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【自作方法紹介】トレーニング用の箱を自作しました

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掲載日:2020.10.02
【注意】本件はあくまで素人が安価で自分が使うための箱を作成した場合の記録になりますので、安全を保障するものではありません。ご自身で製作及びトレーニングをされる際には自己責任でお願い致します。

フィジークオンラインをご覧の皆様こんにちは、せきぐちです。
埼玉の片隅で猫に囲まれ、キャッサバやヤムいもなどを食べて晴耕雨読で生きております。
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過去にはケーブルを自作したり、リフティングシューズを履いたり、日焼けローションで腕に文字やハートを描くなどしました。

トレーニング用の箱、欲しい

さて、皆様はプライオメトリックボックス、もしくはジャークボックスをご存じでしょうか。多少目的は異なりますが、衝撃に強いトレーニング用の箱です。

こういった箱は大変便利なものです。
例えばボックスジャンプ。箱に飛び乗ったり、箱から降りたり。
例えばジャークボックス。デッドリフトの開始位置を高くしたり、クイックリフト系種目を膝から行ったりもできますし、ここにバーベルを落とすこともできます。

しかし、現実を見てみましょう。
あまりに高いのです。箱が、あまりに高い。



強度や耐久性等細部にこだわって設計されていて高品質とはわかりますが、気軽に買うにはあまりに高い。

それならば、作ってみようじゃないですか(五七五)。
できない理由を主張するのではなく、どうしたらできるかを考えるべきだとツイッターの意識高い系のアカウントが申しておりました。

完成イメージと設計図を描く

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さて、モノを作るときにはまず完成イメージと設計図があると大変便利です。

今回も「使えればよい」をコンセプトに、いかに安く丈夫に組むかを前面に出していきます。
ストレッチポールに揺られたり、おふとんに横になったりしながら知恵を絞った結果、木の板と発泡スチロールとウレタンクッションの三種類を使うことが最も効率的という結論に達しました。

発泡スチロールは指で押し込めてしまう程度に局部の圧力には弱いですが、木の板を使って広い面で分散した圧力をかけた場合にはほぼへこまないはずと考えました。

ホームセンター・カインズへ行く

早速、自宅から二番目に近くのホームセンターであるカインズへ参ります。
自宅から一番近いのは別のホームセンターなのですが、カインズは工房の貸し出しを行っている店舗があるのです。工房の貸し出しをやっていない店舗もあるのでご注意を。

一畳分もあろうかという大きさの木の板やスチロールを切るには大変に手間がかかりますが、こちらの工房では店内で購入した木材を一か所50円で正確にカットしてくれます。

まずは木の板を買ってから店内に戻り、希望のカットの寸法を伝えます。三等分を依頼したところ、カットの際に刃の厚みによって1ミリほど削られてしまうために厳密な三等分は難しく、1ミリ程度の誤差が出てしまうとのことでした。
今回作成する器具では1ミリ程度の誤差は特筆して大きな問題にならないと考え、そのままカットを依頼。

待ち時間には店内のホームトレーニング器具のコーナーを徘徊していましたが数分のうちに切断が終わりました。
かなり手慣れたスタッフ様であったことに加えて、木材カット専用の機械を使っているため仕上がりは迅速かつ正確でした。
案外重い。木の板2枚:2960円、 カット2か所:100円。

案外重い。木の板2枚:2960円、 カット2か所:100円。

手間や時間、正確性を考えると数分でイメージ通り綺麗に切ってもらえるのは大変に効率的です。

発泡スチロールを買って工房で切る

スチロール板4枚:6720円

スチロール板4枚:6720円

さて、木材と同様に発泡スチロールも店内で購入して加工していきます。
発泡スチロールはカットサービスがない代わり、店内で購入したものであれば店内の工房を借りて2時間無料で作業ができます。

さて、工房の使用はカインズの会員登録が必要です。
私は会員ではありませんので、このままでは工房の恩恵に預かることができません。
しかし心配はご無用。サービスカウンター的なところで名前と住所、電話番号等を記入するだけでその場で即座に会員登録が完了し、無事に工房の使用許可を頂くことができました。

その際、新規会員登録者の特典としてカインズの自社ブランドの缶コーヒーを一本頂戴する権利が与えられ「微糖か、無糖か」の究極の選択を迫られたため、私は深い思惑があるかのように一瞬迷う素振りを見せてから微糖とコールし、それを手にしました。
学校の図工室を思い出します

