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フィットネス大国・韓国の事情とは?

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掲載日:2016.12.29
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今回は、韓国のフィットネス事情や韓国独自の競技を含めたフィットネス文化について紹介します!また、私の義母であり韓国でフィットネス選手として活躍している「Karis Jin」さんに、大会での体験や自身のフィットネス体験に関してインタビューしてきました!

フィットネス大国・韓国

韓国はフィットネス大国として知られています。私は夫が韓国系ニュージーランド人ということもあって、今に至るまで韓国にある夫の実家に長期滞在することが何度もありましたが、行くたびに韓国人のフィットネスに対する意識の高さを実感します。

街中にはトレーニングジムが多く、ワンブロックごとにあるように感じる程です。パーソナルジムのような小さいものから、施設利用の登録をしてから使う大きなものまで、様々です。

一般的な街中でもトレーニングマシンを見かけることがあります。公共のフリースペースや公園内、または住民が暮らすマンションの施設のひとつとして、みんなが無料で使えるトレーニングマシンが置いてあります。
今回は山登りに行く途中に、公共のトレーニングマシンを見つけました!

今回は山登りに行く途中に、公共のトレーニングマシンを見つけました!

有酸素マシン、レッグプレスマシン、そして体重の重さを持ち上げるように作られているチェストプレスマシンなど親しみのあるマシンに加え、足や手を様々な角度で揺らしたり伸ばしたりするストレッチのためのマシンなど。最初に普通の公園でトレーニングマシンを見たときは、驚きました。このようなトレーニングマシンは子供からお年寄りまで幅広く使われていて、今の寒い時期でも進んで体を温めに来るおじいちゃんおばあちゃん達が沢山いらっしゃるんです!
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それぞれのトレーニングマシンには、使い方や効果などに関する詳しい説明文が表示されていて初心者でも安全に使えるように配慮されていると同時に、四十肩などの症状に効果のある動きを取り入れたマシンが多いです!
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韓国人の健康に対する意識の高さは国民一人一人の健康の知識が豊かなことからも伺えます。テレビ番組も健康に関する番組が多く、アイドルグループのメンバー達にとっても、フィットネス選手のような節制した食生活とウエイトを使ったトレーニングが、きれいな身体づくりの基本となっています。

韓国の人々は調味料に関してとても気を使っており、食においては「手作り」であることをとても重視する傾向があります。したがって、『当店は MSGや調味料を使いません』『当店のパンは小麦粉を使わず100%米粉から作っています』といった健康に配慮したキャッチコピーが巷に飛び交い、それに対する消費者の関心も非常に高いように思えます。

食生活を始め、生活を取り巻くテレビ番組や公共施設まで、様々な面からひしひしと韓国の健康に対する意識の高さを実感しました。このようにフィットネスが生活の身近にあることは、若年層にとってはトレーニングを始め、より高みを目指すフィットネス競技に出会うチャンスが多いように感じます。
山の頂上にも『630番目の階段:寿命42分アップ』の表示

山の頂上にも『630番目の階段:寿命42分アップ』の表示

韓国のフィットネス大会

今回の訪韓でも、一か月間の滞在中にジムに登録をしてトレーニングをしてきました。そこで驚いたのは、なんといってもジムにいる選手の多さです。男性はもちろん、女性もクロスフィット選手からパワーリフティングを練習している大きな女性選手たちが沢山いました。ジムの受付の若い女性も、私と同じフィットネスビキニの選手だそうです。
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ジム① 有名マシンブランドHammer Strength認定ジム:ジムにあるマシンほとんどがHammer Strength製

ジム① 有名マシンブランドHammer Strength認定ジム:ジムにあるマシンほとんどがHammer Strength製

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ジム②:ブルーライトが基調のクールな内装に、子供のプレイエリアまで充実♪

ジム②:ブルーライトが基調のクールな内装に、子供のプレイエリアまで充実♪

韓国の女性が活躍するフィットネス大会には様々なジャンルがあり、ボディフィットネスやフィットネスビキニを基本としながらも、アメリカや日本などほかの国とは一線を画す独自のフィットネス文化が確立されています。
出典:http://physicalbeauty.net/

