ジャパンストロンゲストマン2023 全日本大会【SBD APPAREL JAPAN Presents】観戦レポート #2
観戦レポート #2はこちら
第三種目 スクワット reps/60sec
・男子コンペティター
-80kg 182kg
-100kg 202kg
無差別 232kg
・女子コンペティター 90kg
・女子ノービス 60kg
・男子ノービス140kg
車輪のような大型のプレートを使う
シャフトも通常のバーベルよりも太い。同じスクワットでも色々違う
一旦バランスを崩すと、ここから再び立ち上がるのは至難の業だ
バーベルを戻すとき。サポートするスタッフも相当な力仕事である
持ち方に指定はないためかなりワイドで持っても良い。
男子コンペティターはスパイダーバー。こちらも一旦潰れるとバーが動いて不安定になり、立ち上がるのは極めて困難
吉川選手による凄まじいパフォーマンス。
一分間でより多く回数をこなす方式はどれほど屈強でも熾烈を極める
あまりの辛さに試技後は床を這うも、数分後は平然としていた
大吉選手。回数により順位が決まる性質上、先にやる選手はなるべく多くやることを余儀なくされるが後にやるほど目標回数が見えてくる。なお後の順番にまわるには前の種目で好成績を出す必要がある
コンペティター無差別級よりもさらにプレートを増やしてのパフォーマンス。
第四種目 ファーマーズ/タイヤフリップ メドレー time/75sec/30m + 5rep
-80kg 100kg each + 250kg
-100kg 110kg each + 250kg
無差別 120kg each + 380kg
・女子コンペティター
60kg each + 150kg
・女子ノービス
40kg each + 150kg
・男子ノービス
80kg each + 250kg
キャリー。時間内であれば何度地面に置いても問題ない。
そのあとすぐにタイヤ
日が傾いてきた
数か月前の予選では返すことができなかったタイヤを粘りに粘って見事にクリア。最終的にこのパフォーマンスがMVP獲得に大きく影響したように思う
逆光
ウェイトリフティングのクリーンに近いフォーム。この形に持ってこれると体重を使って返すことができるので効率的だ
膝で支えず、一括で肩まで跳ね上げる理想的なフリップ。時間的にも体力的にも効率が良いが難しい。
移動する種目はギブスとの相性が非常に悪く大きなハンデとなる
が、帰って来た
そのままタイヤもこなし、
制限時間ぴったりで試技終了。最後のフリップは滑り込みで成功判定となった
無差別級の重量は片方だけで120kg。相当鍛えていても持ち上げるのも難しい
右手の位置にご注目。手の甲側で押している
上腕二頭筋を使わずに肩を入れて支える技術。上腕二頭筋で粘って挙げると痛めやすく力効率も悪いとのこと。今大会でこの技術を駆使したのは大吉選手だけではないだろうか
デモンストレーション準備。アンモニア吸引中
380㎏のタイヤ、浮くだけでも凄いが一挙動で跳ね上げ肩の高さで安定のキャッチ。
圧巻
最終種目 アトラスストーン ラダー time /60sec/1.3m
-80kg 100kg/120kg/130kg/140kg/150kg
-100kg 100kg/120kg/130kg/140kg/150kg
無差別 100kg/120kg/130kg/140kg/150kg
・女子コンペティター
time /60sec/1m 60kg3rep+100kg*1
・女子ノービス なし
・男子ノービス なし
アトラスストーン。落下の衝撃を受けるのは安心と安全のセルデスマット。
松ヤ二とクリーナーセット。松ヤ二はクリーナーを使わないと非常に落としにくい
ダクトテープを巻く
選手同士で巻き合う。このテープとストーンの両方に松ヤ二を吹き付ける
階級関係なく段階的に重くなる5球を続けて持ち上げる
養生テープ…
高さを出すために背伸びを余儀なくされる。終始ハンデを背負う中でのパフォーマンスとなった
ストーンは上がるが陽は沈んだ
向かいのスタッフはストーンが弾んで転がっていかないように抑える重要な役割を担う。これが道路に出て行ったら非常にまずいことになる
日没後は急に冷え込む
後の表彰時に判明したことだが100㎏以下級は大接戦で、この1球が超すか否かで順位がすべて変わっていた。
挙上を待つ岩
5球全て成功
女子コンペティタークラスは60㎏のストーンを3回超すまでの時間を競う。それを終えて時間が余った場合には100㎏に挑む
本日最終試技。空に星が出てきた
全試技終了。
表彰
優勝 花井みなみ
優勝 中島沙也香
2位 小柳みさと
優勝 細川広司
2位 梅戸隆
3位 野口将史
4位 山本大雅
5位 米倉祐司
優勝 高村洋介
2位 丸山大輔
3位 今井準
優勝 井上翔
2位 高本樹
3位 五ノ井武
優勝 大吉陵介
2位 吉川実
閉会挨拶
心・技・体・あらゆる総合的な人間強度が試されるストロングマン競技。強い者だけが取り組むのではなく、練習を通じて強さを見出したり獲得していくことも魅力の一つだ。
2024年度も各地で大会が開かれ、参加選手を随時募集している。カッコいいと思ったら早速練習に取り組んでみてほしい。
取材・文 せきぐち