アミノ酸とは ~必須、非必須、条件下必須アミノ酸~
掲載日:2018.09.27
CHONSによって、アミノ酸がつくられると前述しました。
アミノ酸とは、1個の炭素原子(c)にアミノ基-NH2)とカルボシキル基(-COOH)が結合したものです。
そしてアミノ酸には「L-アミノ酸」と「D-アミノ酸」があります。この二つは光学異性体といって、ちょうど鏡像関係(鏡に映すと同一になる)の構造をしているのですが、生体において使われるのは「L-アミノ酸」だけです。
しかし例外もあって、Dアスパラギン酸やDセリンなども体内には存在します。それぞれのアミノ酸について、詳しくはまとめて後述します。
アミノ酸とは、1個の炭素原子(c)にアミノ基-NH2)とカルボシキル基(-COOH)が結合したものです。
そしてアミノ酸には「L-アミノ酸」と「D-アミノ酸」があります。この二つは光学異性体といって、ちょうど鏡像関係(鏡に映すと同一になる)の構造をしているのですが、生体において使われるのは「L-アミノ酸」だけです。
しかし例外もあって、Dアスパラギン酸やDセリンなども体内には存在します。それぞれのアミノ酸について、詳しくはまとめて後述します。
カラダをつくるアミノ酸
ヒトの筋肉や骨、内臓、皮膚などのタンパク質をつくっているアミノ酸。これには全部で20種類があります。しかし、その20種類のアミノ酸を全部摂取する必要はありません。私たちの身体は、自分でアミノ酸を作り出すことができるのです。
しかし、作り出すことのできないアミノ酸もあります。この作り出すことのできないアミノ酸を、食事など外部から摂らなければならないということで、特に「必須アミノ酸」と呼びます。次に必須アミノ酸のリストを挙げましょう。
しかし、作り出すことのできないアミノ酸もあります。この作り出すことのできないアミノ酸を、食事など外部から摂らなければならないということで、特に「必須アミノ酸」と呼びます。次に必須アミノ酸のリストを挙げましょう。
必須アミノ酸のリスト
・トリプトファン
・ロイシン
・リジン
・バリン
・スレオニン
・フェニルアラニン
・メチオニン
・イソロイシン
・ヒスチジン
以上の9つが必須アミノ酸です。覚えるときは、「風呂場イス独り占め」と。
フ→フェニルアラニン
ロ→ロイシン
バ→バリン
イ→イソロイシン
ス→スレオニン
ヒ→ヒスチジン
ト→トリプトファン
リジ→リジン
メ→メチオニン
さて必須ではない他のアミノ酸(非必須アミノ酸)は食事で摂らなくても作り出せるわけですから、特に食事やサプリメントで気を使うべきなのは、「いかに必須アミノ酸を摂るか」ということになります。
また特殊な条件のもとにおいて必要となる、「条件下必須アミノ酸」というものもあります。その代表的なものがグルタミンで、トレーニングをはじめとした強力なストレスに曝されると、必要量が激増します。
・ロイシン
・リジン
・バリン
・スレオニン
・フェニルアラニン
・メチオニン
・イソロイシン
・ヒスチジン
以上の9つが必須アミノ酸です。覚えるときは、「風呂場イス独り占め」と。
フ→フェニルアラニン
ロ→ロイシン
バ→バリン
イ→イソロイシン
ス→スレオニン
ヒ→ヒスチジン
ト→トリプトファン
リジ→リジン
メ→メチオニン
さて必須ではない他のアミノ酸(非必須アミノ酸)は食事で摂らなくても作り出せるわけですから、特に食事やサプリメントで気を使うべきなのは、「いかに必須アミノ酸を摂るか」ということになります。
また特殊な条件のもとにおいて必要となる、「条件下必須アミノ酸」というものもあります。その代表的なものがグルタミンで、トレーニングをはじめとした強力なストレスに曝されると、必要量が激増します。
身体をつくらないアミノ酸
アミノ酸はカラダの構成物質になるというのが主な働きですが、他の働きを持っているアミノ酸もあります。その一つがカルニチン。
これはCPTという酵素の材料となり、脂肪酸をミトコンドリアに運び込んでエネルギーにするときに使われます。またドリンク剤に配合されているので有名な「タウリン」も、この仲間です。
タウリンは抑制性の神経伝達物質として働き、肝臓の保護作用や回復促進作用をもたらしてくれます。これも詳しくは後述します。
これはCPTという酵素の材料となり、脂肪酸をミトコンドリアに運び込んでエネルギーにするときに使われます。またドリンク剤に配合されているので有名な「タウリン」も、この仲間です。
タウリンは抑制性の神経伝達物質として働き、肝臓の保護作用や回復促進作用をもたらしてくれます。これも詳しくは後述します。
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