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マシン倉庫併設型ジム 男衾(おぶすま)ボディビルジムの展望【#2 開店準備編】

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掲載日:2022.05.01
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埼玉県の片田舎、寄居男衾(おぶすま)に突如として現れたハードコアな中古マシン倉庫併設型ボディビルジム。穴の空いた壁、傾いた床、吹き飛んだ網戸、点かない照明、勝手に点く照明、飛び出すヤモリ。砂塵吹き荒ぶ世紀末を彷彿とさせる退廃し尽くした倉庫内を、人を招き思う存分トレーニングがやり込める環境にまで昇華させることができるのか。

【悲報】資金、もうない

ジムに限らず言えることだが、どれだけ必要なものだけに絞って優先順位をつけても開店準備は資金が湯水のように流れ出てゆく。ホームセンターで塗料なりテープなり掃除用具などを購入し、知恵と工夫でDIYするしかない。

正論より最善

正論より最善。今やることが明確になる魔法の言葉だ。どんな分野や状況においても活用できる利便性を持ちつつも現実を叩きつけてくれる。実際、ジムの準備においてこの言葉を合言葉として多用した。

ジムに監視カメラを設置したい、入り口をカードキーにしたい、倉庫の収容量を増やしたい、あのマシンを置きたい、このトレーニングがしたい、あれはこうすべきでこれはこのほうがいい。頭上を飛び交う多くの案はどれも正論であり至極真っ当な課題である。

机上で理想や正論を語れば話は尽きないが、正論が必ずしも最善とは限らない。最たる例として手持ちの資源に制限がかかっているまさに現在の当ジムのような場合、今できる最善を尽くすしかないのだ。
とりあえず動き出して、走りながら考えて改善していく重要性をここに共有したい。「最善」の言葉を隠れ蓑に改善を怠るわけでは決してない。したいぞ、改善。

清掃、組み立て、メンテ

大人数で一気に清掃。排水溝は詰まっていたのでバールで破壊したところ排水機能を取り戻した。

大人数で一気に清掃。排水溝は詰まっていたのでバールで破壊したところ排水機能を取り戻した。

ユニバーサルのフォーステーション。シリコンを塗りながら数日に分けて組立。

ユニバーサルのフォーステーション。シリコンを塗りながら数日に分けて組立。

既に倉庫に保管されているマシンを外に出し、床を流したり壁や天井の埃を落としていく。それと並行して各マシンがスムーズに動作するようにウェイトスタックとガイドロッドの摩擦部分のサビや汚れを落とす。シリコンオイルやグリスを塗ることで明らかに輝きを取り戻し、マシンが生き返るのを感じた。

壁や床、意外に塗れる

トイレの壁を塗った

トイレの壁を塗った

ここをポージング練習用ステージにしたい。とりあえずパレットを重ねて高さを出す。

ここをポージング練習用ステージにしたい。とりあえずパレットを重ねて高さを出す。

黒い塗料で二度塗りをする。ツヤなしの予定がツヤありを買ってしまったと塗った後で気付いた。

黒い塗料で二度塗りをする。ツヤなしの予定がツヤありを買ってしまったと塗った後で気付いた。

ステージをフローリングで仕上げる。壁が黒くなると空間の印象や明るさが大きく変わる。思っていたよりもしっかり黒い。

ステージをフローリングで仕上げる。壁が黒くなると空間の印象や明るさが大きく変わる。思っていたよりもしっかり黒い。

壁や床はジムの雰囲気を大きく左右する要因の一つといえよう。しかし当ジムには壁紙を貼り替える技術もそれを依頼する資金も既にないのでホームセンターにて刷毛ローラーと塗料を購入して自分達で塗る。もちろん本職の方には敵うはずもないが、荒れに荒れた床や壁を突貫的に整えるには十分だった。

養生テープで角をマスキングし、刷毛ローラーで塗っていく。リアルスプラトゥーンをやる日がくるとは思わなかった。どんどん塗って陣地を広げるぞ。
原液のままの塗料は粘性が高く塗りにくいため、シンナー液を混ぜて伸びを良くしていく。窓を全開にして換気をしていても凄まじいシンナーの匂いが立ち上る。
特にシンナーの直撃を受けた代表の杉田氏はそれがどの程度影響しているかは不明だがその夜急激な不安感に襲われ、普段は食べないようなスイーツをたくさん食べたところ落ち着いたという。とてもおいしかったとのことだ。
皆様におかれても壁や床を塗る場合は塗料やシンナーの取扱に充分に注意してほしい。

