トレーニング強度が上がると痛みが出る部位④
掲載日:2018.06.27
ファイン・ラボでの超音波治療
フィジークオンラインをご覧の皆様、三橋忠です。(加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院院長、ファイン・ラボフィットパーソナルトレーナー・横浜医療専門学校非常勤講師)
前回は「トレーニング強度が上がると痛みが出る部位③」として、「オーバーユースから来る筋肉の拘縮」を中心に説明しました。
前回は「トレーニング強度が上がると痛みが出る部位③」として、「オーバーユースから来る筋肉の拘縮」を中心に説明しました。
今回はその続きでその④「具体的な拘縮の治療」について説明致します。
具体的な拘縮の治療
①超音波治療
(1)超音波療法も温熱療法に区分される事が多いのですが、超音波は音波によって組織に振動刺激を与えます。
温熱による血流の改善はもちろんのこと、振動という物理的な刺激を直接加えることにより拘縮した組織を柔らかくします。絡みついたコラーゲンの線維を振動の力でほぐすようなイメージです。温めるだけの温熱療法より振動という物理的な力が及ぶ分、拘縮組織に与えられる影響は大きいです。
(1)超音波療法も温熱療法に区分される事が多いのですが、超音波は音波によって組織に振動刺激を与えます。
温熱による血流の改善はもちろんのこと、振動という物理的な刺激を直接加えることにより拘縮した組織を柔らかくします。絡みついたコラーゲンの線維を振動の力でほぐすようなイメージです。温めるだけの温熱療法より振動という物理的な力が及ぶ分、拘縮組織に与えられる影響は大きいです。
(2)超音波が生体に及ぼす生理作用
①血管拡張効果=温熱作用による血行促進
②鎮痛効果=知覚神経(伝達速度・鎮痛閾値)への作用
③筋緊張緩和効果=ミクロマッサージと温熱作用
④治癒促進効果=細胞膜の透過性増大作用と温熱作用による新陳代謝の促進
①血管拡張効果=温熱作用による血行促進
②鎮痛効果=知覚神経(伝達速度・鎮痛閾値)への作用
③筋緊張緩和効果=ミクロマッサージと温熱作用
④治癒促進効果=細胞膜の透過性増大作用と温熱作用による新陳代謝の促進
②姿勢やフォームの改善
疲労や使い過ぎなどで起きる拘縮や痛みに関しては、身体の一部分に負担がかかりすぎていることが原因といえます。
例えば、姿勢(猫背や腰を剃った姿勢など)や動作(歩行、トレーニングフォーム、ランニングフォーム、投球フォーム)の不良が原因となっていることが多々あります。
筋力強化や柔軟性向上、フォームの指導などを行うことで、原因となる姿勢や動作を改善し、負担のかからない身体づくりを行います。そうすることで、再発予防や慢性痛になることを防ぎます。
疲労や使い過ぎなどで起きる拘縮や痛みに関しては、身体の一部分に負担がかかりすぎていることが原因といえます。
例えば、姿勢(猫背や腰を剃った姿勢など)や動作(歩行、トレーニングフォーム、ランニングフォーム、投球フォーム)の不良が原因となっていることが多々あります。
筋力強化や柔軟性向上、フォームの指導などを行うことで、原因となる姿勢や動作を改善し、負担のかからない身体づくりを行います。そうすることで、再発予防や慢性痛になることを防ぎます。
③加圧トレーニング
加圧トレーニングは拘縮部位の血流が改善され、身体全体の血行が良くなり回復を早めます。
また加圧トレーニング後に、「マイオカイン」という痛みを軽減するホルモンが大量に出ます。
そのマイオカインは①筋肉を作る ②骨を作る ③抗炎症 ④免疫力を上げる ⑤脂肪を減らす、という働きもあり大変有益な効果が期待できます。
加圧トレーニングは拘縮部位の血流が改善され、身体全体の血行が良くなり回復を早めます。
また加圧トレーニング後に、「マイオカイン」という痛みを軽減するホルモンが大量に出ます。
そのマイオカインは①筋肉を作る ②骨を作る ③抗炎症 ④免疫力を上げる ⑤脂肪を減らす、という働きもあり大変有益な効果が期待できます。
④深層筋への強刺激マッサージ
