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無性にコレが食べたい!食物渇望を倒す戦略②

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掲載日:2021.11.05
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フィジークオンラインをご覧の皆様、三橋忠です。(加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院院長、ファイン・ラボフィットパーソナルトレーナー・横浜医療専門学校非常勤講師)

今回のテーマは、前回に続き、「無性にコレが食べたい!食物渇望を倒す戦略②」です。
前回:無性にコレが食べたい!食物渇望を倒す戦略①

前回の続きになりますが、お腹がいっぱいでカロリーが足りているのに特定の食品を無性に食べたい!と食欲がコントロールできていない時は「栄養不足の食物渇望」になっています。不足している栄養素を知り、摂り、食物渇望を制御しましょう!

①無性にコーヒーが飲みたい

無性にコーヒーが飲みたい!カフェイン中毒を除いて、無性にコーヒーを飲みたくなる人は、鉄分が不足しているの可能性があります。
鉄分が不足すると、血液の働きも鈍るので疲れやすい身体になり、身体はカフェインの力で自律神経の交感神経を働かせようとコーヒーを欲します。
ところがコーヒーに含まれるタンニンは、鉄分の吸収を阻害するので貧血が悪化します。貧血気味の人には食事の前後に飲むのは控えた方がいいです。
代替の飲料としてコーヒーに比べてタンニンが少ない番茶やほうじ茶や玄米茶などを摂る事をお勧めします。
そして食品としては鉄分豊富なレバーや牛モモ肉が最高です。

②無性に炭酸飲料が飲みたい

無性に炭酸飲料が飲みたい!ときはカルシウム不足の可能性があります。
カルシウムとリンは血液中でバランスを保っていますが、甘い炭酸飲料含まれるリン酸塩は、骨からカルシウムを濾し取り、カルシウムを吸収することで、もっと炭酸飲料が欲しくなるという悪循環に陥ります。また炭酸飲料の飲み過ぎで本来取るべき乳製品などを疎かにしてしまう事もカルシウム不足に繋がります。
リン酸塩を含む炭酸飲料の飲みすぎに注意して、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、豆腐、ブロッコリーやゴマでカルシウムを補ってあげましょう。

③無性に油っこいものが食べたい

無性に油っこい物が食べたい!フライドポテトや高カロリーなジャンクフードが食べたいときは、カリウムが不足しています。
身体が油を欲しているのは、身体の排せつ機能が弱まっているサインです。その状態では身体に水分をため込んでしまいやすく、高カロリーな脂肪が必要だと感じる悪循環になっています。
バナナ、さつま芋、ブロッコリー、アボカドなどのカリウム豊富な野菜や納豆などを積極的に摂りましょう。

④無性にパンが食べたい

無性にパンが食べたい!そんな時は窒素が不足している可能性があります。
窒素というとイメージが湧かないと思いますが、窒素を摂るにはタンパク質が必要です。
ちなみにタンパク質を構成する成分は、C炭素、H水、O酸素、N窒素、S硫黄です。パンなどの炭水化物は、C炭素、H水 、O酸素です。

タンパク質=CHONS
炭水化物=COH

比較してもN窒素、S硫黄が不足しているので、いくらパンなどの炭水化物を摂っても窒素が補えません。高タンパク質、低脂肪の食品を選んで摂りましょう。

⑤無性に辛い物が食べたい

無性に辛い物が食べたい!という時はGABAが不足している可能性があります。
特に辛い物が食べたいという時は、なんらかのストレスに晒されていて、「強い刺激で不快感を打ち消そう」と手っ取り早く味覚の辛みを求めます。辛みを感じるとアドレナリンが出ます。
アドレナリンはGABAとは逆の興奮性伝達物質で、GABAは抑制性伝達物質です。ですので、辛い物を食べると逆に、精神のアクセルを踏みすぎて興奮してしまうので、精神のブレーキが働くように、GABAの合成を促すには、タンパク質摂り、その中でも必須アミノ酸のメチオニン!鶏肉やマグロ、ビタミンB6はニンニクなどを摂ると良いです。他には、トマト、カボチャ、バナナ、発酵食品などを摂って腸内環境を良くするといいです。
辛い物ばかりではダメです!

まとめ

いかがでしたか皆さん、無性にコレが食べたい食物渇望を倒す戦略。衝動に任せて余計なカロリーを摂らない為に身体に必要な栄養素を摂って、余計なカロリーを食べ過ぎないようにしてくださいね。
無性にプロテインが飲みたい!無性にプロテインが飲みたい!そんな時はプロテイン!って最後の食物渇望は合ってるんかい!w栄養素的には合ってますからね。でもプロテインが飲みた過ぎる禁断症状は行き過ぎですので、「プロテインは飲んでもプロテインに飲まれてはならぬ!」(^^)

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  • 三橋 忠
    加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院 代表
    ファイン・ラボフィット パーソナルトレーナー
    大手スポーツクラブのチーフトレーナー・責任者を経験した後、パーソナルトレーニングスタジオ店長として4年間勤務し、整形外科・接骨院でもキャリアを積み、2011年に加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院を開業。パーソナルトレーニングで年間3500 セッションの指導を行う。

    <資格>
    ・厚生労働大臣認定柔道整復師
    ・加圧スペシャルインストラクター
    ・米国認定ストレングス&コンディショントレーナー(NESTA-PFT)
    ・キネシオテーピングトレーナー

    <競技実績>
    2008年ボディビルMr茨城 準優勝
    2008年ボディビルMr茨城70kg以下級 準優勝
    2009年ボディビルMr茨城70kg以下級 優勝