NPCカリフォルニア選手権入賞 松本 香生里
掲載日:2015.06.05
2013年の東京オープンビギナークラス出場の松本香生里選手。わずか1年で、見事にビキニ・アスリートに変身を遂げ、本場アメリカ・NPCカリフォルニア選手権で初出場にして初入賞を果たした。
NPCカリフォルニア選手権・ビキニ部門入賞
2013年5月に行われた東京オープンボディビル選手権の、 "ミスビギナー部門" に出場を決めたのは、"ビギナー、イコール=初心者だから、きっと私でも大丈夫!" という生半可な気持ちと、好奇心からでした。当時は栄養面でも、"とりあえず鶏胸肉あたりを食べておけばいいんだよね?そして、トレーニング後には、プロテインを飲んでおけば大丈夫!" と、その程度にしか考えていませんでした。
実際に出場してみると、初心者といえども、皆しっかりトレーニングを積んできた体をしており、ポージングや見せ方も上手だったんです。結果は8名中6位であり、ほかの選手たちに比べて明らかに甘い体だったこと、そして、"多少シェイプしていればいいや" とタカをくくっていた自分が恥ずかしくなりました。
2013年5月に行われた東京オープンボディビル選手権の、 "ミスビギナー部門" に出場を決めたのは、"ビギナー、イコール=初心者だから、きっと私でも大丈夫!" という生半可な気持ちと、好奇心からでした。当時は栄養面でも、"とりあえず鶏胸肉あたりを食べておけばいいんだよね?そして、トレーニング後には、プロテインを飲んでおけば大丈夫!" と、その程度にしか考えていませんでした。
実際に出場してみると、初心者といえども、皆しっかりトレーニングを積んできた体をしており、ポージングや見せ方も上手だったんです。結果は8名中6位であり、ほかの選手たちに比べて明らかに甘い体だったこと、そして、"多少シェイプしていればいいや" とタカをくくっていた自分が恥ずかしくなりました。
2013年5月の東京オープン
その後、再挑戦についてはまったく考えていませんでしたが、同年9月に夫の仕事の関係でロサンゼルスへ引っ越しすることになり、かねてからの憧れであったベニス・ゴールドジムに初めて足を踏み入れたことが一つの転機となりました。
その時、まず目に飛び込んできたのは、男性に引けを取らないトレーニングをこなす女性たちの、自信に満ちあふれた肉体美と生き生きとした表情です。これには鍋底で頭を殴られたかのような衝撃を受けましたが、同時に、何かが弾けるような、とても良い刺激をもらえました。
そして、NPCのコンテストにも足を運ぶようになり、人気の高いビキニ競技の美しさと華やかさにすっかり魅了されてしまったのです。ただ、私の身体の特徴として、日本人女性としては身長が高めであること(167.5cm)、手足が比較的長いこと、骨格が華奢であること、決して筋肉が付きやすい体質ではないという点で、当初は競技者としては不利になると思い込んでいました。
でも、きちんと鍛えつつ、バランスやアウトラインも重視されるビキニ競技なら、頑張れば、ひょっとすると自分にもチャンスがあるかもしれないと考えるようになりました。せっかくアメリカにいるのですし、挑戦するのであればレベルも知名度も高い大会にしようと、目標をカリフォルニア選手権に定め、昨年11月から大会出場に向けての生活をスタートさせました。
まず取りかかったのは、食事・栄養面の改善。アメリカの生活で便利な点は、筋量アップするための食材が、良い品質で、スーパーで簡単に手に入ること。たとえばリキッド卵白のカートンは、必需品ですし、いつでも買えるのが、ありがたいです。トレーニングの面では、ボディビル歴7年の夫のパートナーをさせてもらいつつ、ずいぶんめちゃくちゃだったフォームを訂正しながら、体づくりに励みました。
そして今年2月から、大会に向けての減量を開始。結果、4ヶ月で10kg減量に成功しました。途中、諦めそうになることが何度もありましたが、ステージに立つ自分の姿を思い浮かべ、再びやる気を奮い立たせていました。
ビキニ競技ではジャッジの上で、ヒップとハムストリングスが特に重視されると聞きます。どうりで、ジムで見かけるビキニ選手たちは皆、バリエーション豊富なお尻トレーニングを、これでもかとやりこんでいます。中には、今までは見たことすらない種目もたくさんあり、目からウロコでした。
そして、5月24日、カリフォルニア選手権当日。ノービスCクラスにて13名の選手の中、5位入賞を果たすことができました。当初は、その美しさ・華やかさへの憧れだけがきっかけで始めた、この競技。だけどポージングや動きを学び、ステージ上でのショーを1度でも経験してしまうと、セクシーなお姉さんになりたい願望は一転、ビキニ・アスリートとしてのマインドに切り替わりました。
上位の選手たちに負けた悔しさがバネとなり、次回はここをこうすればもっと良くみえるはず!などと、コンテスト写真に目を凝らし、自分の体の追求・研究が始まります。特にアジア系の女性は、その骨格ゆえ、がっしりと見える脚をコンプレックスにする方も多いようですが、脚が細い欧米人からすれば、アジア系女性の脚を、魅力的だといって羨む方が多いんです。脚はトレーニングによって、さらに美しいラインに変えることが可能ですし、競技においても、アジア系女性のボリュームのある脚は、ジャッジングでは、とても有利になると思います。私自身も有難いことに、"あなたの脚すごくカッコイイ!" と、ジムでトレーニングしている同性から声をかけられることも少なくはなく、新たな価値観を教わりました。
ビキニ競技では、筋量やプロポーションだけでなく、その人に合ったメイクアップやヘアスタイルで個性をアピールすることもまた評価の対象になります。ポージングが上手なのは当たり前、輝く笑顔と表現力で、ジャッジに印象を残すことも忘れてはいけません。着用ビキニも、似合うカラーやデザインを選ぶことが大切です。マッスルコンテストというよりは、まるでミスコンのようですね(笑)
女性の永遠のテーマであるトータルビューティーを磨けるスポーツだからこそ、参加者が後を絶たない人気ぶりなのかもしれません。"百何名もの美しい女性たちが出場するのだから、何か際立つものを持ちなさい、それはきっと強力な武器になるのだから" と、ポージングのコーチに掛けられた言葉は私の心得となっています。
日本でも今年から、ビキニ大会が開催され、フィットネス界がますます盛り上がっていますね!より多くの女性が興味・関心を持って、ビキニ競技に今後チャレンジする方がどんどん増えるといいなと思っています。
女性の永遠のテーマであるトータルビューティーを磨けるスポーツだからこそ、参加者が後を絶たない人気ぶりなのかもしれません。"百何名もの美しい女性たちが出場するのだから、何か際立つものを持ちなさい、それはきっと強力な武器になるのだから" と、ポージングのコーチに掛けられた言葉は私の心得となっています。
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フィットネス&ボディメイク情報誌
[ PHYSIQUE MAGAZINE 002 ]
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