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コアトレによる自律神経への効用 / Flowing Exercise®でコアを鍛えよう

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掲載日:2015.06.05


なんとかなる。なるようになる。信じるようになっていく。そんな楽観的、かつ柔軟なメンタリティを持ち合わせている女性を知っています。

古くからの親友の彼女は、数年前から肩のケガを患っていました。同業者でもある彼女は、20年近く、月何十本かのレッスンを持ち、肩の使用頻度はキャパシティーを越えていたのでしょう。年齢的にも四十肩?(肩関節周囲炎)とか言われるお年頃。「だったらいいのになぁ」と苦笑していた彼女の腕が、とうとう挙がらなくなり、日常生活にも支障をきたすほどとなりました。痛みの異変に不安が募り、彼女はすぐにMRIの検査を受けることに・・・。

「やっぱり切れてた(腱板断裂)」笑いながらそう言いました。いやいやぜんぜん笑えない。「切れてるんだったら、つなげばいいんだもん!ちゃんとわかってスッキリしたわ」ちょっとふっきれた表情の彼女ですが、「仕事上、迷惑をかけてしまうことを考えるとナーバスになる」と内心をポツリ。

ドクターからは、肩を使う仕事のため、レッスンの復帰には6ヶ月かかると告げられたそうです。けれど、彼女は食事とリハビリで、その半分を目指しているようで、今から筋トレに励んでいます。事実、これまでの筋肉の貯金、いや貯筋があるため、回復にはかなり役立つらしいのです。さらに、痛みを伴いながらも動かせる範囲で動かしていたため、拘縮が非常に少なく、これも術後のリハビリには有効とのこと。

それにしても、今までどれだけの手術を受けてきたのか・・・記憶にあたらしいのが三年前。半月板損傷で入院したばかりで、膝に関しては三回目。その他、手首の靭帯でも手術を受けている始末です。

もともとケガをしやすい骨格だと説明されたようで、昔からインナーマッスルをトレーニングメニューに加えていました。結局、自分のカラダは自分で守るしかないのです。何かあれば、カラダはシグナルを送ってきます。それをいかに早くキャッチし、応えてあげられるのか、それに対するセルフコントロールができるよう、自分自身にも気を配り、向き合っておく必要があります。

「痛みに強いの!いや、鈍感なのかな?」と、おどけていますが、彼女のように、長期にわたり痛みや夜間痛に悩まされる場合、精神的な部分においても、ネガティブに陥りやすく、悪化すれば、うつを発症することも少なくありません。

これは、痛みから起こる筋肉の緊張、それによる血行不良や、睡眠障害による自律神経のアンバランスなどが原因といわれています。「入院中のプランなんだけど・・・本をじっくり読むのもいいよね。好きな曲を聴きながら、リハビリや筋トレをすると、痛くないの。知ってた?あとはねぇ〜」と、いつでもケセラセラな彼女。どうやら彼女には、その心配はなさそうです。

と、言うのも、彼女いわく、コアを鍛えるとメンタリティにプラスの作用をもたらす。と確信していたので、筋トレと共に、呼吸も工夫していました。以前の記事インナーマッスル(コア)を鍛えるメリット/Flowing Exercise®でコアを鍛えようでもお話ししましたが、呼吸、主に深呼吸は、横隔膜を連動させるため、セロトニンが分泌され、抑うつ効果が高まります。

コアを鍛え、カラダが整うことで、自律神経が正常に働き、なおかつセロトニンを分泌させているワケですから、悩むはずもありませんね(笑)

ポジティブシンキングは、物事を好転させるチカラがあります。知人の理学療法士が「痛い痛いと怖がって、もうどうせ治らないから・・・と思っている人と、回復した自分をイメージして、多少の痛みのリスクに堪えながら取り組むのでは、結果が全然違うんだよ」と話していたのを思い出しました。なるほど、彼女のように、好きな曲でテンション上げ上げでリハビリすれば、結果良好ということなのでしょう。

