甘味料について ~天然と人工、そして糖アルコール~
掲載日:2018.07.26
甘味料の種類 ~天然と人工、そして糖アルコール
「干し柿」などに代表されるように、古来より人間は甘味を追い求めてきました。
ですからサトウキビやテンサイからつくられる「砂糖」は、昔から非常に貴重なものだったのです。
多くの植物は光合成でできる糖質をデンプンとして蓄えるのですが、サトウキビとテンサイは例外的に砂糖として蓄えます。
よって、サトウキビやテンサイから抽出した砂糖は、もちろん「天然甘味料」です。他の天然甘味料としては、ハチミツやメープルシロップが代表的なものとなります。
ハチミツなどに比べると砂糖は精製度が高いため、あまり「天然」という感じがしないかもしれません。しかし果物から抽出した果糖や麦芽から抽出した麦芽糖なども、天然甘味料に分類されます。
ですからサトウキビやテンサイからつくられる「砂糖」は、昔から非常に貴重なものだったのです。
多くの植物は光合成でできる糖質をデンプンとして蓄えるのですが、サトウキビとテンサイは例外的に砂糖として蓄えます。
よって、サトウキビやテンサイから抽出した砂糖は、もちろん「天然甘味料」です。他の天然甘味料としては、ハチミツやメープルシロップが代表的なものとなります。
ハチミツなどに比べると砂糖は精製度が高いため、あまり「天然」という感じがしないかもしれません。しかし果物から抽出した果糖や麦芽から抽出した麦芽糖なども、天然甘味料に分類されます。
ただし「抽出」というと語弊があるかもしれません。
トウモロコシなどのデンプンにαアミラーゼやグルコアミラーゼなどの酵素を働かせると、ブドウ糖にまで分解することができます。
そしてできたブドウ糖に異性化酵素であるグルコースイソメラーゼを働かせると、ブドウ糖が果糖になるのです。
こうして「ブドウ糖果糖液糖」や「果糖ブドウ糖液糖」が非常に安価につくられています。ここまで人間の手が加わると、天然という呼び方は少々腑に落ちないかもしれません。
なお「ステビア」も天然の甘味料です。これはキク科の植物で、南米ではマテ茶を飲むときに甘味をつけるために使われたりしているそうです。
筆者の世代の読者でしたら、すい星のように現れ、すい星のように消えて行った「ポカリスエットステビア」を覚えているのではないでしょうか。
トウモロコシなどのデンプンにαアミラーゼやグルコアミラーゼなどの酵素を働かせると、ブドウ糖にまで分解することができます。
そしてできたブドウ糖に異性化酵素であるグルコースイソメラーゼを働かせると、ブドウ糖が果糖になるのです。
こうして「ブドウ糖果糖液糖」や「果糖ブドウ糖液糖」が非常に安価につくられています。ここまで人間の手が加わると、天然という呼び方は少々腑に落ちないかもしれません。
なお「ステビア」も天然の甘味料です。これはキク科の植物で、南米ではマテ茶を飲むときに甘味をつけるために使われたりしているそうです。
筆者の世代の読者でしたら、すい星のように現れ、すい星のように消えて行った「ポカリスエットステビア」を覚えているのではないでしょうか。
○人工甘味料
天然には存在しない、人為的に化学合成した甘い物質を、人工甘味料と呼びます。
サッカリンやアスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースなどが代表的な人工甘味料です。甘味が非常に強く、体内で消化吸収されないためカロリーとならず、ダイエットなどに用いられます。
サッカリンやアスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースなどが代表的な人工甘味料です。甘味が非常に強く、体内で消化吸収されないためカロリーとならず、ダイエットなどに用いられます。
○糖アルコール
糖質にある「アルデヒド基」に、水素をくっつけるとアルコールができます。これが糖アルコールです。こうすることによって甘味が発生し、消化吸収が悪くなると同時にカロリーとしては少なくなるため、甘味料として使用されます。
何とかトール、という名前の甘味料は糖アルコールだと考えてください。
糖アルコールは天然に大量に存在し、キシリトールはイチゴやキノコ、ソルビトールはリンゴやナシ、プルーン、マンニトールは昆布、エリスリトールはサクラソウの根や藻類に天然に含まれます。また脂肪の一部であるグリセリン(グリセロール)も糖アルコールです。
何とかトール、という名前の甘味料は糖アルコールだと考えてください。
糖アルコールは天然に大量に存在し、キシリトールはイチゴやキノコ、ソルビトールはリンゴやナシ、プルーン、マンニトールは昆布、エリスリトールはサクラソウの根や藻類に天然に含まれます。また脂肪の一部であるグリセリン(グリセロール)も糖アルコールです。
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