トレーニング強度が上がると痛みが出る部位③
掲載日:2018.06.01
フィジークオンラインをご覧の皆様、三橋忠です。(加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院院長、ファイン・ラボフィットパーソナルトレーナー・横浜医療専門学校非常勤講師)
前回は「トレーニング強度が上がると痛みが出る部位②」として、「プレス系の各レンジを踏まえた強化種目の選択」を中心に説明しました。
前回は「トレーニング強度が上がると痛みが出る部位②」として、「プレス系の各レンジを踏まえた強化種目の選択」を中心に説明しました。
今回はその続きでその③「オーバーユースから来る筋肉の拘縮」について説明致します。
①オーバーユースの兆候と自覚
治療院で「筋肉の使い過ぎですね。休みましょう!」と言われても、日にちの迫ったコンテストの為に、痛みの中できる範囲のトレーニングをしなければならないトレーニーの複雑な心中は、私も現役の時は憂鬱でした(^^;)。
筋肉は過度の負荷がかかると、痛みが起こる前に筋肉の「拘縮」が起こります。筋肉の痛みや張りが数日で抜ける筋肉痛と違い、拘縮はしつこいと1週間経っても抜けません。この拘縮に早い段階で気がつくと怪我を回避できます。(拘縮は、筋肉拘縮・関節拘縮と分類され、長期臥床の拘縮など様々な状態がありますが、今回は運動負荷を掛けすぎた筋肉拘縮についてです。)
筋肉は過度の負荷がかかると、痛みが起こる前に筋肉の「拘縮」が起こります。筋肉の痛みや張りが数日で抜ける筋肉痛と違い、拘縮はしつこいと1週間経っても抜けません。この拘縮に早い段階で気がつくと怪我を回避できます。(拘縮は、筋肉拘縮・関節拘縮と分類され、長期臥床の拘縮など様々な状態がありますが、今回は運動負荷を掛けすぎた筋肉拘縮についてです。)
②拘縮による筋肉の痛みの原因
拘縮により筋肉は硬くなると、若干太くなります。そして短いまま伸びないという特徴があります。それが原因となって痛みが下記の①②③で起きます。
①拘縮で太くなった筋肉が血管を圧迫
筋肉が過剰な刺激により拘縮し、太く硬くなると、その間にある血管を圧迫します。
②シンプルに血流が悪くなる
血管が圧迫され、血流が悪くなります。所謂「疲れが抜けない」体感があります。
③痛み物質の「ブラジキニン」が生成される
血流不良になると身体は酸素不足を起こします。それを解消するために血流を良くする「ブラジキニン」が生成されます。このブラジキニンが痛み物質でもあるので、神経のブラジキニンをキャッチするセンサーがブラジキニンをキャッチし、それが脳へと伝えられることによって痛みを感じます。
①拘縮で太くなった筋肉が血管を圧迫
筋肉が過剰な刺激により拘縮し、太く硬くなると、その間にある血管を圧迫します。
②シンプルに血流が悪くなる
血管が圧迫され、血流が悪くなります。所謂「疲れが抜けない」体感があります。
③痛み物質の「ブラジキニン」が生成される
血流不良になると身体は酸素不足を起こします。それを解消するために血流を良くする「ブラジキニン」が生成されます。このブラジキニンが痛み物質でもあるので、神経のブラジキニンをキャッチするセンサーがブラジキニンをキャッチし、それが脳へと伝えられることによって痛みを感じます。
③拘縮の原因
拘縮は様々な理由によって引き起こされます。トレーニング以外も含めて下記の時に起きます。
1.筋肉が対応できないほど負荷をかける、または圧迫する
2.筋肉が弱っている状態でさらに負荷をかける
3.座ってばかりの生活習慣
4.同じ態勢を長時間とる
5.急激なストレッチ
6.風邪
7.悪い食生活
8.十分な量の水を飲んでいない
9.ストレスや不安
1、2はトレーニング中に起こることなので、気がつきやすいです。日頃の姿勢や生活習慣などは、自身では気ずきにくいので、パーソナルトレーナーや治療家に定期的に診てもらうことを勧めます。
また風邪を引きそうな兆候として、脊柱起立筋などの背部の筋群がしつこく硬くなるので、ストレッチポールなどに乗って、日頃の柔軟性と比較すると目安になりやすいです。
1.筋肉が対応できないほど負荷をかける、または圧迫する
2.筋肉が弱っている状態でさらに負荷をかける
3.座ってばかりの生活習慣
4.同じ態勢を長時間とる
5.急激なストレッチ
6.風邪
7.悪い食生活
8.十分な量の水を飲んでいない
9.ストレスや不安
1、2はトレーニング中に起こることなので、気がつきやすいです。日頃の姿勢や生活習慣などは、自身では気ずきにくいので、パーソナルトレーナーや治療家に定期的に診てもらうことを勧めます。
また風邪を引きそうな兆候として、脊柱起立筋などの背部の筋群がしつこく硬くなるので、ストレッチポールなどに乗って、日頃の柔軟性と比較すると目安になりやすいです。
④拘縮の程度
軽度の拘縮ですと、軽い有酸素運動をしたり、お風呂に入ったりして、血流が良くなると一時的に酸欠が解消されて、ブラジキニンの生成が抑えられます。寝ても取れない疲れは、 日頃からアクティブレストを心掛けてください。
しかし、重度の拘縮になると、アクティブレストをしても筋肉の拘縮そのものは柔らかくなっていないので、しばらく経つと血流の悪い状態に戻り、再びブラジキニンの生成が行われ始めます。ここまでの拘縮は慢性化しているので、患部と向き合って治療した方がいいです。
しかし、重度の拘縮になると、アクティブレストをしても筋肉の拘縮そのものは柔らかくなっていないので、しばらく経つと血流の悪い状態に戻り、再びブラジキニンの生成が行われ始めます。ここまでの拘縮は慢性化しているので、患部と向き合って治療した方がいいです。
まとめ
今回は、「トレーニング強度が上がると痛みが出る部位③」として、「オーバーユースから来る筋肉の拘縮」について説明致しました。
痛くなる前の拘縮に気ずき、回復に向けて早期対応することが、症状を悪化させない取り組みなので、ウォーミングアップや日々の身体の変化にもアンテナを張ってみてください。
次回は具体的な治療の仕方などを細かくお伝えします。(^^)
痛くなる前の拘縮に気ずき、回復に向けて早期対応することが、症状を悪化させない取り組みなので、ウォーミングアップや日々の身体の変化にもアンテナを張ってみてください。
次回は具体的な治療の仕方などを細かくお伝えします。(^^)
-
-
三橋 忠
加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院 代表
ファイン・ラボフィット パーソナルトレーナー
大手スポーツクラブのチーフトレーナー・責任者を経験した後、パーソナルトレーニングスタジオ店長として4年間勤務し、整形外科・接骨院でもキャリアを積み、2011年に加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院を開業。パーソナルトレーニングで年間3500 セッションの指導を行う。
<資格>
・厚生労働大臣認定柔道整復師
・加圧スペシャルインストラクター
・米国認定ストレングス&コンディショントレーナー(NESTA-PFT)
・キネシオテーピングトレーナー
<競技実績>
2008年ボディビルMr茨城 準優勝
2008年ボディビルMr茨城70kg以下級 準優勝
2009年ボディビルMr茨城70kg以下級 優勝