アスリートなどの筋肉が強い人に対しては、深層筋への強刺激マッサージも有効です。脊柱起立筋、大腿部、臀部などの深部が解れると、癖になってた筋バランスも整い、大きく血流が改善されて拘縮も緩和します。
※翌日の過度の揉み返しや、筋肉損傷がある場合は症状を悪化させる可能性があるので、習熟した治療家にお願いしてください。
アスリートなどの筋肉が強い人に対しては、深層筋への強刺激マッサージも有効です。脊柱起立筋、大腿部、臀部などの深部が解れると、癖になってた筋バランスも整い、大きく血流が改善されて拘縮も緩和します。
※翌日の過度の揉み返しや、筋肉損傷がある場合は症状を悪化させる可能性があるので、習熟した治療家にお願いしてください。
⑤脳への拘縮に対する認識の改善
(1)これは症状が慢性化している場合に、「脳が痛みや張りを気にし過ぎることによって拘縮が起こってしまう」という、負のスパイラルに陥っている可能性があります。患部の理学療法検査をしても問題が無い場合、症状を自分自身で作り出してしまってる可能性があります。
(2)脳は過剰なストレスを受けると→前頭前野の機能が著しく低下→体性感覚野(関節や筋肉の痛みの認識)、小脳(仕草動きのコントロール)が過剰活動する→無意識に患部を摩ったりする→痛みを気にしてしまう。
(3)この認識を直す方法
ストレスを無くす為に心から楽しいと思う事をして、前頭前野を活性化する。トレーニングできない場合は、他の趣味や楽しい事に没頭しましょう!
今回は長くなるので割愛しますが、そういった問題も現場ではあります。
(1)これは症状が慢性化している場合に、「脳が痛みや張りを気にし過ぎることによって拘縮が起こってしまう」という、負のスパイラルに陥っている可能性があります。患部の理学療法検査をしても問題が無い場合、症状を自分自身で作り出してしまってる可能性があります。
(2)脳は過剰なストレスを受けると→前頭前野の機能が著しく低下→体性感覚野(関節や筋肉の痛みの認識)、小脳(仕草動きのコントロール)が過剰活動する→無意識に患部を摩ったりする→痛みを気にしてしまう。
(3)この認識を直す方法
ストレスを無くす為に心から楽しいと思う事をして、前頭前野を活性化する。トレーニングできない場合は、他の趣味や楽しい事に没頭しましょう!
今回は長くなるので割愛しますが、そういった問題も現場ではあります。
まとめ
トレーニングによって運動能力が上がると、それだけ強度&仕事量も多くなるので、筋肉、関節への負担も大きくなります。
怪我や不調に対する様々なアプローチを知っておくと、早い段階で改善ができ、大きく悪化するのを防ぐことができます。
パーソナルトレーナーや治療家に、客観的に身体を診てもらうと新たな発見があると思います(^-^)
怪我や不調に対する様々なアプローチを知っておくと、早い段階で改善ができ、大きく悪化するのを防ぐことができます。
パーソナルトレーナーや治療家に、客観的に身体を診てもらうと新たな発見があると思います(^-^)
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三橋 忠
加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院 代表
ファイン・ラボフィット パーソナルトレーナー
大手スポーツクラブのチーフトレーナー・責任者を経験した後、パーソナルトレーニングスタジオ店長として4年間勤務し、整形外科・接骨院でもキャリアを積み、2011年に加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院を開業。パーソナルトレーニングで年間3500 セッションの指導を行う。
<資格>
・厚生労働大臣認定柔道整復師
・加圧スペシャルインストラクター
・米国認定ストレングス&コンディショントレーナー(NESTA-PFT)
・キネシオテーピングトレーナー
<競技実績>
2008年ボディビルMr茨城 準優勝
2008年ボディビルMr茨城70kg以下級 準優勝
2009年ボディビルMr茨城70kg以下級 優勝