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マッチョになるのは必然だった!?@ハカセ

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掲載日:2015.11.16


マッチョ29のウンチク&インテリ担当、ハカセこと菅原です。

今回は「マッチョになる前の自分」とのことで。
というか今の時点で誰に対しても堂々と「マッチョ」と名乗れるかというと自分としてはまだ自信がないところがあるんですが、まあ筋トレしていない大抵の人からしたらマッチョだと思うので、筋トレをはじめる前の自分について書きます。

筋トレをはじめる前の自分はというと、今筋肉に夢中になっているので正直それ関連の思い出しか頭に浮かんでこないのですが、中肉中背の普通の体型でした。

しかしながら、筋肉に対する興味や肉体的な強さに対する憧れといったものは、わずかですが、非常に小さいときからあったように思えます。

まず、僕は母が医者だったので家にカラーでわかりやすい図説の解剖学の本がおいてあって、それを物心ついたくらいからペラペラ読んでました。

また、ルネサンス美術やギリシャ彫刻の写真集がありそれらを幼いころから目にしていたので、人間の肉体に対して興味があったように思います。子供用のギリシャ神話の絵本の挿絵で神様の腹筋が割れてるのかっこいいなと思っていたのを覚えてます。

小学校に入ったくらいのときに覚えているのはテレビで北斗の拳のおそらく最後の最後くらいの再放送が見れたこと、そしてドラゴンボールと幽遊白書がはやっていたことです。北斗の拳、ドラゴンボール、そして戸愚呂(弟)、この三つが小学生に与えた 影響は大きかったと言わざるをえません。肉体的な強さに憧れるようになったのは確実にこれらの影響だと思います。




さらに、父が絵を趣味にしてた人でして、An Atlas Of Anatomy For Artists(芸術家のための解剖図)という、おそらく絵を書く人にはそこそこ有名なロングセラーの本があって、それも小中とちょくちょく見てました。

この本は単なる筋骨格の解剖図だけでなく、ダヴィンチのデッサンとか筋骨隆々とした人の実写のポーズ集とかが豊富にのっていて、それを見て造形的に美しいと感じていました。

ちなみにその写真の人物こそが「ボディビルの父」ユージン・サンドウその人であると知ったのは大学に入ってしばらくした後です。この本は今でも持ってます。

他には世界史資料集という写真のたくさんのってる参考書があって「ラオコーン像」に美的な魅力を感じていました。


はい、ここまでで小学生です。読み飛ばした? 正解。


中学生の時は歴史が好きだったんですが、特に「蛮族」や「戦士」に興味があった気がします。半裸でマッチョな戦う人たち。ギリシャの重装歩兵とかケルト人とか。あとヴァイキングとか縄文人。

で、この時点までは肉体的には筋トレしていないので普通です。

身体活動の話をすれば、小学校低学年の時は忍者になりたかったので崖を足だけで駆け上がろうとしたりしてました。みんなと競って腕立てや腹筋やったりとかした記憶もありますが続くものではなく、筋トレとはいえませんでした。

高学年〜中学でボルダリングやって多少力と筋肉はついた気がします。クライミングの、握力が疲れて追い込まれて壁から落ちそうだけどがんばる、みたいなギリギリ感は好きでした。

なぜボルダリングかというと、僕はずっと「強さ」に憧れがあったんですが、格闘技をやる機会はなく、他のスポーツ、例えばサッカーとかは、なんか強そうに感じなかったんですよね。学校の先生が登山家で校内に壁を作ったりしていて、『クライマー列伝』という漫画の影響もあってか、登山や登攀にある種の「強さ」を感じてました。

さて、転機が訪れたのは、中学を卒業してイギリスの高校に入学したとき。そこで初めて「ジム」というものに出会います。

本格的なフリーウェイトではなくマシンと短いバーベルだけであったものの、何の抵抗もなく筋トレを開始しました。「これがやってみたかったんだ」と言わんばかりに。




高校ではせっかくイギリスきたんだし強そうだからラグビーしようってことでラグビーもはじめたんですが、けっこう力任せでもやれちゃう部分があるのと人を吹っ飛ばせるのが楽しいので性に合ってた気がします。

そんなこんなで筋トレとラグビーはじめてフィジカルの信奉者だったわけですが、学校終わるころには筋トレをメインにしようという思いが非常に強くなります。




小さいころから育まれた美的な好みはもちろんですが、筋トレの楽しさもあいまって、筋肉があることがどんどん好ましい、美しいと思うようになったのです。

高校時代はじめて「ファルネーゼのヘラクレス」を見たときの衝撃は忘れられません。「こういう風になりたい!」という 強い憧れを感じました。

このころに筋トレの雑誌や本を買って読むようになりました。
初めてトレーニング雑誌をレジにもっていったときは緊張したのを覚えています。

で、高校が終わって大学に入るかと思いきや、志望校に入れず一浪します。
ここで半年ほどトレーニングを離れる期間があります。
そのときの写真がこちらです。

(左)浪人生時代 / (右)大学入学後、ミスター早稲田に輝く


最終的には浪人中トレーニングできるジムをみつけ、はじめてフリーウェイトに触れます。
その後は大学に入って床引きデッドリフトができる環境を手にいれ、今に至ります。

筋トレをはじめる前の話なのに筋肉のことしか話してませんね。すみません。笑
しかし、今あらためて振り返ると、僕が筋トレをしているのは必然であった気がします。
 
  • 菅原 辰馬(すがわら たつま/ハカセ)
    身長:181cm
    体重:83kg

    <経歴>
    ・2011年 ミスター早稲田 優勝
    ・ベストボディジャパン初代ファイナリスト
    ・2014年 マッスルマニアフィジークアジア大会 準優勝
    ・2015年 JBBFフィジークアジア選考会 176cm超級 3位
    ・2015年 JBBFフィジーク全日本大会 176cm超級 4位

  • マッチョ29
    禁煙、禁酒、非暴力、吸引(酸素)、飲蛋(プロテイン)、壊筋(筋細胞の破壊) 以上マッチョ6原則を原則とした、世界で最も「キレている」 エンターテインメントグループ。

    >> マッチョ29とは...

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