コンテスト前の水分カット【後編】
掲載日:2018.01.12
水分力ットは逆にウォーターリテンションを引き起こす
水の摂取も重要な要素です。多くのボディビルダーがもっとハードに仕上げようと水の摂取を制限します。僕は、コンテストの前10日間はもっと水を飲んでもいいのではないかと思います。それまで体が慣れているよりももっと多くの水を飲むことにより、アルドステロンのレベルが下がり、ソディウムと水が失われます。
皮肉にも水分の摂取を制限することによりウォーター・リテンションが起こってしまうのです。
僕の経験に基づく方法の中で一番いいと思うのは、コンテストの前、最後の2日間には喉の渇きを満たす程度に、適度に水を飲むことです。目安としては、大柄な男性だと一日に3~4クオーツ(約2.8~3.8リットル)、比較的筋量の少ない女性だと一日に2~3クオーツ(約1.9~2.8リットル)くらいです。
皮肉にも水分の摂取を制限することによりウォーター・リテンションが起こってしまうのです。
僕の経験に基づく方法の中で一番いいと思うのは、コンテストの前、最後の2日間には喉の渇きを満たす程度に、適度に水を飲むことです。目安としては、大柄な男性だと一日に3~4クオーツ(約2.8~3.8リットル)、比較的筋量の少ない女性だと一日に2~3クオーツ(約1.9~2.8リットル)くらいです。
ホルモンによる防御反応
これ以上水を制限すると、体がアルドステロン、そしてAHDというホルモンを分泌する危険があります。アルドステロンは、塩分の排出/貯溜を支配します。水分が極端に制限されたり、慢性的に欠乏すると、このアルドステロンが分泌され、塩分が体内にとどまるようになるのです。塩分は水を引き付けますから、これは水不足に対する体の防御作用、フィードバック・メカニズムだと考えられます。
また、ADHとはアンチ利尿ホルモンのことです。これも、水分摂取が少ない場合に分泌され、その役割は水を体内にとどめておくことです。
ダイエット中長期にわたり大量の水を摂っていたのに、コンテストの数日前に急にカットしてしまうと、アルドステロンやAHDが分泌されてしまいます。しかし、2日間ほどやや摂取を控えめにする程度では、これらのホルモンが激しく分泌されるということはありませんのでご心配なく。
また、ADHとはアンチ利尿ホルモンのことです。これも、水分摂取が少ない場合に分泌され、その役割は水を体内にとどめておくことです。
ダイエット中長期にわたり大量の水を摂っていたのに、コンテストの数日前に急にカットしてしまうと、アルドステロンやAHDが分泌されてしまいます。しかし、2日間ほどやや摂取を控えめにする程度では、これらのホルモンが激しく分泌されるということはありませんのでご心配なく。
過剰な水分の含みを防ぐには
水分を含んでしまうのを防ぐ別の方法は、最後の2日間にトレーニングをしないことです。トレーニングを行わないことには2つの意味があります。体をリラックスさせ、グリココルティコ・ステロイドと呼ばれるカタボリック・ホルモンの抑制を分泌するのです。このホルモンはウォーター・リテンションを促進し、カーボアップの妨げになってしまうものです。中にはコンテスト当日までトレーニングする者もいますが、これは間違いです。
血管よりもカットとサイズ
ボディビルダーがよく行うもう一つの誤りは、血管を浮き立たせようとしてナイアシンを使うことです。血管はボディビルディングでは重要ではありません。筋肉のサイズとセパレーションが重要なのです。また、やはり血管を浮き立たせようとステージに上がる前にアルコールを飲んでいる人がいますが、同じ理由からこれには賛成できません。しかし、コンテストの前夜に6~8オンス(約177~236ml)程度摂るならばアルドステロン・ホルモンの分泌を少し抑えるので役立つでしょう。
穏やかな利尿剤のように働くビタミンもあります。ビタミンCとB群は水溶性です。これらのビタミンを多めに摂れば体が余分な水分を外に出そうとして水分が排出されます。
穏やかな利尿剤のように働くビタミンもあります。ビタミンCとB群は水溶性です。これらのビタミンを多めに摂れば体が余分な水分を外に出そうとして水分が排出されます。
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