痛みやストレスを受けると、脳の前頭前野の機能が著しく低下し、逆に体性感覚野(関節や筋肉の痛みの認識)、小脳(仕草、動きのコントロール)が過剰に活動し、負のスパイラルで痛みを過剰に反応するようになります。
トレーニングで分泌する成長ホルモン、テストステロン、ドーパミンは、精神的高揚感があります。これらのホルモンは前頭前野を活性化し、怪我による負のスパイラルを抑制します。
トレーニング以外の趣味など、心から楽しいと思えることをするのも怪我の回復を早めます。

③症状に合わせた治療を行う

急性、亜急性、関節可動域制限、関節拘縮、疼痛etc、怪我の状態、症状を問診し、最適な治療をしていきます。
治療家によって様々な手技がありますが、マッサージ、PNF、関節モビライゼーション、超音波治療など、加圧トレーニングを行った後の方が格段に効きが良くなり回復を早めます。
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まとめ

今回は加圧トレーニングを取り入れた具体的な治療やメカニズムについて説明をしました。
加圧トレーニングは文章では伝わりにくいので、是非一度私のトレーニング&治療を受けてみてください(^^)
  • 三橋 忠
    加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院 代表
    ファイン・ラボフィット パーソナルトレーナー
    大手スポーツクラブのチーフトレーナー・責任者を経験した後、パーソナルトレーニングスタジオ店長として4年間勤務し、整形外科・接骨院でもキャリアを積み、2011年に加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院を開業。パーソナルトレーニングで年間3500 セッションの指導を行う。

    <資格>
    ・厚生労働大臣認定柔道整復師
    ・加圧スペシャルインストラクター
    ・米国認定ストレングス&コンディショントレーナー(NESTA-PFT)
    ・キネシオテーピングトレーナー

    <競技実績>
    2008年ボディビルMr茨城 準優勝
    2008年ボディビルMr茨城70kg以下級 準優勝
    2009年ボディビルMr茨城70kg以下級 優勝