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特に若者たちの中ではフィットネス競技、とりわけフィットネスビキニや男子フィジークは絶大な支持を集め、多くの選手が出場します。大会でのパンプアップ、カラーアップ、オイルアップ、メイクアップなどは外のオープンスペースで行われることが多いです。

小さな大会から大きな大会まで、基本的に大会の会場には後ろに大きなスクリーンが準備されており、選手一人ひとりのズームアップ動画を映し出します。大会によっては優勝と準優勝の発表の際に選手を舞台の右部と左部に立たせてスポットライトを当てる演出や、表彰式の際に選手へのインタビューをするといった演出もあります。

フィットネス大会のジャンルも、衣装に凝ったものなど様々な種類があります。ボディフィットネス一つをとっても、全てのジャンルで身体を見せるのが基本となっていますが、モデル部門では自分を表現するために使う衣装が自由であったり、Sports Model Bikiniという名前でスポーツがテーマの衣装を着用するものなど、斬新な分野が沢山あります。

義母の大会体験について

今回のインタビューは私の義理の母、「Karis Jin」さんです。彼女は、韓国でボディフィットネス選手として活躍しています。
Karis Jinさん

Karis Jinさん

約一年のハードなトレーニングの後フィットネス選手として初めて出場した今年の大会で、自分の年齢の半分以下という若い選手達が集う中で準優勝という素晴らしい成績を収め、またその次の大会でも準優勝という脅威のお義母様です!
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「初めて大会に出場した時感じたことは、若い子たちと肩を並べてこのような場に立てたのがとても嬉しかったということですね。韓国の大会は年齢などの区分がないので、若い人も50代以上の人も全員一緒に審査をします。舞台に立った時は生まれ変わった気分でした。ずっと運動を続けていきたい、そしてこのスポーツを続けていって、自分のスタイルを見つけていきたいと感じました。」

実は、義母はモデルやメイクアップ関連の数々の世界大会で審査員を務めた経歴を持つスゴイ方♥パーソナルカラーやイメージメイキングといった美容学の分野を専門に研究しており、数々のテレビなどへの出演もこなす一方で、数十年間の長い間大学で教鞭を取ってきました。そして、美容学とフィットネスは共通する点が沢山あるとのこと。
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「生まれ持った自分自身のオーラや魅力、そしてそれに合うイメージやスタイルを各選手がよく理解をすることが大切です。フィットネス大会では、衣装のカラーやデザインからひとつひとつのアクセサリー、ヘアスタイル、そしてしぐさやポージングに至るまで深い関係があります。それぞれ思い描いたイメージとしっかりとマッチするように選ぶのが重要だと思います。」

「Karis Jin」さんにインタビュー

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―――運動を始める前は、どのような生活をしていたのですか?
「私はかねてより肩が痛く、五十肩で手術を受けたこともあります。数十年間もの長い間大学で教鞭を取ってきましたが、歳を重ねるにつれその大きな責任から来るストレスや疲労の影響で、食生活が乱れるとともに筋肉が弱り、体のバランスが崩れ、そして代謝が落ちていきました。腱が破壊されて肩部の血液循環が悪くなった影響で、日々肩の痛みを我慢しながら運動とは程遠い生活を送っていました。」

「また歳を重ねるにしたがってセルライトが目立ってきてしまい、テレビで「良い」と紹介されるマッサージや整体などを試してみましたが、自分自身で満足できる効果を感じることができないでいました。治療法として、レーザー治療や手術などもテレビで紹介されていましたが、私は効果が期待できないと知っていましたし、半ば諦めていました。」

―――運動を始めたきっかけは?
「息子(※私の夫)の勧めで運動を始めました。自分が今まで健康に関して常識だと思っていたことが覆されることもありましたが、息子は昔から長くトレーニングしてきたし、外国(ニュージーランド)で選手として優勝した経験があり、トレーナーでもあるので、息子の言葉を信じて運動とダイエットを続けました。それまでは自分が運動できる状態だと思わなかったし、運動の大切さを知らずにいましたが、続けていくうちにみるみる具合が良くなり、元気になっていきました。」

