関節は消耗品だという事を忘れずに!!:中編
掲載日:2019.01.22

世界記録を狙うために行った事とは?
私が世界記録を狙える位置まで来た時にそれを確実にするために行った事・・・。それは肘の手術です!!
私は今まで合計三回の肘の手術をしてきているのです。強くなるために。
以下に手術を行った時の様子を書いてみたいと思います。
2005年3月17に左肘を緊急手術しました!
左肘はかなり昔、大体肘の手術をする7~8年位前から徐々に悪くなってきて、だましだましやっていましたが次第に肘もかなり伸びなくなってきてベンチプレスでフィニッシュのときにいつも激痛が走る状態でした。それでも記録は伸びていたし、何とか大会で成功する試技を行えていたのでいまひとつ手術に踏み切れない状態でした。
具体的に私の肘がどう悪かったのかというと、離断性骨軟骨炎という、いわゆる「関節ねずみ」が5個あったのと、前腕の骨である尺骨の骨頭に棘ができてしまい、肘が伸びきらない状態になる症状でした。
ねずみが5個もあったのでそれが肘の中で少しでもずれると関節がロックしてしまい、すごい激痛が走ります。私の場合、幸いにもねずみがあまり動かない状態だったので頻繁にロックするということはありませんでしたが、常に左肘の痛みと共に生活していました。
そんな肘の状態が急に悪化したのが2005年の2月です。
今までは状態が悪化すると肘が伸びなくなるだけでしたが、2月から3月にかけて曲げるのも困難になってきました。自分の顔に左手で触れないくらい曲がりませんでした。ですから当然ベンチプレスのときにも凄い激痛が走り全然トレーニングができない状態になってしまったのです。
これは本格的にやばいと思い、すぐに検査を受けに行ってその場で手術を決意しました。3月10日に検査を受けて手術日は3月17日でした。
手術は内視鏡手術でしたが、全身麻酔で4時間もかかりました。先生が言うにはかなり状態が悪い肘でしたが、手術自体は成功とのこと。先生が今まで見てきた肘の状態で三番目に悪い肘だったといっていました。かなり酷使しているとも言われました。
手術の内容はねずみを除去して骨頭を削って、曲げるときに引っかかる棘はとるのが困難なため、上腕骨の下に穴を開けて、棘が通る道を作ったとのこと。また、ねずみのひとつは靭帯に癒着していたためそれはとれなかったが、どこにも引っかかっていないため特に問題はないとのこと。肘の伸びは完全伸展してしまうと、非常にぐらつきが出てしまうため、完全伸展一歩手前になるように骨を削りました。
手術の日から全日本パワーリフティング大会まではちょうど三ヵ月半。どこまで回復できるか凄く心配でしたが、自分なりに一生懸命リハビリをして、全日本に望むつもりでがんばりました。自分の中ではベンチプレス300kgまでもどれば大成功かな?と思っていました。
また、スクワットやデッドリフトのトレーニングも肘の影響で満足にトレーニングできず、ベストとは程遠い状態で、特にデッドリフトは左手の握力が非常に低下したことと、バーを持つと肘が伸ばされて関節が極まってしまうという状態が全日本直前までありました。本当にぎりぎりの時間の中での調整、ピーキングでした。
そんな中でスクワット415kg、ベンチプレス320kg(日本新記録)、デッドリフト305kg、トータル1040kgという記録は自分的にも100点満点の結果だったと思っております。
ただ、左肘の状態はまだまだ完全には回復していない状態でした。三頭筋の筋力は右の6割程度です。この状態を一日も早く100%に回復させて11月の世界選手権で世界記録を狙うべく計画的なトレーニングを進めて行きました。
そして、アメリカのマイアミで行われた世界パワーリフティング選手権大会。この大会でベンチプレス350.5kgの世界新記録を樹立し、トータルも生涯ベストの1060kgを達成することが出来ました。
後編へ続く。
私は今まで合計三回の肘の手術をしてきているのです。強くなるために。
以下に手術を行った時の様子を書いてみたいと思います。
2005年3月17に左肘を緊急手術しました!
左肘はかなり昔、大体肘の手術をする7~8年位前から徐々に悪くなってきて、だましだましやっていましたが次第に肘もかなり伸びなくなってきてベンチプレスでフィニッシュのときにいつも激痛が走る状態でした。それでも記録は伸びていたし、何とか大会で成功する試技を行えていたのでいまひとつ手術に踏み切れない状態でした。
具体的に私の肘がどう悪かったのかというと、離断性骨軟骨炎という、いわゆる「関節ねずみ」が5個あったのと、前腕の骨である尺骨の骨頭に棘ができてしまい、肘が伸びきらない状態になる症状でした。
ねずみが5個もあったのでそれが肘の中で少しでもずれると関節がロックしてしまい、すごい激痛が走ります。私の場合、幸いにもねずみがあまり動かない状態だったので頻繁にロックするということはありませんでしたが、常に左肘の痛みと共に生活していました。
そんな肘の状態が急に悪化したのが2005年の2月です。
今までは状態が悪化すると肘が伸びなくなるだけでしたが、2月から3月にかけて曲げるのも困難になってきました。自分の顔に左手で触れないくらい曲がりませんでした。ですから当然ベンチプレスのときにも凄い激痛が走り全然トレーニングができない状態になってしまったのです。
これは本格的にやばいと思い、すぐに検査を受けに行ってその場で手術を決意しました。3月10日に検査を受けて手術日は3月17日でした。
手術は内視鏡手術でしたが、全身麻酔で4時間もかかりました。先生が言うにはかなり状態が悪い肘でしたが、手術自体は成功とのこと。先生が今まで見てきた肘の状態で三番目に悪い肘だったといっていました。かなり酷使しているとも言われました。
手術の内容はねずみを除去して骨頭を削って、曲げるときに引っかかる棘はとるのが困難なため、上腕骨の下に穴を開けて、棘が通る道を作ったとのこと。また、ねずみのひとつは靭帯に癒着していたためそれはとれなかったが、どこにも引っかかっていないため特に問題はないとのこと。肘の伸びは完全伸展してしまうと、非常にぐらつきが出てしまうため、完全伸展一歩手前になるように骨を削りました。
手術の日から全日本パワーリフティング大会まではちょうど三ヵ月半。どこまで回復できるか凄く心配でしたが、自分なりに一生懸命リハビリをして、全日本に望むつもりでがんばりました。自分の中ではベンチプレス300kgまでもどれば大成功かな?と思っていました。
また、スクワットやデッドリフトのトレーニングも肘の影響で満足にトレーニングできず、ベストとは程遠い状態で、特にデッドリフトは左手の握力が非常に低下したことと、バーを持つと肘が伸ばされて関節が極まってしまうという状態が全日本直前までありました。本当にぎりぎりの時間の中での調整、ピーキングでした。
そんな中でスクワット415kg、ベンチプレス320kg(日本新記録)、デッドリフト305kg、トータル1040kgという記録は自分的にも100点満点の結果だったと思っております。
ただ、左肘の状態はまだまだ完全には回復していない状態でした。三頭筋の筋力は右の6割程度です。この状態を一日も早く100%に回復させて11月の世界選手権で世界記録を狙うべく計画的なトレーニングを進めて行きました。
そして、アメリカのマイアミで行われた世界パワーリフティング選手権大会。この大会でベンチプレス350.5kgの世界新記録を樹立し、トータルも生涯ベストの1060kgを達成することが出来ました。
後編へ続く。
【ノーリミッツ】究極のスクワット理論DVDと究極のデッドリフト理論DVD 2作同時発売!!