照明を整える

手元にあるものを組み合わせたにしては上出来だろう

手元にあるものを組み合わせたにしては上出来だろう

本来は電球を部屋の中心に向けたほうが明るくなるが、各マシン使用時に眩しくならないように位置と向きを調整した。照明がトレーニングの妨げになってはならない

本来は電球を部屋の中心に向けたほうが明るくなるが、各マシン使用時に眩しくならないように位置と向きを調整した。照明がトレーニングの妨げになってはならない

床や壁ときたら天井もやらねばならない。聡明な皆様ならばすでにお気づきとは思うが、電気工事など依頼する資金はないのでDIYをする。

基本的には残置物の照明をそのまま使えば問題ないのだが、ノーチラスのマシンが並ぶ部屋の照明スイッチが壊れており、常にオンになり続けるようになってしまっている。オフにしてもしばらくすると勝手にオンになるのだ。

余談だがこれを知らずに夜に一人でトレーニングしていた時、確実に消灯したはずの照明がいつの間にか点灯していたことに大変戦慄した。

照明スイッチを養生テープで簡易的に固め、天井からコンセント給電式の電球を下げ、ビニタイで固定しながら延長コードを繋げていく。入り口付近に電気のスイッチを設置し、ボタン一つで4箇所の電気が点灯する仕組みをつくった。なかなか良い雰囲気にできたと自負している。

看板(横断幕)とシャツをつくる

ジムのロゴ。「温故知新」や独自の進化がテーマ。

ジムのロゴ。「温故知新」や独自の進化がテーマ。

男衾ボディビルジムTシャツ、通称「オブT」はジムにて3300円(税込)で販売中。160.S.M.L.XL.XXL.XXXL 各サイズあります。お土産にや贈り物にも最適です。

男衾ボディビルジムTシャツ、通称「オブT」はジムにて3300円(税込)で販売中。160.S.M.L.XL.XXL.XXXL 各サイズあります。お土産にや贈り物にも最適です。

唯一、トレーニング環境に直結しない工程である。しかし看板やシャツを作り、ジムの存在を示す事は運営上大変に重要な意味を持つ。
当ジムでは古いマシンから比較的最近のものまで並んでおり、時代錯誤と言われればそれまでだが古き良きジムの在り方を基調にしつつ、ジムや各々が独自の進化を遂げることを掲げて温故知新(昔の事柄を今また学んだり再考して新たな知見や発見を見出すこと)をテーマにデザインした。

イラストレーター等のソフトを使えず主にExcelを使って作成したため、画像データで入稿を受け付けてくれるシャツ屋さんが大変ありがたい。
看板に関しては横断幕で代用した。画像を極端に拡大すると荒くなってしまうが、遠目で見れば全く気にならない。存在が誇示できれば良い。なお横断幕はオープン2日前の現在、まだ設置できておらず床に伏している。

スタートとゴールは同義

ジム外観

ジム外観

ひとまずトレーニングが十分にやり込める環境は確保できた。
しかしオープニングイベントに向けて確実に準備を進めているはずが一向に完成が見えず、スタートのはずのオープニングイベントがゴールにすら感じられる。
もしかすると完成などないのかもしれない。
走ってはいるが決して進んではいないランニングマシンのような感覚を携えたまま、永劫とも思えた準備の日々が終わろうとしていた。
イベントが、ジムが、始まる。

オープニングイベント参加予約受付中!

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2022年5月3日(火・祝)、男衾ボディビルジム オープニングイベントを開催致します!各分野の特別ゲストを招いた超豪華な体験型イベントです。参加者様ご予約受付中!
(BIG FIVEの7周年も同日なのでぜひそちらも一緒にお願いします)
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イベント内容(順不同)

・日本ハイインテンシティトレーニング協会
体験トレーニング&デモンストレーション

・フリップタイヤ 
デモンストレーション&体験会
JAPAN STRONGESTMAN UNITY 代表
中嶋 健詞氏

・車椅子ボディビル ゲストポーズ
三浦浩選手

・ウェイトリフティング体験講習会
講師 立教大学重量挙げ部コーチ
宮村 淳氏
極楽トレーニング倶楽部 

・パラパワーリフティング 
体験会&デモンストレーション
吉田進氏

・ポージング講習会
吉田真人氏

・ゲストポーザー
須江正尋選手

・ランチ マッスル弁当

・キッチンカー 
石焼ピザ ネコのカネコ

・YOUTUBE撮影 
Projectターシー

オープニングパーティー
総合プロデューサー
相川浩一