―――どのような運動を行ったのですか?
「最初のうちは五十肩の影響で、上半身に関しては出来る種目が背中に限られていたので、下半身の運動から始めました。」

「息子は、『肩が不自由な影響でできる運動が限られているから、無理をして上半身だけの運動をするよりは、短い時間で上・下半身両方に最大の効果を引き出すように、デッドリフトを中心とした全身運動のトレーニングを構成するのが適切だと思った』と言っていました。」

デッドリフトは肩に負担が少ない一方で上半身のトレーニングが含まれ、全身の機能性を高めます。血液の流れが改善されて代謝も良くなり、当時の義母にとっては非常に効果の高いトレーニングだったそうです。

―――フィットネス選手として大会に出ようと思ったきっかけは何ですか?
「ウエイトトレーニングの効果で身体がどんどん若返っていくのを実感するうちに運動が楽しくなって、食生活にも負担を感じなくなりました。そしてこの歳でもまた何かに挑戦してみたいと思うようになってきた頃に息子からの勧めがあり、ボディフィットネス選手として大会に出ようと覚悟を決めました。」

「50代で運動を始めた人でも大会に出ることができることを自分自身で証明してみたかったのです。今は、「歳は関係ない、いくつになっても挑戦し続けたい」と思っています。出場を決めてからは、息子のトレーニングはハードになりましたが、大会で活躍する若い選手たちを見てやる気をもらい、頑張りました。」

―――ダイエットはどのようなところを改善し、どのような効果を感じましたか?
「基本的に息子から教わったダイエットプランに従って生活しましたが、一番効果を感じたのは「玄米」です。白米中心の食事を玄米に変えてからは肌もよくなったし、悩みだった様々な症状が消えてなくなりました。五十肩の症状も徐々に改善され、肌のハリツヤも蘇りました。もちろん、自分に合う食べ物は人それぞれで、玄米のような被殻の食物は消化の可否も人によって異なりますが、私自身が一番効果を感じたのは、玄米でした。」

「全ての更年期の症状、肉体的・精神的に積み重なっていた疲労がなくなり、さらに容姿も健康もどんどん変わっていく自分に自信が生まれ、幸せや満足感、達成感を感じるようになりました。」

―――今はどのような生活を送っていますか?
「五十肩の症状が治ったことで、ジェットベーターやモータースポーツなど興味があっても身体が痛くてできなかったことに挑戦することが出来、以前よりも格段にイキイキと生活しています。運動を始めてから、休日の趣味の選択肢が増えました。ジェットベーターに関しては、好きが高じて講師の資格まで取ってしまいました。」

―――これからの目標は?
「これからの目標は、もちろんもっと色々な大会に出てみたいというのもありますが、新しく『シニアモデル』というものに挑戦してみたいと思っています。自分自身の挑戦する姿を多くの方に見てもらうことで、「やればできる」ということを、周囲の人びとに伝えていきたいと思います。」

「歳をとっていても、またその他どんな状況であれ、最初から諦めたりせず、一歩足を踏み出す勇気をもつことで、チャンスが増え、人生の質がぐんと上がるはずです。」
ジェットベーター

ジェットベーター

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義母のようにトレーニングによって人生が変わった人を実際目にすると、私自身もトレーニングによる変化をもっともっと感じて、自分の体でトレーニングの効果を証明できる存在になりたいと思います。また一人のトレーナーとしても、お客さんが実感できる良い変化をもたらすことができるようになりたい、そのためにもっと頑張っていかなくてはと思いました!
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Karis Jinさん、ありがとうございました♪

  • りぷ(Erina Lee)
    (李 栄理菜・い えりな)

    上智大学英文学科卒 24歳
    ジムトレーナー
    2016 関東オープン フィットネスビキニ163cm以下級 7位

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