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筋発達のための食事の重要性と3タイプある筋線維

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掲載日:2016.03.01


筋発達と食事の重要性


僕の記事を過去に読んだことのある人ならば、筋肉をつけ、脂肪を削るために重要な役割を果たしているのは食事だと、僕が考えているのが分かるでしょう。

食事は、ずっと僕の関心の中心でした。結局のところ、正しい食事が、たるんだ体をバリバリの状態に変えるのです。

もし、あなたが私のように考えているならば、質のよい筋肉をつけたいと願っていることでしょう。今日のボディビルダーは、かつてないくらい大型化しています。

これは、正しい食事のお陰でもありますが、最も大切なのは、ただしいトレーニング方法の普及ではないかと思います。そう、ボディビルには、正しい方法と、ハードワークが不可欠なのです。

筋肉をつければ、体は引き締まって見えます。質のよい筋肉をしっかりとつけたボディビルダーは、体脂肪率が10〜12%あっても、それよりも体脂肪率が低く、筋肉も少ない、エアロビクスしか行っていない者よりも、引き締まって見えるのです。

このように、筋肉は人を引き締まって見せますし、筋肉こそが、ボディビルダーが望むゴールなのです。

新しい筋肉をつけることは、至難の業です。個人的に思うのは、余分な脂肪をつけずに筋肉をつけるより、筋肉を残しながら絞ることのほうがずっとやさしいということです。

新しい筋成長は 、ジムで始まります。ウェイトトレーニングが、その起爆剤になるのです。しかし、どのトレーニング方法が一番か、ということになれば、それは非常に非常に難しい問題です。

ハイレップスを好む者もいれば、より重いウェイ卜を使ってローレップスで行うのを好む者もいます。一週間に6日トレーニングをするというビルダーもいれば、4日以上は行わないというビルダーもいるのです。

一体、すべての人々に有効な方法というのはあるのでしょうか?僕は、あると思います。よく勉強しているボディビルダーたちが減量する際に従う食事方法は共通しています。

これと同じように、(筋肥大しにくい人にとっても)筋肥大を保証してくれるトレーニングテクニックがあるはずです。


3タイプある筋線維


筋成長のしくみを理解するためには、まず、どのように筋肉が収縮するのかを学ばなければなりません。ボディビルダーが発達させようとするすべての筋肉は、神経線維によってコントロールされています。そして、神経興奮が強ければ強いほど、筋収縮も強くなるのです。

筋収縮を支配するのは、神経系です。それは、大脳、脊椎、そして末梢神経線維から成っています。筋肉が収縮するためには、大脳がメッセージを、脊椎を通じて筋肉に送らねばなりません。大脳は、脊椎を通じて、筋肉に、どの程度収縮すべきかを伝えるのです。

この場合、“心理的限界を超える(心理的限界が生理的限界に近づく)”ということが起こることがあります。このような状況下では、鍛えられていない人が、車の下敷きになっている被害者を助け出すことができるのです。

運動単位は、神経と筋線維の網状組織で、そこで神経からの最終メッセージが筋肉に伝えられ、収縮が起こります。すべての運動単にが同じというわけではありません。小さなものと大きいものがあるのです。

小さな運動単には、眼球を動かしたり、指をさしたり、といった複雑な動きをつかさどります。そして、このような細かな動きは、遅筋線維を刺激します。

これに対して、スクワットやベンチプレスといった大きな動きには、大きな運動神経単位が必要で、それは速筋線維を刺激します。

筋線維には、3つのタイプがあります。それぞれの特徴をまとめてみましょう。

■ 遅筋線維(タイプⅠ)
・小さな運動神経単位に支配される
・大きなミ卜コンドリア(脂肪を燃焼する筋肉の一部)
・血液の供給がいい
・脂肪を燃料として使う
・小さなサイズの線維

この線維は、長距離のような耐久スポーツに適しています。疲労に対する抵抗力があり、脂肪をエネルギー源として使えるからです。また、継続的なトレーニングによって、ミトコンドリが大きくなり、さらに脂肪を燃料として使いやすくなります。しかし、筋肉自体のサイズは増えません。

■ 速筋線維(タイプⅡa)
・大きな運動神経単位に支配される
・血液の供給がいい
・脂肪を燃料として使い、糖や炭水化物も少しながら燃料として使う
・普通サイズの線維
・肥大(成長) の可能性は平均的

この線維は、12レップス以上のウェイトトレーニングに反応します。より少ないレップスでも、それほど激しくないトレーニングの場合、やはりこの線維を使います。脂肪を燃料源として使い、割合的にそう多くはありませんが、筋肉中のグリコーゲンも使います。トレーニングに反応して肥大します(ある程度)。

■ 速筋線維(タイプⅡb)
・大きな運動神経単位に支配される
・耐久性に乏しい
・血液の供給が悪い
・糖を燃料として使う
・大きなサイズの線維
・肥大(成長)の可能性は大

この線維がボディビルには最も適していて、4〜10レップスで反応・肥大します。



  • 究極の筋肉を作り上げるためのボディビルハンドブック
    2013年6月20日第6版発行
    著者:クリス・アセート
    発行者:橋本雄一
    発行所:(株)体育とスポーツ出版社


[ 究極の筋肉を作り上げるためのボディビルハンドブック ]

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