ノーリミッツネットショップから新商品のお知らせです。
今回発売するのは究極シリーズの新ラインナップです。なんと2作同時発売となります。
究極のスクワット理論DVDと究極のデッドリフト理論DVDです!!
ノーリミッツネットショップ大人気商品の究極のベンチプレス理論DVDは皆様ご存知でしょうか?
「究極のベンチプレス理論DVD」
ベンチプレスに関する究極理論を6項目にわけて解説しているものです。こちらは書籍とDVDの両方発売しております。
これで究極シリーズはビッグ3がすべてそろいました。
気になる内容ですが、今回の究極シリーズも究極理論を6項目に分けて解説しております。
このDVDで紹介している究極理論をしっかりと実践していただければ自分にとっての理想のフォームが勝手に作られるようになっております。
そんな究極理論気になりますよね?
ではスクワットから順に究極理論をご紹介します。

スクワットに関する究極理論6項目
究極理論1:身体とシャフトの〇〇〇を出せ
究極理論2:〇〇〇の上に常にシャフトを
究極理論3:〇〇〇にシャフトを上下させる
究極理論4:〇〇〇は常に抜かない
究極理論5:体幹部や腹圧は絶対に〇〇〇しない
究極理論6:動作の流れは〇〇〇

デッドリフトに関する究極理論6項目
究極理論1:〇〇〇始めた所からがフォーム
究極理論2:初動で〇〇〇をブラさず〇〇〇に
究極理論3:〇〇〇は常に〇〇〇を維持する
究極理論4:シャフトの〇〇〇は常に〇〇〇
究極理論5:安定する〇〇〇の場所で引く
究極理論6:〇〇〇しながら降ろしていく
どうでしょうか?えっ?!〇〇〇の部分を教えてほしいと?
出し惜しみするわけではないですがこの〇〇〇の部分はあえて今は伏せております。この〇〇〇の中には皆様が想像しているワードとは全く違うワードが入っていると思います。
その答えは是非DVD本編をご覧になって確認してください。
皆様のスクワットとデッドリフトが確実にレベルアップする内容だと約束します。
もちろん究極理論だけではなく基本の部分もしっかりと網羅しております。これを見ればスクワットとデッドリフトはバッチリと言える内容に仕上げてあります。
是非この機会にスクワットとデッドリフトの究極理論を手に入れてレベルアップしてください。
商品ページはこちらです。
「究極のスクワット理論DVD」
「究極のデッドリフト理論DVD」
どんな内容か気になる!
買おうか迷っているという方へ必見の動画をご紹介します。
女性筋トレYouTuberの「がんばるフィットネスぺーこ」さんが商品レビュー動画を作ってくれました。
【動画はこちら!!】
※動画内のクーポンはフィジークオンラインでは使用できません。
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三土手 大介
No Limits代表・レッシュマスター級トレーナー
一般社団法人レッシュ・プロジェクト理事
1972年8月26日生まれ
神奈川県横浜市出身
120kg超級
4スタンスタイプ「A2」
<打ち破ってきた限界の数々>
スクワットで日本人初の400Kgオーバー
ベンチプレス日本人初の300Kgオーバー
トータル日本人初の1トンオーバー
4つの世界タイトル獲得(世界パワーリフティング・世界ベンチプレス・ワールドゲームズ・アーノルドスポーツフェスティバルPRO BENCH)
全日本パワーリフティング選手権 優勝20回
全日本ベンチプレス選手権 優勝18回
<ベスト記録>
スクワット435kg
ベンチプレス360kg
デッドリフト320kg
トータル1060kg
ベンチプレス125kg級世界記録322.5kg
ベンチプレス125kg超級世界記録360kg
(IPF旧階級絶対重量世界最高記録)
スクワット、ベンチプレス、トータル
旧125kg級、旧125kg超級、120超級日本記録保持者
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