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「免疫力」を高める②

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掲載日:2020.04.17
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フィジークオンラインをご覧の皆様、三橋忠です。(加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院院長、ファイン・ラボフィットパーソナルトレーナー・横浜医療専門学校非常勤講師)
前回は「免疫力」についての総論を書きました。
人は生まれた時から高い免疫力を持っているのですが、あらゆる生活習慣の悪さで、免疫力が下がってしまいます。
体調を整えるため免疫力を上げるというか、免疫力を本来あるべき姿に戻す、生活習慣の改善という意識が大事です(^^)

今回は身体を自動操縦している司令塔の「自律神経」についてお話します。
血液検査に異常数値がないのに、病気がちになってしまう。これはロボットで言うところの、機械の不調ではなく、指令回路が不調の可能性があります。

この自律神経の働きに目を向けることで、本来持ってる機能を阻害しているライフスタイルが分かると思います。

① 自律神経とは

自律神経は交感神経と副交感神経があり、交感神経は働いてる日中に優位になり、全身の活動力を高める神経で、血圧や血糖を上げ、血液を筋肉や脳に集める働きがあります。

副交感神経は休息・リラックスしている時や夜間に優位になり身体を回復させる神経で、内臓の機能を高めたり、免疫機能を正常にする働きがあります。

② 交感神経と副交感神経の役割

※①交感神経、②副交感神経とする
唾液腺 ①抑制(喉が渇く) ②促進(喉が潤う)
心拍数 ①増加(緊張する) ②減少(リラックス)
血圧  ①上昇 ②低下
胃腸の働き ①抑制 ②促進
呼吸  ①促進 ②抑制
皮膚  ①収縮 ②拡張

交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキのようなイメージです。大事なのはこのバランスが相互に取れていることです。
交感神経、副交感神経のどちらかに過剰に偏ると、本来アクセルを踏むときにブレーキがかかっているので、切り替えがスムーズに行きません。
病気や不調などのアクシデントに対応できる、自律神経のドライブステアリングが免疫力とも言えます。

③ 自律神経とストレス

自律神経がコントロールしている免疫機能は、ストレスが過剰になったり生活習慣が乱れたりすると低下します。
特に自律神経は心理状態に左右されるので、ストレスに対する精神的閾値を上げ、物事に柔軟に対応できることも大事です。(自戒の念も込めておりますw)

またストレスが悪者に思われがちですが、全く無い状態よりも少しはストレスがある方が生活にメリハリができ、仕事ややるべき事も進めやすくなります。
そして適度なストレスの積み重ねが、更なるストレスに対する耐性を作ります。

しかし、長期間に渡り不本意な強いストレスにさらされると、自律神経が乱れ常に交感神経が優位になってしまいます。そうなると免疫機能は正常に作動しません。

真面目で仕事熱心な方ほど、長時間さらされているストレスに気づいてないことがありますので、自身のタイムスケジュールを見直すと良いです。

まとめ

今回は免疫力の働きをコントロールする自律神経についての総論でした。
ストレスの多い現代社会、交感神経と副交感神経のバランスが大事ですので、一度、自分の日々の行動記録を書いてみるのも良いです(^^)

次回は自律神経の働きを正常化する為の項目を説明していきます。
  • 三橋 忠
    加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院 代表
    ファイン・ラボフィット パーソナルトレーナー
    大手スポーツクラブのチーフトレーナー・責任者を経験した後、パーソナルトレーニングスタジオ店長として4年間勤務し、整形外科・接骨院でもキャリアを積み、2011年に加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院を開業。パーソナルトレーニングで年間3500 セッションの指導を行う。

    <資格>
    ・厚生労働大臣認定柔道整復師
    ・加圧スペシャルインストラクター
    ・米国認定ストレングス&コンディショントレーナー(NESTA-PFT)
    ・キネシオテーピングトレーナー

    <競技実績>
    2008年ボディビルMr茨城 準優勝
    2008年ボディビルMr茨城70kg以下級 準優勝
    2009年ボディビルMr茨城70kg以下級 優勝