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美しく痩せるダイエット / 分子栄養医学管理士の星真理さんに学ぶカラダ作りの栄養学 (1/2)

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掲載日:2015.06.05


皆さんの関心事はなんでしょう?いろいろとあると思いますが、「ダイエット」という方が多いのでないでしょうか?世の中には数多くのダイエット法が溢れています。体に無理がなく、とても有用なダイエット法もあります。しかし、中には、体重を減らす事だけを目的としたような無理なダイエット法もあるのも事実です。そうしたダイエット法によって健康を害してしまっては元も子もありません。そこで、今回は健康的で若々しい体を維持しながらダイエットするための栄養について説明していきたいと思います。

人間の体は、食事で摂取した栄養によりできています。摂取した栄養は、血や骨、皮膚や筋肉などの材料となります。さまざまな栄養が互いに関係し、体の機能を調整し合い、健康を維持しているのです。バランスのとれた食事は健康を維持する為に欠く事はできないものなのです。

しかし、ダイエット法の中には、体重の減少などの表面的な効果だけを狙い、栄養のバランスを考えていない無理なダイエット法があります。中には、全く食事をとらないダイエット法など、健康を害する可能性のあるダイエット法すらあります。体重は減ったとしても、肌がカサカサになったり、体に張りがなくなったり、疲れやすくなったりするなど、様々な弊害が出てしまう可能性があります。そうなってしまっては、何のためにダイエットしているのか分かりません。


肥満の種類




肥満の脂肪のつき方には、大きく分けて2つあります。1つは内臓脂肪型肥満。脂肪組織が霜降り状に内蔵組織に混ざり合っています。もう1つは皮下脂肪型肥満。内蔵組織の周りに脂肪組織があり、ロース肉の脂身のように、赤身と分かれたような付き方をしています。その脂肪の付き方(見え方=体型)から、内臓脂肪型肥満をリンゴ型、皮下脂肪型肥満を洋梨型とも言います。一般的にリンゴ型は男性や閉経後の女性に多く、洋梨型は女性に多いようです。

ダイエットをする上で減らしたい脂肪ですが、内臓脂肪型肥満であっても、皮下脂肪型肥満であっても、「脂肪を分解する」というところでは同じです。何か特別なサプリメントや薬などで、「飲むだけで痩せられればいいのに」と思う方もいるかもしれませんが、残念ながらそのような薬はありません。ダイエットに近道はないのです。生活習慣を見直し、適度な運動、食べ過ぎない食事、規則正しい生活、しっかりとした睡眠、ストレスを溜めない工夫など、「そんなこと知ってます」的な事ばかりを実行することです。

しかし、「それが出来ないから苦労してるんじゃない」とあきらめている方も多いと思いますので、ダイエットを成功に導くポイントをお教えしましょう!

ダイエットを成功させる6つのポイント!


①しっかり目標を立てる(いつ迄に、どのくらい)
この時、無理のない計画にする事。ただし、1週間に1kg以上の減量は、大切な組織である筋肉や骨を壊す事になります。10kg以上の減量を目標とした長期に渡るダイエットであっても、この決まりは守りましょう。

②目に訴える
ビジュアルに訴える事は重要です。目から入った情報は脳の中にしまっておいたダイエットを決意するきっかけとなった情報を再認識させてくれます。食卓や冷蔵庫に太っている時の自分の写真を貼る。そして、憧れている、又は目標にしている体型のスターや有名人などの写真を貼る。太っている自分の写真の隣に貼ってもいいですね。体重やサイズの推移をグラフにして記入するのも効果的です。数字だけの記入では、減り具合を感覚的につかみにくいので、グラフを作り、よく見える所、例えばお風呂場やトイレの壁などに貼っておくのも効果的です。

③ライバルを作る
他の人には知らせず、「こっそりダイエット」をしている人がいますが、よっぽど意思が強くないと難しいと思います。できれば、ライバルを作り、「いつまでに、何キロ減量」など目標を作り、進捗状況を連絡し合うなどして、「途中でやめられない」システムを構築しましょう。

④ご褒美を作る
「痩せたらこれを身につけたい」というものを事前に買っておきましょう。スリムなジーンズでも、タンクトップでも、すてきなワンピースでもいいです。なるべく高価なものが良いでしょう。それを部屋のよく見える所に掛けておきましょう。目にする度に「ガンバロウ」と思えるはずです。また、海外旅行などを計画して、そこを目標にダイエットするのも良いですね。旅行先のランドマークを背景に写真に映る自分の姿を想像してみて下さい。写真はずっと残りますから、「間に合わなかった」という言い訳はききません。

⑤出来そうなところから始める
いきなり高い目標を掲げ、3日で断念してしまっては、正に「3日坊主」になってしまいます。走ることが嫌いな人がいきなり10km走る目標を作っても達成できないでしょう。まずは歩いてみることから始めましょう。大切なのは、「継続」です。食事のメニューも、例えば今月はスイーツと果物をやめる、その翌月は油物、揚げ物をやめる、その翌月は主食を半分にする、夜ご飯のメニューを7割にする、など、段階を踏んで徐々に減らしていくようにしましょう。

⑥「回り道」を許容する
思うように体重が落ちない、理想のサイズにならない、腹筋がなかなか割れない、お尻のしわが取れない、など計画通りに進まないこともあるかもしれません。計画が回り道になる事は決して珍しい事ではありません。回り道を許容しならが、ヤケにならず、最終目標を忘れずに一歩ずつ確実にダイエットを進めていきましょう。


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  • 星 真理(ほし まり)
    栄養整合栄養医学協会認定 分子栄養医学管理士
    栄養学の専門家として老若男女を問わず、一般人からトップアスリートにいたるまで、あらゆるニーズにも対応した栄養指導/栄養セミナーを個人、競技チーム、学校、企業を対象に行っている。
    著書「アスリートのための 分子栄養学」(体育とスポーツ出版社)

    分子栄養学(正式名称:分子整合栄養医学)
    Ortho-Molecular Nutrition and Medicine
    ノーベル賞を2つ受賞した米国人生化学者ライナス・ポーリング博士(1901〜1994年)が、栄養学と医学とを融合させて研究し、分子整合栄養医学として確立した栄養医学。

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