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2015年春劇場公開予定「迷宮カフェ」/角田信朗氏がボディビルダーの役作りで減量に挑戦

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掲載日:2015.06.05


山奥のカフェ
主人公マリコがひっそりと営むその店で
自殺志願者がバラの花を一輪持ち「季節のメニュー」をオーダーすると
簡単に自殺出来る劇薬のカプセルを受け取る事が出来る

条件は、骨髄バンクにドナー登録し適合車が見つかって
骨髄提供出来た時に初めてそのカプセルを使っても良いという契約を交わし
適合者が見つかるまでの間その山奥で共同生活を送るというもの

容姿が理由で婚約者に逃げられた若い女性
無差別殺人事件を起こして逃走を続ける
若き天才スナイパー(難易度の高い株式投資家)
家族を捨て仕事を捨て自分の筋肉を追求していくことの限界に直面した弱気なボディビルダー

そして
訪ねたきり失踪してしまう客の多いこの店を極秘に取材する雑誌記者

人生に失望し自殺しようとしていた「常連客」は
やがて適合者が見つかり骨髄を提供し患者が生還する事で
命の意味に気付き、新しい人生を決意していく


角田 信朗出演
「迷宮カフェ」
2015年春、劇場公開予定
※これは骨髄バンクを目的とした映画である


自殺志願を持つ弱気なボディビルダー・ナルシス松浦(角田)が日本を代表するボディビルダー達と共にステージ上で死力を尽くして行ったポーズダウンの回想シーン



自分との戦い・・・煩悩、欲望との戦い。




自殺志願を持つボディビルダーという自らの役どころを聞いた瞬間、ボディビルコンテストで競い合うシーンをイメージしたという角田氏は、この日の撮影のためだけに2週間で6kgもの減量を果たした。格闘技の世界では正道会館最高師範、そして芸能の世界でも一流のエンターティナーとしって君臨する角田氏がボディビルダーをしてステージに立ってみたいという純粋な夢を映画の中で実現させた。

撮影ではJBBF所属のトップクラスのボディビルダー5名とともにステージに降り立った。舞台裏でのパンプアップ、ステージ上でのポーズダウン、それはまさにガチンコ勝負。


減量に取り組んで初めて分かったこと




今回の映画の役作りで初めて本格的な減量に挑みました。二週間で6kg落としたんですが、普段から脂ものをカットしてある程度節制している僕の減量は必然的に全体のカロリーの削減と脂質・炭水化物をカットするという、やり方を間違うと非常に危険な減量を敢行することになったわけですが、最初の4kgくらいはわりと楽に落ちるのにうっすら残った最後の薄皮一枚の死亡を落とすのがこんなに大変な事だとは思いませんでした。

スッと落ちてるうちは「減量というのはね」なんて偉そうに言ってんですが、そこから先へ行くのに、いつも基本食べて飲んでしてるのを一日や二日なら我慢出来ても三日目、四日目あたりからイライラしだして二週目に入ると、普段からあれだけ高めの血糖値を気にしている僕が低血糖で倒れそうになって、そこから段々、精神と肉体のバランスが崩れだして、お腹空いてイライラするわ、力は入らないわ、体重は4kgダウンからピクリとも動かず、頭では少し糖質も戻して再稼働と考えてもそれがまた脂肪に変わっておへそのまわりにまとわりつきそうな強迫観念に駆られて、これでもかこれでもかとエネルギーを入れずに朝昼夜問わず走って歩いて低血糖でフラフラ(苦笑)。

なのにジャングルジムに行くと目の前に巨大な重量がセッティングされてそこで妥協していたら厳しくビルドアップされた肉体は完成しないわけですからこう色んな葛藤に直面しているとメンタルコントロールが出来なくなってスクワットやりながらぼろぼろ涙が出たりするんですね。

脂肪燃焼の為に井岡ジムへボクシング練習に行ってもだんだん意識が朦朧としてきて、あぁ、ここで倒れて迷惑かけちゃいけないなぁ・・・とか、宮崎亮選手が減量に苦しむ気持ちが初めて実体験として理解できました。

ボクサーもそうだし、映画≪あしたのジョー≫で力石徹を演じた俳優の伊勢谷友介君が驚愕の減量に取り組んだプロ意識もそうだし、まだまだ僕の知らない道の領域があることを痛感しました。




未だに世間ではボディビルというと好奇のメガネで見られることも多いですが、僕は今回スクリーンの中ではあれど、ボディビルダーとしての減量に初めて取り組んで、最後は水分や塩分までコントロールしてあの驚愕のコンディションを作り上げるボディビルダーのストイックな世界観を初めて垣間見ました。 まさに自分との戦い。煩悩、欲望との戦い。

何ヵ月もかけてコンディションを作っていく彼らに対し、たった二週間でどうにかなるわけではないのですが、それでもこの年齢で普段から節制しているからこそ作れる最大限のコンディションで撮影に臨みます。

今日、夕食を終え台本を読み込んだあと深夜の大阪城公園を脂肪燃焼のウォーキングしながら色んな想いが去来して涙が止まらないんだなぁ・・・。

昔はすぐに人前で泣くヤツは信用できないとか言われましたが(笑)、今は自分の中の弱さに正面から向き合って誰もいないところで悔し涙や達成感の涙をひっそり流すようになりました。

さぁ、明日もヘビーデューディー・トレーニングからのスタートです。

※角田信朗オフィシャルブログ「ウェルエイジング日記」より抜粋


  • 角田 信朗(かくだ・のぶあき)
    誕生日 : 1961年4月11日
    出身地 : 大阪府堺市
    肩書 : 正道会館空手・最高師範、K-1 競技統括プロデューサー、日本ハイインテンシティトレーニング協会最高顧問
    資格 : 関西外国語大学英米語学科卒業、英語教員免許取得(中学1級、高校2級)、ギネスブック認定バット折り世界記録保持者
    サイズ : 身長174cm 体重90kg B128cm W95cm H105cm S27cm

フィットネス&ボディメイク情報誌
[ PHYSIQUE MAGAZINE 002 ]

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