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女性の魅力について、雑学を交えながら解説@ハカセ
掲載日:2015.12.14
こんにちは!マッチョ29の蘊蓄担当、ハカセです。
今日のお題は女性のタイプとのこので。
まずは顔から。
んー単に今の芸能人で言ったら…、一番好きなのは石原さとみです。
タイプとしては、黒木メイサや水原希子みたいなのが好きです。
これはやや南方系の特徴が強いタイプと言えます。
南方系というのはつまり古モンゴロイドのことで、いわゆる縄文系ととらえて良いです。
日本人ふくむ東アジア人はいわゆるモンゴロイドと呼ばれますが、これには古モンゴロイドと新モンゴロイドがあります。日本人はこの古モンゴロイドと新モンゴロイドの混合です。
この古モンゴロイドは遙か昔、コーカソイド(ヨーロッパ人、中東人、インド人をど含むいわゆる広義の白人)の祖先と分岐した人々で、外見的には白人に割と似た特徴を有しています。
古モンゴロイドは今のフィリピンなどが島でなく一つのスンダランドという大陸だった頃、そこから北上して日本列島に住み着きました。これが縄文人やアイヌ人の先祖となりました。
アイヌは日本人からしたら北の人ですが、元々は南方系なんですね。ヨーロッパ人が初めてアイヌを見たときに白人の一派だと思った話は有名です。戦前の人類学の本などにはアイヌは白人として分類されていたりします。
さてこの古モンゴロイドのうち大陸を北上しモンゴルなどのステップ平原に住み着き、そこでの環境に適応(寒冷適応)して変化を遂げたのが新モンゴロイドになります。白人や黒人に対するアジア人的な、いわゆる薄い顔で胴長短足といった特徴を有しています。
この新モンゴロイドがやや南下し中原(中華大陸の中心地の平原)に広がり、のちの時代に江南(中国の長江以南)や朝鮮半島から海をわたって日本列島にやってきたのが弥生人です。
Ⓒ朝日ワンテーママガジン/原日本人—弥生人と縄文人のナゾ
日本人は弥生と縄文の混合ですので両者の特徴を保持していますが、だいたいみんな、弥生つまり北方系の特徴が7対3くらいで強いように見えます。
これは縄文人の人口に対して渡来し入植した弥生人の人口が遙かに多かったことからも納得できる結果ですね。
よって日本人は大雑把な言い方では新モンゴロイド系と言えますが、古モンゴロイドもそこそこ混じっているので、河北(中国の黄河以北)や朝鮮半島やモンゴルの人と比べたら少し濃い顔をしてる度が高い印象を受けます。
我々のセルフイメージ(例えばマンガなどでの描かれ方)もそのようになっていますよね。
日本で美形とされる顔はこの北方系と南方系の特徴が実に都合よいバランスで発現した顔です。
まつげが長く目が二重でパッチリして彫りが深く唇が厚いのは南方系の特徴ですが、鼻がシュっと長く面長で輪郭がつるんとのっぺりしてるのは北方系の特徴です。
話が長くなりましたが、僕は日本人の平均からみてやや南方系の顔が好みということです。日本に対するアジア系の顔(この場合のアジアは東南アジア)または白人クォーター系の顔といってもよいでしょうか。
ようはやや濃いめの顔ってことです。最初からそう言やよかったね。
ⒸイブニングKC/もやしもん 8(著)石川 雅之
次に体です。
一言で言って、胸またはお尻が大きくて、くびれのある人がタイプです。胸が無くとも骨盤が大きくて腰周りと太ももがムチっとした方を魅力的に思います。
これらの特徴は生物的に見れば妊娠能力・妊娠可能性の高そうな体に魅力を感じていると言って差し支えないと思います。
これは僕だけでなくトレーニングしてる人に多く言えることだと思いますが、やはり鍛えてる男性というのは女性らしい、ふくよかな体型を好む傾向があります。
筋肉というのは肉体的な男らしさの象徴ですので、それを求め鍛える人はフィジカルな、肉体的な男らしさに敏感なわけで、従って女性の肉体にも女性らしさを重視するのではないでしょうか。
男はなぜ胸に魅力を感じるのか。理由はふたつあります。
まず胸の乳腺は女性ホルモンに反応して発達する器官だということ。つまり発達した乳線はその個体が女性ホルモンが多いことを示唆するひとつの特徴です。
女性ホルモンが多いということはより妊娠しやすいということですので、遺伝子に組み込まれた欲求がそこに魅力を感じさせるのでしょう。
もうひとつの理由は仮説ではありますが、我々がまだサルだった頃、オスはメスの尻をみて発情していて、二足歩行する人間になってからは、その尻への反応がメスの胸の双丘や乳の谷間に置き換わったというものです。
であれば、お尻と見紛うばかりの大きな胸や谷間を作れるほど大きな胸に惹かれるのもまた遺伝子の欲求であると言えます。
次にお尻です。お尻が大きいということはまず第一に骨盤が大きいということです。骨盤が大きいということはそれだけ妊娠出産に問題がなく、確実に子孫を残せる可能性が高いということです。
また、お尻まわりの脂肪は乳と同じく女性ホルモンに反応しやすいので、胸の所で上げた女性ホルモンの多さも示唆されます。
最後にくびれです。まず、くびれというのは腹部に対する臀部・骨盤の太さの差で生み出されます。他の条件が同じなら、くびれがあるということはお尻が大きく、お尻が大きいということはくびれがあるということです。
よってくびれに魅力を感じる理由のひとつは上記のお尻の説明と同じになります。視覚効果として違うだけです。
最後にもっとも重要と思われる理由ですが、くびれがあるということは、お腹が膨れていない、つまり妊娠していないということです。