学校の図工室を思い出します

自宅ではこれだけのスペースの確保は大変なので大変にありがたいサービスです。なお通常、加工するものは店内で購入したものに限ります。持ち込みは別途料金だった気がしますのでご利用の際には最寄りのお店にご確認下さい。
サイズは60×90センチ。

サイズは60×90センチ。

数センチほど端が余りました

数センチほど端が余りました

お店のメジャーを借りつつ、持参したカッターとペンでアタリを付けて切っていきます。
一枚のスチロールを三分割します

一枚のスチロールを三分割します

相当な根気が必要でした

相当な根気が必要でした

予想外の厚さにカッターの刃が止まりつつもそこそこ均等にカットできました。余りの部分は捨ててしまうのももったいないので、アサガオが巻き付く用の支えにでもしましょう。
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誤差に関しても、厚手のスチロールを手作業で切ったにしては及第点ではないでしょうか。使えればよいです。
使用後は作業場所をお掃除する。

使用後は作業場所をお掃除する。

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カートで運び出します。このカートは大変に便利。

箱の土台を組み立てる

両面テープがつかない。

両面テープがつかない。

先ほどカットした木と発泡スチロールをくっつけていく作業です。
しかしなんという事でしょう、発泡スチロールに両面テープが全くくっつきません。うかつでした。

発泡スチロールは接着剤の種類によって溶けてしまうことがありますので、むやみに接着剤を使うわけにはいきません。先ほどまでのせっかくの苦労がスチロールの泡となり溶けてしまいます。
スチロールと木を固定。

スチロールと木を固定。

二つ作成。

二つ作成。

致し方なく透明な梱包テープで固定したところ以外にガッシリしました。発泡スチロール同士の面が密着しており摩擦力が高まったことも安定性に貢献する要因のようです。「禍を転じて福と為す」、これは僥倖。臨機応変がDIYの基本ですね。

そこに木の板をテープで固定していきます。
箱の底面にあたる部分に一枚、上面にあたる部分には二枚。
木の板の角が鋭く、テープが切れてしまわないように何重かに重ねて巻きます。割と重量のある木の板と発泡スチロールでもそこそこ安定感が得られました。だいぶ箱っぽさが出てきました。

緩衝材を敷く

ソフト・オフロ・マット(S.O.M)

ソフト・オフロ・マット(S.O.M)

ウレタンカラーマット

ウレタンカラーマット

この箱は人が飛び乗ることだけでなく、バーベルをセットしたり落とすことも目的に入れているので、緩衝材を敷きます。
硬質な素材のお風呂マットと、それより少し柔らか目なウレタンマット。この堅さの異なる二種類を箱の上面に固定します。
スポンジマット4枚合計:3691円

スポンジマット4枚合計:3691円

最後に、このままでは極度に手作り感があり少し見栄えが悪いため、固定する狙いも含めてビニールテープで外装を施して完成です。
手作り感があるがむき出しよりはまだいいだろう

手作り感があるがむき出しよりはまだいいだろう

パッケージのビニール

パッケージのビニール

大変に余談ですが、このスポンジマットが入っていたビニールをはがしてその辺に二枚重ねて放置したところ、それを踏んでしまい滑って転びそうになりました。筋力で何とか転倒は免れましたが、氷の上のような摩擦力の低さでした。
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参考までに、5キロのプレートが指一本で動く様子です。
完全に油断していました。DIYはどこに危険が潜むかわかりませんね。

実践してみよう

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びくともしない!!!

この後二つ並べて60㎏のバーベルを落としましたが全く動じることなく元気に佇んでいました。

材料費の内訳は以下になります。
スチロール板4枚:6720円
木の板2枚 2960円
カット2か所 100円
スポンジマット4枚合計 3691円
合計総額13471円

市販の商品よりも安価に2個作れました。自宅で使うなど、外装の手作り感を気にしなければ大いに経済的です。

エクササイズ用の台として使うだけならばベンチで代用できたりもしますが、やはり一家に一台あると便利です。
箱があることで新しいトレーニング種目に気付くこともあるでしょう。
皆様におかれましても箱のある生活をぜひお試しください。それでは今回はこの辺で。

撮影協力:エクシードスポーツジム(埼玉県北本市)



【注意】本件はあくまで素人が安価で自分が使うための箱を作成した場合の記録になりますので、安全を保障するものではありません。ご自身で製作及びトレーニングをされる際には自己責任でお願い致します。