ちなみに、ケガや術後にオススメしたい食べ物は、腱や靭帯を強くする、手羽先・牛すじ・うなぎなどのコラーゲン。そのコラーゲンの生成を促す効果が期待できるビタミンC。パセリやパプリカ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、アセロラ・いちご・キウイフルーツなどの果物に多く含まれていますから、積極的に摂取しましょうね。栄養を摂って、リハビリして、良い睡眠が得られれば、復活の日はグッと近くなるはずです。

手術を12月に控えた彼女は「それまでは、この痛みと付き合うわ」と言って、左肩をよしよしと撫でてみせました。「信じるようになっていく。だからきっと良くなる」それを証明してくれる日が、そう遠くないことを楽しみに待っています。

四十肩・五十肩と肩腱板断裂・損傷の違いを CHECK


POINT
肩関節は人間が備えている関節の中で、最もアクティブな関節です。それゆえに、不安定なパーツでもあるわけです。
それをサポートするために4つの筋肉の腱(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の集合体、インナーマッスルが安定化の役割を担っています。肩の故障は、とても身近なリスクです。痛みを感じたら安静にし、それでも軽減されない場合は早めに受診してみましょう。


Flowing Exerciseで体幹(コア)を鍛えよう!


SWING(スウィング)


意識する部位:下背部(腰方形筋・多裂筋等)
動作のPOINT(右の場合):カラダを少し右へずらし上に伸びる、肩を一緒にあげない腰は浮かさない

【多裂筋の役割】
・背骨の一つ一つをつなぎ、腰の安定や脊柱全体を支え正しいS字カーブをつくる
・股関節や胴体、骨盤が動くときに、体幹部を安定させる
・仙骨から腰椎にある多裂筋は脊柱を支えるための重要な筋肉
 多裂筋の弱化→腰痛・背部のコリの原因となる

【腰方形筋の役割】
・体幹の側屈
・姿勢保持に関わる重要な筋肉
 腰方形筋の弱化→側腹部の安定が保てなくなる。
 強弱の左右差は骨盤を歪みやすくする。



(1)ニュートラルポジション 膝は正面に向けておきましょう
(2)骨盤を立て、背中を丸めずにまっすぐ伸ばしてください
(3)軸を中心に頭から尾骨が緩やかなカーブを描いている状態。細いUの字をイメージします。



NG
・軸を中心にカラダが完全に斜めになり、肩があがってしまっている状態は正しくありません
・傾けすぎたり、痛みがでるような姿勢はNGです






TWIST(ツイスト)


意識する部位:背部(回旋筋・脊柱起立筋等、より脊柱に近い部分の筋肉)
動作のPOINT:肩を一緒に回しすぎない、目線はカラダをひねった方向の肩越し上方向に向ける

【回旋筋の役割】
 ・体幹の回旋と脊柱の姿勢保持の微調整を行う筋肉
【脊柱起立筋の役割】
 ・脊柱を起立させる
 ・脊柱を安定させる



(1)ニュートラルポジション 膝は正面に向けておきましょう
(2)肩の力を抜き、背すじを伸ばしましょう



(3)軸を中心に肩の高さを水平に保ち、息を吐きながら上体をひねっていきます。
(4)フィニッシュは息を吐ききり、目線は斜めうしろ上方向に向けてください。軸を覆う筋肉がキュッとしまるのを感じてください。




NG
・骨盤は動かさず、カラダ全体をひねり過ぎないようにしましょう
・目線を下に向けないように気をつけましょう


横浜、馬車道のレッスンでは、これら体幹(4パターン)に加え、肩甲骨や股関節、首・肩などのパーツも取り入れて行っています。無料体験(期間限定)のご用意もありますので、お気軽にお問い合わせください。

  • 後藤 可都実(ごとう かつみ)
    C² company代表
    Flowing Exercise協会理事長
    JCCAコアコンディショニングパーソナルトレーナー
    日本健美協会リンパドレナージュアドバイザー
    (財)東京都高齢者・福祉振興財団認定 介護予防運動指導員
    シナプソロジー普及会シナプソロジーインストラクター

MODEL :
SeiRyu
フィットネス&ボディメイク情報誌
[ PHYSIQUE MAGAZINE 004 ]

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