すなわち、そこに新たに妊娠させるスペースがある、ということです。いくら妊娠能力が高くとも妊娠させられなければ子孫を残すことはできません。
僕はこれが人がくびれに魅力を感じる一番の理由だと考えています。
上記に上げた三つのうち、胸はともかくお尻とくびれは努力でなんとかできる余地があります。
お尻は臀筋を鍛えて肥大させることで大きく見せることができます。
くびれはお尻と背中を鍛えて大きくするとともに、腹横筋や腹斜筋などお腹まわりの筋群を鍛えてお腹をへこませるクセをつければ出てきます。
なのでセクシーな身体を身につけたい女性の方はぜひトレーニングをしましょう。
さてここまで書きましたが、お尻を筋肉で大きくしても実際の妊娠能力が高くなるわけではないと言う方もいるでしょう。全く正しいです。しかし、それでいいのです。
別に僕だって女性を見てタイプだなと感じるときにいちいち脳で妊娠能力が高そうだなとか意識的に考えてるわけではありません。あくまでそれらの特徴に魅力を感じる理由を分析しただけです。
生物の目的は子孫を残すことですが、現代社会は単に動物的に生きるには複雑すぎます。我々は遺伝子に組み込まれた断片的な欲求によって動いているにすぎないのです。
考えてもみてください。
現代の文明社会において男性の魅力として筆頭にあげられる経済力は獲得能力の高さそのものですが、ほかによく魅力として語られる社会的地位や学歴や教養は、あくまで経済力を得る潜在的な高さを示唆する要素であり、庇護能力や獲得能力を示唆するだけものです。
しかし世の女性は必ずしも純粋な経済力だけに惹かれるわけでなく、経済力が高くなくともそういった特徴に魅力を感じる場合が往々にしてあります。
翻って、より筋肉があることに男性の魅力を感じる人もいます。より筋肉があるというのは動物的に見れば速筋比率の高さと男性ホルモンのテストステロンの多さを示唆します。
原始時代においては速筋繊維の多さは瞬発力の高さにつながり、これは狩りにおける優位さすなわち獲得能力の高さと、戦闘能力の高さすなわち外敵から母子の身を守る能力の高さですし、テストステロンの高さも勝負強さ(テストステロンが高い人はギャンブルや株において強いという研究結果がある)による戦闘能力の高さになります。
現代社会において筋肉は獲得能力として役にたたないと言う人もいますが、現代の獲得能力である経済力ではなく顔や学歴・教養を重視する人もいます。
声の低さや自信のある態度も男性を評価する要素として根強いですが、これもテストステロンの高さを示唆するものです。ならば我々が筋肉を評価するのも当然であります。
また、女性は化粧をしますが、これは自分の顔の美しさを装うものです。ならば我々が男性としての魅力を装うために筋肉をつけて遺伝子の欲求にに訴えかけるのは当然のことです。
むしろ女性が化粧をするなら我々男性は筋肉をつけてそれに応えるのが礼儀でしょう。
これは価値観です。思想です。イデオロギーです。我々は筋肉に魅力を感じ尊ぶことを旨としたのです。我々は遺伝子に組み込まれた断片的な欲求によって動いているにすぎないのです(繰り返し)。
そもそも、男女問わず異性の魅力としてまず第一に語られる「顔」は動物としての獲得能力や子孫繁栄能力に直接的にはあまり関係無いように見えます。
なのになぜ真っ先に顔が重視されるのか。これには面白い話があります。
それは、多くの人の顔を重ね合わせ平均をとると美男美女になるというものです。派手ではないけど、いわゆる整った顔になります。
これはどういうことかというと、より偏りのない個体、つまり偏りのない遺伝子を人は欲するということです。
遺伝子には環境変化に適応するため多様性も大事ですが、あまりにイレギュラーな変異は弾かれるよう、偏差の少ないものをとるようプログラミングされてるということでしょう。
つまり「美」とは平均であり「調和」なのです。標準といっても差し支えないでしょう。調和、すなわちバランスです。
均整すなわちシンメトリーがとれているというのは、まさに偏りがないということであり、美しさなのです。
実はこれ、ボディビルやフィジークにも多少関係があります。
ボディやフィジークは相対競技であり、人の目は平均的なものを美しいと感じる以上、その場でステージに上がっている人のタイプによって標準が若干変動することが示唆されます。
具体的に言えば、例えばあまり実力差のない5人中3人が幅タイプで2人が厚みタイプだった場合、幅タイプがやや有利になり、優勝は幅タイプから選ばれる可能性が高くなるということです。
もちろん、タイプ関係なく一人の人が他と比べて多くの要素で一段レベルが高いならその人が勝ちますが。
さて、長々と書いてきましたが、僕の異性のタイプ、最後の特徴について述べたいと思います。
それは、笑顔が素敵な人です。屈託のない笑顔でよく笑う人は、それだけでとても魅力的で可愛いですね。素敵な笑顔の人は他の要素などそこまで問題にせずタイプです。
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- 菅原 辰馬(すがわら たつま/ハカセ)
身長:181cm
体重:83kg
<経歴>
・2011年 ミスター早稲田 優勝
・ベストボディジャパン初代ファイナリスト
・2014年 マッスルマニアフィジークアジア大会 準優勝
・2015年 JBBFフィジークアジア選考会 176cm超級 3位
・2015年 JBBFフィジーク全日本大会 176cm超級 4位
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