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JAPAN PRO WEEKEND ブランドン・ヘンドリクソン ポージングセミナー #2

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掲載日:2019.01.18
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2018年11月15日、Men’s Physique Olympia 現チャンピオンの「ブランドン・ヘンドリクソン」によるポージングセミナーが新宿角筈ホールで開催された。当日の様子をレポート!

ポージング実技

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フロントポーズでは、重心を置いている方の膝は軽く曲げ、つま先は左右の位置が同じ線上に揃うようにしたほうがいいです。足幅は広く取りすぎず、自分の肩幅くらいが理想です。

つま先の向きは、片足を12時としてもう片方は10時か2時の方向。
ヘソは膝と同じ方向を向くようにして、自分の親指でラットの広がりをコントロールする感じ。

肩は正面を向き、腰に当てた手の指は1つか2つ。前面に4本は見せないほうがいいです。肘を前に押し出すことで肩もきれいに見えます。
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バックポーズで厚さを見せるためには、肩は後ろに引かずに下に引き、前に押し出して胸を上げます。
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背中は縮ませるのではなく広げる意識で。
重心をコントロールして、全身の細かい部分まで考えてポージングすること。
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そして、一度ポーズを決めたら決して動かないほうがいいです。
例えば腕を動かすと審査員は腕に目が行ってしまうし、むやみに動かすことで自信がなさそうに見えてしまいます。
動かないということは自信の現れです。
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ポージング中や、バックからフロントへのターンのときも決して下を見てはいけません。

少しでも下を見てしまうと自信がなさそうに見えてしまいます。また、ターンをするときに頭の位置もなるべく変わらないように同じ位置を保つようにします。

最後に

数日後に控えた大会に向けてコンディションに自信はあります。当日まで水分量等の微調整をしていきます。

今振り返っても、コンテストの出場を始めたばかりのときから逆境に立ち向かい続けてきました。「君は向いていない」、「君は勝てない」などのネガティブな言葉を受け続けることもありました。

ここで学ばなければいけないのは、コンテストに限らずなにか物事を新しく始めるときにはネガティブなコメントをモチベーションに変えること。それを訓練して学ぶ必要があります。
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僕は自分を非難してきた人たちに対して結果で証明するために、ウェイトトレーニングならばあと5回、有酸素運動ならばあと5分というようにモチベーションへ変えてきました。

最初にも少し言いましたが、絶対に自分は負け(Loss)の「L」ではなく「Learning」、学びのLと思っています。

こういった考えで頑張った結果、世界でただ一人、アーノルドとオリンピアの両方でフィジークのチャンピオンとなることができました。

昔から何かを与えられて育って来たわけではなく、常に自分で勝ち取って這い上がってきました。
今日僕が日本に来れたのも、その機会を自分で掴み取ったからこそ。

皆さんも、誰かや何かにただついていくだけでなく、自分で掴み取る方法を考えてみて貰えればと思います。

今日はありがとうございました。
追記:ブランドン・ヘンドリクソンはこのイベントの3日後に開催された「2018 IFFB Professional League JPAN Pro」フィジークカテゴリにて華々しい優勝を飾った。
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大会写真撮影:北川ミチヒロ(TOWALK2002写真事務所)